ホーム目 次 / 前ページ次ページ       


246. 68才にして仕事再開 PartII ・・・  (2018/07/01)  

 スポット的なお仕事(アイルランドの方からの依頼で、帰国に際して持ち帰りたいとのことで日本のタクシー車両を調達して差し上げる)は終了して、本来のお仕事に戻れることになった。

 モンゴル向け輸出をしたいという人、聞けば一ツ橋大学の大学院を卒業されている才女。私にしてみれば、中古車輸出は高学歴な方がやる例はあまり聞かないが、まあ東京都の外郭団体、東京しごとセンターの相談員の先生からのご依頼ですので、私でお教え出来ることがあればすべて教えて差し上げたいと思っている。

 この日は(私が加盟しているものの1つ)中古車オークション訪問と、モンゴル向け輸出を得意とされているフォワダーさん訪問すること。以下の写真は、川崎、扇島の公園横にある中古車オークション会場。海辺なもので風が強く、また時には砂を巻き上げた風が吹くもので、ベンツなども砂埃だらけでした。

   
 このあと、フォワダーさんとの打合せがあるので、いつものポロシャツ姿ではなく、ビジネスカジュアルなスタイル。  


 横浜駅前からオークション会場指し向けの送迎バスに乗り、このオークション会場へ。昼食をはさんで2時間前後いて、また送迎バスで横浜駅まで送って貰った。その後電車で移動し、川崎にオフィスをかまえるフォワダーさんを訪問。お客様対応をしているベテラン女性と、現場でバンニング(コンテナに車を積み込み作業)を指揮するマネージャーさんと二人が対応してくれた。

 そこでいろいろお聞きして分かったことは、今までアフリカやニュージーランド向け輸出経験があるからといって、モンゴル向け中古車輸出に日本人だけで新規参入することは無理と分かった。1つには、従来の輸出先は船便のみだが、モンゴル向けは日本から船で中国まで運び、そこから中国の列車に積み替えてモンゴル国境まで運ばなければならないこと。さらに、線路の幅が中国とモンゴルで異なるため、再度の積み替えが必要だという。そこではモンゴルのフォワダーさんが活躍することになる。日本のこの会社のご担当によれば、モンゴルのフォワダーさん、必ずしも英語が堪能とは限らなさそう。ゆえに日本からいろいろ依頼ごとをするにもモンゴル語が出来ないと難しい、となるようだ。
 今回はたまたま日本に住んでいるモンゴル出身者からの申し出なので、この点はまったく問題ない。私が対応しなければならない部分、車の調達と陸送手配というレベルでは、アフリカはニュージーランドと何も違はない。

 さて、とても勉強になったのはバンニング。以前、西アフリカのガーナ向けに2度ほどコンテナで中古車を輸出したが、さほど凝った積み込みではなかった。しかし今回はかなり異なる内容だった。

 4台ならさほど難しくないようだが、40フィートコンテナにトヨタ・プリウスをなんと5台積み込んでいる。たまたま作業をしているスタッフの一人がモンゴル出身者。お互いにモンゴル語で情報交換をして貰った。  コンテナ底部分にプリウスを2台積み込むが、高さを下げるために、まずはタイヤを外し、木枠で車を支えている。さらに奥行きを節訳すべくバンパーを外している。さすがた。
 積み込み完了し、トラックがコンテナを搬出しにきてくれていた。  コンテナの扉を閉じるため、一旦積み込み台から離し、ドアを閉じ、さあ船積み場所へと移動する。
 こちたは日野のトラックだが、実は荷台にSUVが1台載っている。作業員が出入りするスペースを確保するため片側はぎりぎりまで詰め込み。
 反対側、運転席側ドアも開けられる状態ではないので、作業員はドアの窓から出入りすることになる。
 サイドミラーもじゃまなので、一旦取り外して室内に置いてある。職人芸という言葉があるが、まさに職人芸の極みと言えるだろう。


 さて、今回のモンゴル向け中古車輸出にはモンゴル出身者が主軸になる必要があることが分かったが、もとより中古車輸出をしたいと希望された方が日本在住のモンゴルのご夫婦なのだから上手く行くだろう。そこで、ToDoリストを作り、彼らご夫婦がやらなければならないこと、私が対応すれば済む部分とに分けた。私が手掛ける部分は、彼らにゆとりが出来た段階で引き継ぐ。こんな具合に2段階で、仕事を覚えて貰うことにした。

 米国IT企業の日本支社を定年退職し、まったく畑違いの中古車輸出を始めた際もそうだったが、分からないことだらけだった。ベテランの方に教えを請うと、皆さんきちんと教えてくれた。つまり先人の知恵を借りることが出来るかどうかが、新規領域の仕事を始める際のキーになるのは当然だ。今回も、そんなやり方のこつが分かっている。まずは方向性が見えてきたのが本日の最大の成果だった。





ホーム目 次 / 前ページ次ページ   
 

inserted by FC2 system