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55.60歳からの起業(導入編) ・・・ (2010/03/21) 

  私自身は人生を3毛作と考えています。20〜40歳は海外からの研究者への支援を手がけ、40〜60歳は一気に業界を変え、ソフトウェア産業(後半は外資系)で活動してきました。そして60歳になった今考えてみて、これで何もしない、という生活は考えられません。体力、気力から考えて、(80歳までとは明言は出来ないまでも)70歳までなら充分やれる、というのが今の心境です。


  「転職経験」豊富な私だから言えること。転職の場合には3つ原則があると思っています。

1.転職は今の職があるうちに次を決めること 

   ・・・ 失職してから次を探すと条件が悪くなります

2.方法論としては、「見合い型」と「恋愛型」があるということ

   ・・・ 見合い型は、履歴書からスタートする関係、恋愛型は、人脈から転職が決まり、履歴書は後から出す、というパターン

3.人生、皮肉なもので、仕事が面白くないからと転職を試みる時は、次がなかなか決まりません。

   ・・・ 顔に出にけり我が恋は、ではありませんが顔に出ます。私の経験では、今の仕事に面白さを見いだし生き生きと仕事をしていると、誰かがそれを見ていて声をかけてくれました。お陰で過去15年(3回転職)恋愛型転職となりました。


  さて、転職ではなく、定年後の仕事探しで考えてみると、

1.定年後の仕事は、少なくとも方向性くらいは在職中に考えておくこと

2.在職中から人脈を作っておく。別分野に転身する場合でも、マインドを高く持てば、新しい人脈が作れます

3.自分の人生は自分で作る、という視点が大事。人を当てにせず、自分で決める。


  1度目と2度目では、業界をまたいでの転職。ならば、3度目も以前とは違うものをやってみたいと思っています。そんなことで思案しているのが今。ただ、思案しても仕方ないので、いろいろな出会いを求めていますが、失業保険の給付を受ける際に利用するハローワーク以外でも公的な支援がいろいろあることが分かりました。


  転職でも、定年後の仕事探し・仕事作りでも共通する部分ですが、自分の知識経験といった「資産の棚卸し」を客観的な視点で行っておくこと。ほとんどの人はここが出来ていません。自分ではこの部分が自慢、と思っていても、得てして相手はそれを評価してくれていないことがあります。相手から見て、「ここが買い!」といった部分が必ずあるはずですので、それを見つけ、客観的に自己評価しておくことです。それが出来れば書面(履歴書)でも、プレゼンテーションの際にも、説得力ある説明が出来るはずです。



DC協会 ・・・ 特定非営利法人(NPO法人)として確定拠出年金及び企業年金に関する情報提供をしています

          ここで「かしこい年金のもらい方」のセミナーを受講しました(無料)

東京しごとセンター ・・・ 都民の雇用・就業を支援するために、東京都が設置した「しごとに関するワンストップサービスセンター」です。

          こちらで、創業「寺子屋塾」4日間を受講しました(無料)

東京都中小企業振興公社 ・・・ こちらでも同様なセミナーを無料、もしくは低料金で実施しています

          例えば、創業入門コース(2日間・2000円)、シニア起業家コース(5日間・12000円)など


 そして、こうした場所に行くことで、日本政策金融公庫との接点を作ってくれたりと、いろいろ親切に対応してくれます。また講師の方の名刺を貰っておいて、次に役立てることも出来ます。

 気がついた問題点としては、これら公的機関は、いずれも役所同様に年間事業計画、年間予算で動いています。つまり、1年間の活動予定を1年前に作ってしまうため、例えば前述のシニア起業コースなどは実施が来年(平成23年)の1月募集、2月から実施となっています。一旦、チャンスを逃してしまうと、次のチャンスは11ヶ月も先、となってしまいます。

 転職の項目でお伝えした、今の職がある内に次を考える、という点からすると、私自身もこうしたことに気がつかず、後手に回った感があります。本来は、60歳前(在職中)に調べておくべきでした。



 いろいろ書きましたが、一番大事なのはマインドでしょう。もはや誰かが何かをしてくれる、は期待出来ません。自から考え、行動を起こさない限り、時間ばかりが過ぎてしまい、いつの間にか定年から数年が経ってしまう、ということになりかねません。こうなってしまうと(ブランク期間が長すぎると)もはや、行動を起こすエネルギーさえ失せてしまいかねません。やはり基本は、定年前から考え、定年直後から行動を開始することですね。




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