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66.違いは「定年」に対する捉え方でした ・・・ (2010/09/11) 

 先日、知人の紹介で、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)、北裏晴彦さん(オフィス晴れ・代表)の講演会に参加することが出来ました。お話しのテーマは人事に関することがメインでしたので、営業畑出身の私には馴染みの少ないお話しでしたが、さすがにプロは違うなぁと感じさせる中身の濃いお話しでした。講演の最後に、お一人(この方もCDA資格をお持ちの方)、こんな質問をされていました。「団塊の世代の活性化について何かアイデアはないものでしょうか?」と。

 北裏さんは、「いや〜、難しい問題ですねぇ」と前置きした上で、こんなふうにおっしゃっていました。「定年を、双六(すごろく)の上がりと考えるかどうか、でしょう」と。上がりと考えなければ、60歳になっても、さて次は何をしようか、と考えるでしょう。もっと言えば、60歳になる前に、「定年になったら次は何をしようか」と準備に入れるのかもしれませんね。


 このお話しには私自身、感じるところがありました。このお話しをお聞きする前は、自分は転職経験が多いから60歳以降のことも積極的に考えられるのだ、と思っていましたが、実はそうではなく、北裏さんのおっしゃる通り、60歳を(定年を)上がりとは考えていない私の考え方に起因していたようでした。 

 私の場合で言えば、

20〜40歳 大学を中心に、教育関係、国際交流の仕事をしてきました。

40〜60歳 パソコン好きが高じて、周りが止めるのも聞かず、IT業界へ転身。
        後半からは外資系企業で働き、定年を迎えました。

 こんな私ですから、北裏さんのおっしゃる「60歳を(双六の)上がり」とは全く考えていませんでした。私としては、単純に中学校を卒業したら次は高校だろう、くらいのノリかもしれませんね。

 現在は、人生三毛作、とばかりに次のステップに進んでいますが前述のステップからすると、60〜80歳までとなるのが自然。しかし、さすがに60歳の私には、「80歳まで現在の気力、体力を維持して仕事に打ち込めるの?」と問われると少々自信がありません。とりあえず三毛作目は、60〜70歳でと考えています。延長するかどうかは、70歳になって決めればいいと思っています。



 現在のお仕事に少しばかり説明を加えるならば、20〜40歳までの国際交流(研究者のお世話)と、40〜60歳までのIT(コンピュータソフトウェア)での知識、経験を使うお仕事がベースになっています。具体的には「インターネットを使って海外へ中古の日本製品を輸出する仕事」です。9月1日から始め、時差の関係で毎晩、主にアフリカの国々のバイヤーさんとメールのやりとりをしていますが、まあ、楽しみながらやれています。

 こうした自宅でパソコン+インターネットで仕事が出来る最大のメリットは、高齢の母とのことがあります。今までの私なら、年に4回程度は海外に遊びに行っていましたが、さすがに母も今年で90歳、しかもこの夏の暑さに、2度ほど軽い熱中症になりました。これからは、出来るだけ側にいてあげないとと思っています。そんな意味で、自宅で出来る仕事が持てることは有り難いですね。もっとも、今のところは、「薄利多売」ならぬ「薄利少売」にしかなりそうにありませんが(苦笑)





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