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64.定年以上引退未満 ・・・ (2010/08/15) 


 日経新聞、(2010年)8月14日(土)朝刊1面にあったコラムのタイトルがコレでした。体力も気力もある60〜70歳、団塊の世代が加わり1800万人と最大勢力を構成しているのだそうです。

 この世代があらたな需要を掘り起こしているのだそうで、たとえばゴルフ。法人需要が落ち込んだ「ゴルフ場」ですが、アコーディアゴルフは4月から60歳以上を対象にした平日料金を割り引く会員制度を始めています。茨城県地域では、4〜7月に約560人が登録し、1900回の利用があったそうですから、アコーディアゴルフにしてみれば、平日の稼働率が上がり、期待通りになったのでしょう。


 「定年以上」の世代は貯蓄を取り崩して消費を続けているのだそうで、それが証拠に30歳未満は将来に不安を抱えていて、消費支出が対前年比で7.3%減少だったのに対して、60歳以上の昨年の消費支出は対前年比1.2%と小幅ながらプラスになっているのだとか。

 また、日本ならではの特徴として、米国の高齢者世帯における教養娯楽への支出割合が6.6%なのに対して、日本の高齢者世帯の教養娯楽への支出割合が11%なのだそうです。日経新聞によれば、「人口減で経済活動の鈍化が懸念される中で、定年以上の潜在力が注目を集めている」と結んでいます。

 定年になっても団塊の世代は、向上心があるとお見受けします。そういえば、私が参加している「東京都中小企業振興公社」主催の「実務英語講座」では、参加者15名(いずれもお仕事をお持ちの方)のうち、私よりも年上の方が2名(私より少し下の方が1名)、参加されています。感心します。


 ところで、この「高齢者」という言葉、なんとかならないものでしょうか。アクティブに活動している私からすると「高齢者」というニュアンスは、なんとも年寄り扱いされている感じです。せめて「齢者」として貰えれば、確かに60歳は年を重ねているのですから、これで納得しやすいと思うのですが、いかがでしょうか。


 最後に。・・・以上・・未満、という言葉を聞いたのは、友達以上恋人未満だったと思います。それを引用して、定年以上引退未満、とは良く考えたものです。どなたが考えたか知りませんが、感心しています。


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