ホーム目 次 / 前ページ次ページ       


243. 頭がいい人、悪い人、の生活習慣 ・・・  (2018/05/27)  

「頭がいい人、悪い人の老後習慣」

保坂 隆  (精神科医) 著    

定価:1404円(税込)


 私は存知あげなかったのだが、著者は多数の本を書いておられることが分かった。(http://liaison.umin.jp/cyosho.html
私が読んだこの1冊。とても興味ある内容でしたので、こちらに紹介させて貰います。

 一般に本に何が書かれているのかは目次を見るだけでもかなり推測出来ます。以下はまだこのネットで調べた目次、そこに私なりの感想、意見を(黒文字で )追加したものです。(著者の書いたものではないので、この本を読むことの代わりになるものではありません。ぜひこの本を読まれることをお薦めします)


1章 頭がいい人、悪い人の生活習慣……家事をする人はボケにくい

 ものを減らして上質なものを丁寧に使う→ いいものだけを大切に使う

  昨年、(自宅を新築するために)2度引っ越しをしたもので、ものを減らすことも大分出来るようになった。いまでもその性格は変わっていないが、大正生まれの両親に育てられたせいか、古いものでも使えそうなものは修理してでも使い続けていた。著者の言われる、「いいものを大切に使う」は、その通りだと思う。


 暮らしやすい空間に住む→ ライフサイズに合った家こそ快適空間

  ここは、そのまま実践している。というのも新築した自宅の2-3階は息子家族のスペース。我々夫婦のスペースは1階の2K。ワンフロアしかないと掃除も簡単。まず最近流行りのコードレス掃除機にする必要がない。小さな本箱の下に延長コードを折りたたんで入れてあり、掃除の時に引き出す。掃除機本体の電源ケーブルを繋げば、掃除機を1階の我々の生活空間で掃除機ノズルが届かないところが無くなる。古い家は2階建で7部屋あったことから考えると効率的な空間だ。
 1区画は2面が窓で残り2面には間仕切りのスライドドアがあり、これを締めると4畳半ほどの部屋になる。娘が孫を連れて来た時などはここに泊めてあげられる。夫婦ふたりの生活空間としてジャストフィットかと。


 料理は「たいくつ知らず」のベストの方法→ 料理は脳を活性化させる近道

  私の住んでいる区では、時々「シニア男性のための料理教室」を開催している。私の2度ほど参加したが、白髪頭のシニア男性が、三角巾を頭に巻いている姿は、かつて小学生だった時代に給食当番をしていた頃を思い出させる。
  以前、NHKの番組で見た記憶があるが、料理は脳の活性化に良いのだと。理由は、包丁と火を使うから。ある種、一つ間違えると、、、という緊張感があるからだそうだ。リンゴの皮むきに失敗して指を切ったとしても大けがにはならない。また、最近のガステーブルは過熱しすぎると自動的に火が消える機能を備えている。よほどボケが進まない限り、男も適度に料理をした方が良いだろう。
  ちなみに、私は自分の作った料理を、たとえ見てくれが悪くとも、とても美味しいと感じるタイプ(ナルシストなのだろうか?)。これを家内に話すと、笑いながら「毎日やってくれてもいいわよ」と言う。


 料理の達人の台所はスッキリしている→ 「仕事は段取りが八割」は台所も同じ

  
おっしゃる通りだと思う。仕事での段取りは特に意識しなくとも、自然にやっていたように思う。しかし、定年後に料理をしはじめて、あらためて段取りの大切さに気がついた。でないと、料理は出来ているのにご飯が炊けてなかったりしかねない。


 家事はジムより体にいい→ 健康のためのトレーニングはジムに行かなくても可能

  
メンタル的な意味ではその通りだと思う。だが、フィジカルな意味では家事には疲れはするものの、運動効果は期待しずらい。この項目はクエスチョン?である。


 一日の計は「朝」にあり→ 雨の日だからこそできること

  学生時代はアマチュア無線マニアだった。大人になってからは、パソコンが出現した。そう、私は屋外で走り回るタイプではなかった。故に雨の日だからといって、やることが無くて困ったという経験はない。
  一日の計は、、、とはニュアンスが違うかと思うが会社勤め時代から、朝一番にやることは、その日の仕事のスケジュールを確認し、段取りを考えるという習慣だった。それは定年後も自分で(中古車輸出)事業を始めたもので、ずっと変わっていない。仕事が減った今は、シルバー人材センターのパートをしている家内と、どこで落ちあってお昼を一緒しようか、はたまたどこのスーパーに行こうか、などと予定を確認しあっている。もうこうなると生活習慣と言った方がよさそうですね。


 時間の感覚をしっかり維持する→ 手帳に書き込む「やってみたいこと」

  スマホが出現して一番良かったこと。スケジュールをパソコンとスマホで共有出来ること。以前だと手帳、パソコンとそれぞれに重複してスケジュールを書くという手間がかかった。パソコンの操作は好きだったので、シャープの電子手帳「ザウルス」にデータを転送出来るソフト+ケーブルパックを買ってきて使っていた。
  それがだ、今やGoogleカレンダーに予定を買いこんでおけば、持ち歩いているスマートホンで同内容を確認出来るようになった。私が若い頃にこれがあれば、もっとずっと楽だったのにと思う。
  ちなみに私ってちょっと病気(笑)かもと思うのは、スケジュールに空きがあり過ぎるとちょっと落ち着かない。



 元気な期間は短いかもしれない→ 不自由なく活動出来るのは6〜10年くらいかも

  67歳で白内障の手術をして貰い、いわばコンタクトレンズを眼内に入れた状態になった。結果はすこぶる快適です。これをやろうと思ったのは、ゴルフという遠くを見ることと、パソコンという近くを見ることの2つの両方をきちんと見れるようにしたかったこと。で、いつやるか。今でしょう、ということになった。
  特に意識したのは健康な期間を67歳からの10年、と仮定義したことから。77歳になるとさすがにゴルフなどのアクティビティも落ちてくるだろう。ならば、その前の10年のQality of Life、つまり充実した10年にしたかったから。この意味でも、著者の考えに同感です。



 「一人」の時間に慣れる→ 「一人の時間」の楽しみ方

  家内は一人が平気な人。私が明るい場所でノートパソコンを広げ、この原稿を書いているとき、振り向いた先のダイニングテーブルにはいない。彼女の空間は寝室で、そこに「スウドク」の本と鉛筆を持って移動している。「スウドク」をやっていない時は図書館で借りてきた本を読んでいる。私が「君は小さい時から手のかからない子供だったのでは?」と聞くと、どうやらどのようだった。下に妹が二人いたもので、彼女はもっぱらお婆さんと過ごすことが多かったようだ。

  かたや私はと言うと、かまって欲しがる性格(面倒な性格?笑)。日本語に「つかず離れず」という言葉があるが、まったくの一人というのはダメかも。家内には、もしオマエが先に死んだら、(離婚して一人で)アメリカからガーナに戻った留学時代の友達がいるから、彼のところに行こうかと思うと伝えている。どうして私が先なの?と聞くから、私が先に逝く時のプランを私が考えても意味ないでしょ?と返事をしておいた。納得したそうである。



 若さの秘訣は「一日一感動」→ ほんのちょっとしたことで人は感動できる

  ここは自信があります。ふと空を見上げた時に、建物の白い壁、木々の緑とのコントラストに美しいと小さな感動を覚えることがしばしばある。スマホを持ち出してからは、住宅に咲いている花にも目が向き、これはと思うものを写真に撮って見る。

  高校を卒業した時、英語の先生が卒業アルバムの空きスペースに、「いつも心は動いておれよ」と書いてくれたが、意図せずしてその通りになっている。


 メモはグッド、ノートはベター。では、ベストは?→ 脳にしっかりメモをすれば忘れない

  メモ程度のものは、スマホのメモアプリに記録しておける。もっと多くの記憶はどうするのか?考えてみると、私がホームページにいろいろ書いているのは、誰かに読んで貰いたいということは勿論あるのだが、それ以上に「その時点での私が何を考えていたのか」を記録しようとしているということ。それが誰かに読んで貰えて、何かの参考になるならば、モアベターということ。
  余談だが、人間の記憶には得手不得手がありそうだ。数字のたぐいは家内の方が記憶力は上。反対に文字とか名前、あとは景色(イメージ情報)は私の方が上。これがお陰で夫婦で上手く補いあっている。


 幸せな日々をつくる「○○○日記」→ 日記を書くのが楽しくなる「魔法の一文」

  著者いわく、日記を続けるコツは、「今日もいい一日だった」から書き始めることだそうだ。これは良いアイデアかもしれない。幸せ探しをするのは「ポリアンナ」のストーリーだっただろうか。人間、生きて生活をしていると、楽しいことも、また嫌なことも起こる。嫌なことは、話しをして終わらせる。良かったことは文章にして残す、が良いように思う。

  これに似た(内容は全然違う)話しをお寺の掲示板で読んだ。それによれば、「受けた御恩は石に刻め、かけた情けは水に流せ」、と。さすがだ、より良い人生を送るための大事なヒントだと思う。


 外出するだけではダメなんです→ 年をとっても、人は見た目が9割

  「人は見た目が9割」、確かベストセラーになった本のタイトルかと思う。著者は、年を取ってもこれを維持・実行せよと。そう言われ振り返ってみると、年をとってからは、あらたまったところへ行くことは極端に減り、ネクタイをすることなど無くなった。昔はネクタイをすることを面倒と思わず、むしろ自分を引きたててくれる小道具とさえ思っていたのに。そうか、これからはネクタイをして行ってもおかしくない場所には、ネクタイをして行ってみよう。


 「ゆるゆる生きる」ためにウォーミングアップ→ ゆるく生きることで見えてくるものもある

  定年後、8年目に入るが、最近ようやくスローダウンを受け入れるようになってきた。以前の項でも書いたが60歳定年を迎えてから、まずはアフリカ・ガーナに視察に行き、帰国後、中古車輸出ビジネスを始めた。当初はアフリカ向けだった。始めて3年目がピークで4年目から下り坂。次に見つけたマーケットがニュージーランド。たまたま知り合った中国の人が、中古車事業者で、ニュージーランドに移住するので、引き続き中古車ビジネスをしたい、手伝って欲しいと言われて始めた。それも3年目がピークだった。4年目に入った今年、急ブレーキがかかったかのように仕事が来なく無くなった。

 続いて何をしようか。アフリカ・ガーナの友人は、家庭の事情(アメリカで離婚し、息子をガーナに引き取りたいとやりとりをしている最中)で、今年は渡航しても相手をして貰えそうにない。来年はそれも落ち着くだろうから来て!と言ってくれている。その間どうしようか。そうだ、40歳半ばまで毎年バカンス行っていたフィジーに旅行をしよう。今ならついでに、フィジーの中古車事業者と会って仕事の話しも出来るかもしれない。
 定年以来、8年間、楽しくがんばってきたので、また生活の為にだけやってきていた訳ではないので、仕事が途切れても、次の計画を練っている限りは悲壮感はない。これも、ゆるく生きていることなのだろうと思う。

 

2章 頭がいい人、悪い人の健康習慣……運動量は脳にも影響する

外食で、朝食をゆっくり味わう→ ファミレスの朝食を取り入れてみる

  これ良いかもとは思うものの、奥さんの考えもある。彼女、そうしたお金の使い方をムダと思うタイプ。昼食、夕食を外食することはあっても朝食を外食することは、海外旅行でもしない限り無いですね。
  唯一の例外は、新築した家に引っ越ししてきた直後。家の中が荷物だらけで料理をする状態ではなかった。結果、引っ越しして新築自宅に戻ってきた2日だけ、自炊はしなかった。でもまあ、著者の言うように、外食で朝食をゆっくり味わうというもの素敵だとは思う。ティファニーで朝食を、なんちゃって(^^)



健康習慣は自分でつくり出す→ とりあえずチャレンジしてみる

  
おっしゃる通りだと思う。そういう私も定年後自分で仕事を始め、直後ストレスで心筋梗塞になったのがきっかけ。それがなかったら、”自分でつくり出す”という発想は起きなかったかもしれない。
  心筋梗塞で入院し、考えてみると、1回目はイエローカード。2回目はレッドカード、即退場(あの世行き)となるのだと思う。というのも、自分の周りで、脳梗塞などで亡くなった人を見ていると、2度目というのが多いから。問題が起きてからでも遅くないから、健康習慣は自分で作りましょうね。


ウォーキングは足腰を鍛えるだけのものではない→ 散歩は脳にも刺激を与えてくれる

  足は第二の心臓と呼ばれるのだそうですが、歩くことで血流が促進されるのだそうです。私の場合、心筋梗塞で入院経験を持っていますが、退院後改心(?)し、まずは体重を10kg落しました。結果血圧も正常になりました。その後も健康体重維持にと歩いています。
  私の母は95歳まで元気でした。83歳で亡くなった父と比べてみると、とにかく良く歩く人でした。老化は足からくると言われますが、歩くことは元気に過ごすために必要なことだと認識し、歩くように心がけています。


「服用チェック」と「薬品リスト」で安心→ 服用チェックで飲み忘れを防ぐ

  先にお話ししたように定年後の61歳時に心筋梗塞で入院しました。退院時に受け取った処方箋では7種の薬がリストされていました。その中には副作用の出たものもあったもので、徐々に減らして貰い、現在は2種類まで減らして貰いました。
  一般にお医者さんは安全を見るためか、薬の種類を減らすことにネガティブな反応を示すことがあります。私の場合、処方箋薬局の薬剤師さん複数人に意見を聞き、それを参考にしてお医者さんと相談、そして1種づつ減らして貰いました。飲まなければならない薬は飲みましょう。でも、薬に頼りすぎないようにしたいものです。



「健康診断」と「人間ドック」で自分の実態をつかむ→ 検査数値に一喜一憂しない

  私の居住区では、年に1度のがん検診を「無料」で受けられるようにしてくれています。毎年同じ診療所で検診を受けていると、私の体の経年変化が分かるようになります。人間の体は個体差がありますので、その人にとっての検査値、そしてその変化が分かるというのは大事なことと思っています。


体重測定を毎日の習慣に→ 体重の変化で健康状態が判断できる

  これも私が心がけていることの1つ。体重上昇と血圧上昇との間には相関関係がありそうです。心筋梗塞を経験してから体重を下げ、それを維持するようにこころがけました。毎朝、体重と血圧を測るのを日課にしています。体重が増加傾向にあるときは、イエローカードと認識し、具体的な疾患となる前で食い止めるようこころがけています。
  ちなみに私の場合、172cmで69kgを超えないように注意しています。



腹六分目がポッチャリを防ぐ→ 中高年には腹八分でも食べ過ぎ

  そもそも一日三食というのは明治期以降になってからだと聞いています。基礎代謝が減ってくるシニア世代には一日三食をしっかり食べていたら減量は難しいでしょう。減量するためのキーワードは、1.毎日30分程度は速足で歩くこと。2.(朝の計量で)太ったな、と思ったらランチは極力軽めにすることを心がけています。


運動は「遊び心」で継続させる→ 遊び心が「継続」のコツ

  著書の言われるとおりだと思います。


夏だけでなく冬も水分補給が大切→ とくに高齢者におすすめの「冬もマイボトル」

  確かに、暑い夏場と違って、寒い or 涼しい時期は水分補給を忘れがちになるかも


習いごとや買い物の外出は電車やバスで→ 外出の体験が大いに刺激になる

  なるほど。ちなみに月2回の書道教室へは地下鉄で5駅先まで行っているが、これも意味あることのようですね。


歯磨きで健康長寿を手にできる→ 歯周病はがんにも関係している

  歯周病が癌にも関係しているとは知らなかった。たしかに口腔内を衛生に保つことは、健康維持に大事なようだ。私の居住区では、毎年区役所から、歯科医で無料診断を受けるよう案内を送ってきてくれる。まずはこれを有効に利用したいと思う。


お風呂の時間を大切に→ お風呂ならではの効能

  自宅を改築して、もっとも実感する良さは風呂が最新式になったこと。引っ越した時期が11月だったもので、温まり方が増したことに感動だった。


安眠を約束する飲み物・食べ物とは→ 快眠に必要な健康的な食事

  安眠に関しては心配はしていない。年齢とともに早寝になり夜9時半には眠くなる。同様に早起きになり、家内から「早く目が覚めても、一人で静かにしているようにと指導されている(笑)」


ちょっとした工夫で残り物がごちそうに→ お弁当箱を「魔法の玉手箱」にする。

  つい先ごろ、当家と目と鼻の先に新しくコンビニが出来た。ご存じのように昨今のコンビニにはあらゆる食べ物が用意されている。朝はコーヒーにドーナツなどのセット。昼はランチ向きの弁当、夜はもう少しボリュームのある弁当も販売されている。もし自分の好みで用意したければ、美味しいと評判のハンバーグやご飯のレトルトなどもあり、温めるだけで美味しく食べられるようになっている。


栄養のバランスがひと目でわかります→ 五色そろっていればOKと考える

  確かに食材による色合いは大事なのだそうですね。白いご飯に、茶色の肉類、野菜の緑など。もっとも私自身は好きなものを食べるようにしている。ややもすると、体に悪いものほど美味しかったりするので困りものだが。
  それでいて、ゴルフ場へ行き、バイキングランチを食べる時は山盛りサラダを取り皿に盛っている。どこかで体が欲しているものを察知しているのかもしれない。


 

3章 頭がいい人、悪い人のお金の習慣……銀行で金融商品は買わない

4章 頭がいい人、悪い人の人間関係術……肩書を忘れる人がうまくいく

5章 頭がいい人、悪い人の老後の口癖……言葉を変えれば老後も変わる

6章 頭がいい人、悪い人の生きがいの見つけ方……やることがない人はつらい


  とまあこんな具合にこの本では6章まで紹介されている。ここまでで興味を持たれた方は是非全文を読んでみられることをお薦めします。


ホーム目 次 / 前ページ次ページ  
 

inserted by FC2 system