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44.五十肩との長〜いおつきあい ・・・ (2009/09/15)


 40代で五十肩になった。スポーツ医学の先生の言葉では「周囲炎」とのこと。この時は寝返りをうつのも辛い時期もあった。結局、特段の治療方法もなさそうで、右肩、左肩と時期をずらして両肩ともに五十肩を経験をしたが、やったのは就寝中に肩を冷やさない工夫くらいだった。

 ほどなく最悪の時期は超えたが、後遺症でか、痛みはほとんどないものの肩が上がらない、つまりバンザイが出来ない状態だった。当時は今よりは若く、それまで「鍼灸院」なるものにはお世話になったことはなかった。しかし、試しにオヤジが利用していた鍼灸院へ行ってみることにした。先生によれば、五十肩そのものは治ってきているのだが、後遺症で肩関節が固まってしまっていると。それで治療は、イメージ的には「リハビリ」という感じ。施術の上手な先生のお陰で、どうにかバンザイが出来るまでに回復した。


 さて、麻疹ではないが、五十肩なるものも、一度なってしまえば二度とならないもの、と当時は思っていた。それが53歳前後、つまりゴルフを始めた頃から再発した。言い訳がましいかもしれないが、ゴルフが原因とは考えていない。むしろ、外資系コンピュータソフト会社に転職し、ハードワーク+終日パソコン操作が影響した、と自分では思っている。

 もともと猫背、というか前肩(両腕を胸の前でバッテンに組んだ時の肩の状態)という姿勢なもので、パソコン操作は更にそれを悪化させたのかな?と素人判断。



 さて、さて、前置きが長くなったが本題に。そもそも五十肩の治療なんて「指圧」か「針」しかないと思っていた。悪化して肩の関節に異常でも出てくれば「整形外科」行きかな?と思っていた。それが同僚から話しを聞いて、もう1つ選択肢があることが分かった。それが「ペインクリニック」。

 同僚に教えて貰ってすぐにインターネットで検索してみた。私の居住する区にも、2軒、ペインクリニックの専門診療所があることが分かった。行ってみれば、患者のほとんどは高齢者。そうだよねぇ〜、加齢による骨や関節の劣化はやむおえないですからねぇ。

 診察を受けたが、医者に言わせると私なんぞは症状が軽い部類の患者のようだ。もちろん私自身もそう思っている。問題は、こうした軽めの症状だが、それが長く(6年間)つづいていること。これが治れば気分的にもずっと楽になる。(ゴルフのスコアも良くなる?)

 初回は、問診、血液検査、レントゲン。そして治療は、痛み止めとヒアルロン酸の注射(費用は保険証提示でも全部で5000円=つまり指圧治療1回分相当)。この診療所のホームページにも解説が出ていたが、施術したのは「神経ブロック(痛み止め)」と「ヒアルロン酸」注射。それにしても、注射1本でこんなにも肩が軽くなるとは。ヒアルロン酸はどうやら車のエンジンオイルみたいなものらしく、注射の後は安静にするのではなく適度に動かしてください、とのことだった。

 週1回程度、1月程度通院してみてくださいと言われたが、その前に練習場へ行って、ゴルフボールを打つ感じがどう変わったのか見てみたい、というのが真っ先に思ったことだった。ま、ゴルフ馬鹿とお笑いください。

 たった1回、ペインクリニックへ行っただけですので、引き続き、効果などを紹介したいと思います。




 さて、その後、2回目、3回目と通院してみました。治療としては初回と同じで、痛み止めとヒアルロン酸の注射です。費用はずっと安くなり2000円以下でした。

 肝心の効果ですが、2回目までは、痛み止めの注射が効いている内は良いのですが、半日程度すぎると、またもとに戻ってしまいました。それが3回目になって、五十肩の痛みがいくぶん和らいできました。

 同種の治療を受けた同僚の言葉で言えば、痛みを1枚、1枚、剥ぐように、とのこと。まさにそんな感じかもしれません。同僚の場合は急に悪化し、その後治療で急激に回復したようです。私の場合は、鈍い痛みが6年(ゴルフ歴と同じ)も続いて来た、慢性状態なもので、治るのにも時間が必要だったのかもしれません。

 あと何回か通院してみて、また状況をお知らせしたいと思います。(2009/10/06)



 治療が完了しました。通算5回通院しました。神経ブロック注射とヒアルロン酸の注射の繰り替えしで痛みが消えました。肩関節の中心部ゆえ、指圧で外から圧を加えても、指圧では完治出来なかったものが、です。いろいろやった中で、多少効果があったのが、中国式の吸引療法(吸い玉療法・カッピング)でしたが、これは痛みの緩和に役立ちました。唯一の問題は、丸く赤い痣がしばらく残ることでしょうか。ゴルフをした後でお風呂に入る時などは、ちょっと恥ずかしかったです。

 さて、私の場合、慢性的な状態(軽い痛みが6年続いていた)ですので、上がらない肩が上がるようになった、などといった劇的な変化はありませんでした(ゴルフ用トレーニングもあってか、肩は上がる状態でしたので)。古傷のような五十肩の痛みが消えたのが効果の判定基準でした。反対に、これは痛くもなんともないのですが、肩を回す運動をすると、肩胛骨がコリコリ音がすること。そして、なんだか肩凝りがすることでしょうか。

 まあ、長年の肩関節奥の痛みは消えました。あとは、リハビリよろしく、肩を動かすことですね。(2009/10/20)


※私にペインクリニックの存在を教えてくれた同僚は、肩の痛みがひどく、また肩が上がらなかったほどだったもので、このペインクリニックによる治療は劇的な効果があったそうです。
 


  通院は終了したのですが、リハビリのようなことはやっています。前回(2009/10/20)も書きましたが、あいかわらず、肩をまわすと肩胛骨がコリコリ音がします。それと、肩を冷やしたり、パソコン操作などで前屈みの姿勢を取っていたりすると、五十肩の関節の痛みはないものの、肩こりが頻発していました。それも、都度、「入浴」や凝りのある筋肉を伸ばす「ストレッチ」をしていることで、徐々に和らいできました。順調に推移しています。(2009/10/31)




 五十肩の最中の注意事項と同じで、現在も寝る時など、肩は冷やさないように注意しています。パジャマの上から、袖をカットしたトレーナーを着て寝ています。

 あいかわらず、肩をまわすと肩胛骨あたりでコリコリ音がします。ゴルフをしたり、長くパソコン操作をしていると、肩がこったり、首がこったりしますが、課題だった、関節(繋ぎの部分)の奥に感じていた鈍い痛みは無くなりました。ですので、現在、気がむいたらしている体操は、まさにリハビリといった感じです。

 まあ、慢性状態(6年継続していた)でしたので、一気になにもかも無くなりはしないのですが、まずは痛みが去り、現在は、肩こりが、少しづつ減ってきています。そんなことで、いままであんなにも通っていた鍼灸院には、とんと行っていません。

 これから冬に向かって、肩を冷やさないように気をつけたいと思います。 (2009/11/10)


  

※ 素人の話だけでは申し訳ないので、インターネット上で、より詳しい解説をしてくれているページを見つけておきました。


  ・五十肩.guide ・・・ タイトルからして、そのものずばりですね。(ページ上の肩の骨格図はこちらのホームページのものです)

  ・ペインクリニック ・・・ こちら(北海道滝川市の病院)のホームページに、詳しい解説が出ていました。

                                .   痛みは知覚神経を通って頭で痛みとして感じるだけでなく、反射性にその部分への血流を 悪くしたり、ケイレン(凝り)などを引き起こし、さらに痛みを悪くするという悪循環を 形成します。
 特に慢性的に痛みのある方はこういった傾向が強くなります。この悪循環を断つことに よって、短時間しか作用しない神経ブロックでも長期的な効果を得ることができます。

      ・・・ <管理人> この言葉、私にはとても印象的ですね。今回の通院で6年間の悪循環を断てればと期待しています。


※ 五十肩とゴルファー関連も調べてみました。

  ゴルファーの四十肩・五十肩対策 ・・・ 森に虎の会、というホームページの中にありました。

  ・五十肩でゴルフあきらめていました ・・・ 横浜の整体院のホームページにあった、ゴルファーからの感謝の手紙

  ・みどり社長の独り言 ・・・ 女性ゴルファーの方の五十肩治療の苦労談



 

<つぶやき>

  私たち夫婦が楽しく観ていたテレビ番組に「
風のガーデン」がありました。 ストーリーとしては中井貴一演じる麻酔科医が不倫をし、同じく医者の親父(緒方拳)に勘当されてしまう。それでも懲りずに、東京で一人暮らしをしながら愛人を持ったりしていたが、ある時、自分が癌で余命幾ばくもないことを知る。人生を閉じる前に改心した彼は、家族(娘と息子)との関係を取り戻そうとする、というもの。

  主役が麻酔科医、というのもあって、末期癌の痛みを除くために、いろいろ試みるシーンが多数あった。そんな台詞の中にも「神経ブロック」などという言葉も出てきた。なるほど、人間、痛みさえなければ、かなり悪い状態でも、なんとか尊厳を維持し生を全う出来うるものなのだと感じた。それと、末期癌である彼が、家族に配慮して、さかんにオヤジギャグを連発するあたりが面白かった。私も見習いたいものですね。

  五十肩をそれと比べて恐縮ですが、にぶい痛みでも、それがなくなった時に「人生の肩の荷を下ろした」ような安堵感があると思いますよ。
今回、ペインクリニックなるものの存在を知り、ふと思い出したのがこの番組のことでした。









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