こちらは、映画にもなった「失楽園」という小説で有名な渡辺淳一氏の最新作だそうです。つい数日前の日経新聞に出ていた広告で知りました。
下の広告文に簡単な解説が出ていますが、文字が小さいので抜粋すると、
「仕事ひとすじだった人生から一転、定年退職をしたとたん、全てがギクシャクしだした。今まで知らなかった妻の日常、かわいかった娘も独立し・・・。俺ははそんなに厄介者なのか」といった内容なのだそうです。
楽天ブックスの読者のレビューを見る限りは、かなり身につまされる男性も少なくない様子。その意味では読んでみる価値はありそうです。
ちなみに私ですか?私は、自分では
結構上手くやれていると思っているもので、読まなくても大丈夫です。それと、私自身の好み的には、渡辺作品の中では、「花埋み」のような執筆時期の古いものに良さを感じています。私の勝手な思い込みで言わせていただければ、昨今のテーマは受けるから書いているだけで、渡辺淳一氏としても以前のようなものが本当に書きたかったものなのでは?と思ったりして。
※以下は「ウィキペディア」より
概ね初期においては医療をテーマとした社会派的な作品が多かったが、後期以降は中年男女の性愛を大胆に描いた作品で話題を呼んでいる。 |
ちなみにそう感じるのはこんなあたりにです。「
寄る辺なくさまよう威一郎は一人の女性と出会い、再び、輝き始める・・・」 そりゃ〜、そんなに上手い具合に若い女性との出会いがあればいいけどねぇ〜(笑) なんとなくこのくだりを読んだだけで、シニア男性の願望を代弁してくれている(受けを計算して書いている)ように思えて、ちょっと、、、。
むしろ男女の性愛を描いた作家としては
高木のぶ子氏の作品に興味があります。興味があるという意味は、女流作家である彼女が、どうして男の内面の心理・体感まで描けるのか不思議なもので。恐らくは、著者が離婚、再婚を経験した中で、なにかを掴んだのかな?と想像しています。
そうそう、城山三郎氏の「そうか、もう君はいないのか」は私も読んでみましたが良かったですねぇ〜。奥様を亡くされた夫の辛さ、寂しさがにじみ出ていますよねぇ。
とまあ、秋の夜長を「小説」などを読まれてみてはいかがでしょうか?