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242. ”ついでに○○を”の勧め ・・・  (2018/05/20)  


 元々は経費節約のために考えたこと。例えば電車で○○に行くなら、同じ目的地でもう1つ別な用事を済ませられないだろうか、といったこと。

 もう10年来のお付き合いになるのが麻布十番のマッサージ「楽宙整体」。せっかく麻布十番まで行くならばついでに出来ることはないかと探す。麻布十番には私の好きなお店がいくつかある。その1つが「あべちゃん」という焼鳥屋さん。
 午後2時だか3時だかに開店するので、マッサージを午後1時からにして貰って、終わってから「あべちゃん」で友人と合流し一杯やる。串に刺した肉が通常の焼き鳥より大きめ(この店はモツが素材)、またタレは甘め。お気に入りは「もつ煮込み」で、これまた濃い甘目のタレで煮込んであり、私の好みの一品。

 一緒に飲む相手がいない日は「モンタボー」というパン屋さんに行く。牛乳パンというのが有名。もっちりした生地でほのかに牛乳の味・香りがする。孫たちもこのパンが好きなので自分用と2つ買って帰る。

 このパン屋さん、10日、20日、30日にはポイントが倍になるという。以前は指圧を受けに麻布十番に行き、ついでにパンを買っていたのが、いつしか行動パターンが逆転。パン屋さんに行くタイミングに合わせてマッサージを受けに行くようになった。私にとってはこれもOKなのです。


 では仕事の世界での事例を。複数加盟している中古車オークションの1つにUSSがあり、その最大規模の会場にUSS東京がある。東京といっても実際の住所は千葉県野田だ。まあ東京ディズニーランドも東京といいつつも千葉県浦安なのだからこういうのもありなのかもしれない。



 このオークション会場、私の自宅からだと電車の待ち時間も含めゆうに2時間かかる。ここは日本では最大級の中古車オークション会場、毎週木曜の開催日には7000台以上の中古車が並べられる。台数が多いことから、探している車がマイナーなものであっても見つかる可能性が高く、また同一車種が複数出品されている場合など、より良い車を安く買える可能性も出てくる。
 加盟当初はこのオークション会場にも通っていたが、ニュージーランドのクライアントが私の年齢を配慮してくれたのか(なにせ私は彼の父親よりも年上なもので)、わざわざ会場に行かずともインターネット経由で指値を入れることで十分だと言ってくれた。結果、最近は会場から足が遠のいてきていた。


 最近私は月に数回ゴルフに行くようになった。メンバーとなっているゴルフ場が宇都宮線の栗橋駅近く。行きはJR上野から始発に乗っていくが、帰りは(上り線)は空いているので、また何時までに帰らなければならないという訳でもないので、料金の安い東武線でゆっくり都心に帰ることにしている。ある時、東武線だと帰路春日部を通過することに気がついた。実は前述のUSS東京へ行く際の最寄り駅は春日部から3駅目にあるのだ。つまりゴルフ終わりでよければ、立ち寄りが可能なのだということに気づいたのだ。

 仕事としてならばおっくうがらずに行くべきなのに、遠いからと仕事なのにもかかわらず敬遠していた場所。遊びで行く場所はさらに遠かったというこの事実を知り、意識の中で「遠い」だと感じていたものが、好きなゴルフとからめることで、より身近なものと感じることが出来た瞬間だった。
 

 年を取って、会社という組織に属さなくなると自分の世界が狭くなったと感じるシニアが多いようだ。ここに書いたことは一例ですが、発想を広げてみることで、また行動範囲を広く取ることで、ふれあう世界もそこそこ広がりが出てくるような気がする。



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