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250. シニア起業の形にはどんなものが? ・・・  (2018/08/12)  


「形から入るか行動から入るか」

 10代のゴルファーは、遊び的にゴルフクラブを振っていながら自然と体をどう使ったらよりボールを遠くへ飛ばせるか理解出来るようだ。かたや私のように50才を過ぎてからゴルフを始めた者にとっては、ゴルフ雑誌を沢山読み、レッスンに通うなどして、まずは頭で「どんな形が必要なのか」を理解しようとする。どちらが良い悪いではなく、自分のおかれた状況に応じてやるのが良いということかと。

 では、定年後始める仕事についてはどうなのだろうか。多分これも、やることによるのかと思う。私のように、勤め人時代(外資系ソフト会社の営業)とは違う仕事(中古車の輸出)となると分からないことだらけ。また、ニッチの世界の話しゆえに、本屋さんで探してみても輸出の仕方のイロハなんて本なかったので、基本的なことだけ調べてあとは行動していく中で覚えるしかなかった。



 こちらは、日経ビジネス6月18日号「シニア起業の落とし穴」の号、あるコラムを読んで思い出したことを投稿してみた時のもの。前述のゴルフ同様、シニアは起業時、まずは形をどう作るかから始めるケースが多いようだ。経験のある領域の仕事であるならば、形を作って、知っているその仕事をその中に落とし込んでいけば良いのだろう。

 


 私のようなケース、いままで経験したことのない事業を始めようと思ったら、どんなやり方があるのだろうか。中古車輸出のケースで言えば、糸口を掴むべく、まずはアフリカ市場を知るべくガーナ(アフリカ)に旅行をした。そこで、日本で作られたものの中古品がアフリカの人に受け入れられている事実を知った。(現在、様々な中古品、中古車から女性ブラにいたるまでが日本から輸出されていた)

 帰国してから対象の絞り込みをし、結果、中古車を扱うことにした。理由は扱う商品の「単価が高く」、しかも「輸出方法が確立していた」から。では、中古車を扱うにあたってどんな事業形態が必要なのか。古物商の許可を取るには?オークションに加盟するのには?いずれも株式会社である必要はなかったし、事業を開始してからも、個人事業者という事業形態がハンディとなることはなかった。(余談ですが、オークション会場スタッフから”社長”と呼ばれるのを不思議な感覚で聞いていました。笑)


How to do it? 「どうやるの?」

 親しくしている大学の同級生達に、小規模の会社を経営している人達がいた。彼らに私の希望、(具体的には)定年後の仕事ゆえに自由にやりたいのだと説明すると、言われたことはこうだった。「ならば、オフィスを借りるな、人を雇うな」、だった。固定的に費用が発生すると、そのために、何がなんでも稼がざるを得なくなる。
 この2つを持たないだけでどれほど自由なことか。実際、アフリカ向け輸出が大手の進出で萎んだ時、ニュージーランド向けが縮小した時、しばらく休憩して次を考えるなどという悠長なことが出来たのも、オフィス家賃もないし、雇っている人もいなければこそだった。



 
Just Do it ! 「とにかくやってみる」

 前述の部分では、形からではなく、行動からスタートして必要な形を見つけたケースだが、ならば行動ってどう起こしたらいいのという質問が出そうですね。日経ビジネス誌を話題にしましたので、この部分も日経ビジネス誌からヒントを頂戴してみたいと思います。7月23日号はイノベーションの特集でした。それによれば、「欲する」、「確信する」、「とにかくやる」、とありました。私自身はイノベーションを起こすような大それたことを考えていた訳ではないので、やってきたことは1つ、「とにかくやってみる」だけでした。単純でしょ?笑

 ゆる起業という言葉がありますが、私の「ゆる起業」はこんな感じです。こんな感じでスタートした事業も最盛期の売上は2000万円を超え税金も納めました。つまり、ゆる起業でも、この程度の売上を作れた事例と考えていただければよいでしょう。



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