50.定年から1ヶ月半、次は黄熱病の予防接種を ・・・ (2009/12/08)
あっという間に1ヶ月半がたった。定年を迎えて分かったのは、娘のアパートの保証人になるのに若干手間が増えたこと。また、クレジットカード
の新規加入は面倒そうだったので諦める、とかです。どんな会社であっても収入があれば簡単に進められるものが、そこそこ預金があったとしても、現時点で収入が無くなっている為、説明に手間取る、といったことでしょうか。
もっとも、銀行勤めだった友人は、定年とともににクレジット・カードはすべて解約した、とのこと。定年であっても、なくても、負債を持つことは潔しとしない、とのことでした。彼にしてみれば、若い世代が、カードローンなどを安直に利用するのが、なんとも信じられない、と。欲しいものがあれば、お金を貯めてから買え!と。言われてみればごもっともでした。
さて、本日、生ワクチンの接種を受けてきた。こういうと、友人は「新型インフルエンザの接種、良く受けられたねぇ」と。私の場合は黄熱病の生ワクチン。さて、「生」と名前がつくと賞味期限が厳しいらしい。新型インフルエンザのワクチンにしても、一旦ボトルの封を切ったら使い切ってしまわなくてはいけないらしい。そんなことで、順番待ちが大変なのにもかかわらず、片方では余った、というか、使い切れず賞味期限が来て廃棄せざるをえないケースがあるのだとか。
さて、黄熱病のワクチン接種なんて、そんなに希望者がいるわけではなさそう。そんなことで、東京都内の場合、週1回にまとめて接種を実施ているようだ。まずは電話予約が必要。私の場合3週間先を指定することでようやく予約が取れた。
アフリカで言えば、地中海に面したアフリカ北部と、南アフリカなどの南部を除いた部分、つまり中央アフリカ(右、地図参照)は、黄熱病の予防接種をしていなと入国出来ない。つまり、ちょっと思いつきでハワイへ行ってきま〜す、といったノリはまったく不可能ということです。
この予防接種、毎週火曜日のみ。新橋からモノレール、「ゆりかもめ」に乗ってお台場のテレコムセンター駅で降り、大江戸温泉の横を戻る形で総合庁舎にある検疫所で受けることが可能に。
事前に書類に記入してあるので(書類はホームページからダウンロード出来る)、まずは2階の売店に行って、手数料相当の収入印紙を購入。国に納めるお金だから収入印紙で、ということに。売店のおばさん、慣れているようで8530円分、小さなビニールの袋に入れて手渡してくれた。なんともにこやかで、これから黄熱病なる恐ろしげなワクチンを接種する私の心を和ませてくれる。
1時半に8階の検疫所に行くと既に多数の人が椅子に座って並んでいた。ざっと数えて30人程度だろうか。中には自衛隊とおぼわしき制服の人が何人かいた。年配者では白髪から推測して70歳くらいかな?と思える女性、また、お母さんに連れられた小学生の女の子もいた。多分、父親の仕事の関係で、アフリカへ行くのだろう。
そもそも接種前の問診票には、病歴から、当日の体温まで記入する。その記入について、個別に呼ばれて追加で質問をされたりもする。ますます黄熱病なるものが、大変な疾患だということを伺わせる。前後の待ち時間があってトータル1時間超の時間が必要だが、実際の接種は、2秒。終わってから接種の証明書を貰うわけだが、ゆっくりしていってくれという。聞けば、時々、気分が悪くなる人が出るらしい。様子をみてから帰宅して、ということだそうだ。このビル、お台場の日当たりの良い場所にあるため、ワクチン接種で、というよりは、西日の暑さで気分が悪くなりそうだった。
この接種、今日受けても本日から有効になるわけではないのだそうです。10日たって初めて有効になるのだそう。ちなみに、ワクチンの内容についての推測だが、製造元(製薬会社?)で、黄熱病のウイルスを弱らせておいてくれる。そうしておけば、私のような都会のへなちょこの「白血球」でも、十分戦えるようになる。一旦、黄熱病に勝てば、それで私の体は「10年」は耐性が出来るということなのだろう。
この日、帰り道、新橋に戻って腕時計を買った。今まで使っていたものが、チタンのベルトのジョイント部分が折れてしまったからだ。まあ、かなり古かったし、ソーラー電池の充電効率が落ち、昼間の充電が十分に出来ない時は、朝起きた時に停止してしまっている、などということもしばしば。
さて、何で時計の話しなんか?というと、実は買った時計、今度は(ソーラー電池は止めて)電池式にしたのだ。その電池の持ちが「10年」だという。偶然の一致だが、黄熱病の有効期間も、本日買った時計も、有効期限が10年ということ。
60歳になるまでは、「今の体力、気力なら70歳まで働こう」などということは、考えられなかった。次の10年を経て、70歳になって初めて、今回同様に、さて次の10年はどう生きようかと、考え得るのだろう。10年後の自分に、「おまえ、良くがんばったよ」と褒めてあげられるようにしなくては、と思う。そのタイミングは、この腕時計が教えてくれるのだろう。
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インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日(2009/11) 中村 安希 (著) ¥ 1,575 |
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日本語で書かれた本で、ここまでガーナのことを詳しく書いている本は見あたりませんでした。実際に現地へ行った人達から情報を集め、紹介しています。 一般的な気候の紹介、現地の電源(電圧)についての説明にとどまらず、現地でかかりやすい病気とその対応など、リスクマネジメントについても触れられている。安心してガーナに旅行をしたのであれば、読んでおくべき1冊だろう。 |
日経新聞の出版物の広告のところで見つけ、購入したものです。それによれば「26歳、47カ国、2年に及ぶ、女一人旅が始まる。あらたな才能による次世代ドキュメンタリー」 ちなみに第7回開高健ノンフィクション賞受賞作品です。 読んでみましたが、発展途上国への援助のあり方を考えさせられました。彼女は、リトマス試験紙のように、それを確認してくれています。こちらは彼女のブログです。 http://asiapacific.blog79.fc2.com/ |