ホーム目 次 / 前ページ次ページ       


258. シニア従業員を積極雇用している企業社長の知恵 ・・・  (2018/11/11)  


 テレビ番組、「ガイアの夜明け」でたまたま見たのがこれ。多分、再放送なのだと思うが紹介されていた企業はシニア従業員を積極雇用している企業のようだが、そこの社長の知恵に感心した。


テンポス精神十七ヶ条 〜高齢者編〜


第1条 わかったふり、知ったかぶりは間違いのもと
最年長川崎店矢口さんに比べたら、65歳までは小娘小僧。わかったふり、知ったかぶりは間違いのもと。

第2条 歳を重ねたからこそ良く見える
老眼になったがよく見えるようになってきたものがある。若者よ、いろんなものが落ちてるぞ。
それを拾っていくことを考えてると、楽しいぞ。まだまだ俺も退かないぞ。

第3条 今日より明日はおもしろい
永遠の休憩までは「疲れた、休む」はまだ言うな!そこでやめるな、まだあるよ!
来る日はいつも新しい。今日より明日はおもしろい。もっとでしゃばれパラダイス。

第4条 辛い作業は健康のため
「店内小走り」健康の為。「荷運び、陳列」健康の為。「大声挨拶」健康の為。坂道を下り始めて早数年。階段を上ってるつもりでやっと現状維持。下手すると上ってるつもりでも傍から見ればずるずる後退。ちょっとの油断が命取り。だからちょっとの辛い作業は全て自分の為。

第5条 長い人生、なんだって経験済み
多くの経験、長い人生で見てきたものは若者どもには負けはしない。良い商品の見分け方、怒った客に慌てる店員、言っても聞かない店員をもてあます店長、なんだって経験済み。
さあ、あなたの出番。

第6条 気遣いなど無用
自分で選んだこの仕事、気遣いなどして欲しくない。遠慮せずどんどん仕事を回してくれ。
その代わり、俺の倅と思って正しく、厳しく育てていくから心しておけ。

第7条 最終列車に乗れたことに感謝
働ける自分の健康にまず感謝。働ける環境にまず感謝。そして働ける場所があることに感謝。最終列車に乗れたんだから次は無いと思えば何でもできる。

第8条 いくつになっても働けることの証明
我々の役目はいくつになっても働けることを世の中に証明すること。我々の働きが、世間のパラダイス年代の働く場を生み出す。そりゃ辛いこともあるでしょうが、そこが力の見せ所。"若い者には負けない"と同じ勝負を挑むのは無理。若い者には出来ないことを我々の土俵で見せ付けてやろう。

第9条 人生いつまでも勉強、あらゆるものに挑戦
勉強は学校だけではない。人生勉強(頭を使う)しないとボケてしまう。今の世代についてゆけるための訓練でもある。あれはできない、これは出来ないでは話が進まない。PCだろうが新しい機械だろうがあらゆるものに挑戦する意欲を持とう。

第10条 一所懸命働くのは当たり前、人の嫌がる仕事を率先してやれ
トイレ掃除、どぶ掃除...汚いところの掃除から、若者たちに身を持って教えてやれ。
これから入社してくる高年齢者の模範となれる為にも。働いた結果が利益に結びついてこそ本物。

第11条 廃棄の山から宝物
廃棄の山の中からパラダイスの知恵で生きた商品に修理・再生、このお宝が売れた時の味は格別。

第12条 毎日が発見・創意工夫そして明日の楽しみ
発見・創意工夫はパラダイスの得意技、昨日より今日、今日より明日と進化の日々。
明日は何をするかを考えると楽しくなる。作戦と創意工夫でますます能率が上がる。

第13条 同輩よ、鈍感になろう
物事に鈍(運・鈍・根の)になれ!ただし、世の中の流れは良く見、常に把握しておけ。
細かいことにくよくよせず、大局を掴むよう努力しよう。




 1つ1つ の言葉に頷いて読んだが、その中でもいくつかの言葉に惹かれた。例えば

 第三条 今日より明日は面白い
  外資系企業で営業をやっていた時代の話し。それまでIT関連の業界団体(社団法人)で働いていた人間が、いきなり外資系ソフト会社でセールスを担当。最初は思うようには売れなかった。幸い日本法人立ち上げの初期メンバーであったため多少の我儘が言えた。新たに採用したエンジニアを私のパートナーにしたいと社長に申し出て認めて貰った。当時彼に繰り返し話していたのは「明日は今日より良くなる」だった。これを呪文のように言っていたが彼への励ましであるのとともに自分への励ましの言葉だった。ほどなく売上は着実に伸びっていった。


 紹介されたこの会社は、業務用調理道具を整備して再販売、さらには開店のノウハウまで伝授しようとするもの。その中で、不要となったステンレス製キャビネットを掃除するシーンがあった。底にはカビが生えていた。それをシニアが綺麗に掃除して行く。ベースがステンレスだけに上のヨゴレさえ取ってしまえば、まるで新品のような輝きが戻った。それを見ていて思い出したのがこれ。
 昨年、築50年、三世代で住んだ自宅を取り壊し、あらたに息子と共同で3階建を建てた。まずは取り壊しの前に、かつて両親が使っていたベッド、マッサージチェア、車椅子、冷蔵庫、洗濯機からガス台、換気扇、介護用手すりにいたるまで、綺麗に磨き上げてジモティーに出品した。それぞれの製品は年数を経てはいてもヨゴレを取ればそれなりに見栄えも良くなった。半年ほどかけて1つ1つは1000円〜7000円で出品し、トータル15万円程度になった。(余談ですが)過去の販売履歴を見たのだろう。先日古いレコードを買い取りに来た方が「お仕事は何をされているのですか?」と。最初意味が分からなかったが、確かに私は販売してきたアイテムリストを見ると、いったい何屋さんなのだろうかと思うほど大量の、それも様々なアイテムを処分してきた。そう、まるでリサイクルショップのように(笑)

 さて、話を戻すが、世の中にはまだまだ使えるものをゴミとして処分しているが、こうしてちょっと手を加えるだけで、まだまだ誰かに使って貰える。多分、シニアである私自身も同じだと思う。それなりに過去の実績、過去の栄光も一旦洗い流して、そこに新しい付加価値を加えてみる。結構使えるものになると思う。私がやってきた中古車の輸出もそんな感じでやってきた。

 


ホーム目 次 / 前ページ次ページ   
 

inserted by FC2 system