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60. 「権利と義務」から「感謝と貢献」へ  ・・・ (2010/07/15) 


 還暦になって思うことの1つがコレ。従来の考え方がもし「権利と義務」だったとすると、還暦後は「感謝と貢献」へと意識の切り替えが出来たなら、人生が豊かに感じることが出来るのかもしれない、と思い始めています。

 本日ハローワークにて失業保険の給付を受ける最終認定日でした。右は「雇用保険受給資格証」に押された印です。


 失業保険は自分が過去支払った分が戻ってくる、と言ってしまえばそれまでなのですが、私としては150日分の失業保険が支給される、とても助かりました。というのも、退職しても出ていくものは出ていきますから。例えば住民税などもそう。その他、健康保険料(私の場合は従来のものを任意継続している)や、その他、自動車税、生命保険、など、など。つまり、実入りはゼロになっても、出ていくものはしっかりと出ていきますから、これって結構、精神的な不安材料になりかねませんよね。


 この精神的な”ゆとり感”は、この150日間に、今後自分が行おうとしている方向性を見いだすに必要な時間だったと思っています。その間に、定年に関する多数の本を読み、これと思われる各種説明会や、講習会に参加したり、はたまたそれぞれの専門分野の方々のお話もこの150日の間に聞くことができました。それらを伸び伸びとやることが出来たのも、この150日間の失業保険給付で出来た”ゆとり感”のお陰と思っています。感謝!!


 プラス、本日もハローワークの相談員の方とお話ししたのですが、企業という枠の外に出てしまうと、なかなか相談する相手もおらず、もしくは相談以前に、誰かに話しを聞いて貰うだけで、自分が何をしたいのかが整理されますから。ハローワークの相談員(キャリア・アドバイザー)の方や、東京しごとセンターの相談員(中小企業診断士で、起業の相談に対応)ともお話しすることが出来たことは、今後の方向を決める意味でとても大事な時間だったと思っています。(むろん、これらは150日の給付期間を終えてからでも相談に乗って貰えます。)



 さて、会社を退職してこの7月で9ヶ月となります。ここからは、勉強は並行してやっていくにしても、そろそろ具体的に動くべきステージ(仕事をして収入を得るステージ)に入ってきたと思っています。この150日間にやってきたことのお陰で方向性は見えてきたので、むしろこの給付を受けた始めのころに比べても、不安感は少ない状態です。


 最後に。本日、ハローワークの帰り道、立ち寄った書店に「社会起業家」に関するコーナーがありました。手に取った1冊がこちら、山口絵里子さんの書いた「裸でも生きる(2)」・・(Part1は既に読んたので) という本。彼女の考えは、「発展途上国に必要なのは施しではなく、対等な経済活動」ということ。私自身は「社会起業家」になろうなどとは大それたことは考えていないのですが、今年1月に、アフリカはガーナに行って、感じたことがまさにこれでした。多少なりとも、それに近い形で仕事(貢献)をしてみようと思っている今日この頃です。



 「裸でも生きる」 

 「裸でも生きる(2)」  山口絵里子 著

                          講談社  1,400円 

 「必要なのは施しではなく、対等な経済活動」との言葉は、発展途上国とのお付き合いの基本と感じました。

 ちなみにここで紹介されるのはアフリカではなく、バングラデッシュです。彼女が経営するマザーハウスのホームページ(彼女のブログへもリンクしています) New !  http://www.mother-house.jp/ 


【内容情報】

イジメ、非行…居場所がなかった青春。そして偏差値40からの一流大学への挑戦。大学を卒業し、本当の現場を見たいと渡ったアジア最貧国。腐敗にまみれた国で見つけた眠る素材、出会う人々。やがてバッグ造りで起業を決意。数々の失敗、挫折、裏切りに遭いながらも歩みを続け、途上国発ブランド、マザーハウスを軌道に乗せて各マスコミで注目の女性。明日へ向かう力に溢れたノンフィクション。

【目次】
プロローグ/第1章 原点。学校って本当に正しいの?/第2章 大学で教える理論と現実の矛盾/第3章 アジア最貧国の真実/第4章 はじめての日本人留学生/第5章 途上国発のブランドを創る/第6章 「売る」という新たなハードル/第7章 人の気持ちに甘えていた/第8章 裏切りの先に見えたもの/第9章 本当のはじまり/エピローグ 裸でも生きる


 



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