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210. 自分でリズムをつくる難しさ ・・・  (2017/03/19) 


 ゴルフが難しいスポーツだという要素はいくつかある。前傾姿勢でボールを打つのもその1つ。私もそうだが、疲れてくるとボールを打ったあと、姿勢を維持出来ず前傾角度がくずれ立ち上がってしまうこと。これなどはゴルフをしたことの無い人にも理解して貰いやすいかもしれない。


 理解して貰いずらいのが次のこと。地面にあるボールを打つことの難しさ。なぜ?止まっているボールなら簡単でしょ?と非ゴルファーはおっしゃる。でも、かのベースボール・プレーヤーたち、日ごろ飛んでくるボールが打てるのに、ゴルフを始めた際、空振りするそうだ。何故か?野球は立ち姿勢でボールを打つのに、ゴルフは前傾姿勢で打つ、ということもある。でも私が考えるのは別なこと。止まっているボールにはリズムが無いこと。野球のボールは飛んでくるので、その速度にシンクロ出来ればバットをボールに当てることが出来る。別に野球が簡単だとは言わないが、この「リズム」がキーだと思う。ゆえに、ゴルファー・ビギナーがリズム用語、「チャーシューメ〜ン」というのを考えついた。



 さて、別にゴルフの方が野球より難しいということが言いたい訳ではない。実は定年してみてふと気が付いたのがこの違い。会社に勤めていると、いつまでに、これをやらなければいけない、というものがある。つまりスピードのあるボールが飛んでくるので、それにシンクロ(同時化すること。時間的に一致させること)して行動をする。ところが定年になるとボール(仕事)は向こうからはやってこない。

 先日、出先でお茶をしていて、ふと読んだ新聞にこんなことが書いてあった。楽しみは一日が終わって夜お酒を飲むこと。酔ってくるとリラックス出来、わずらわしいことから離れられてくる感じがする。しかしつい度を越してべろべろになるまで飲んでしまう。でも、この酔っぱらった状態で眠りに着くのが気持ちよいのだそうだ。当然翌朝は頭がボーッとする。しかし、特に朝起きてしなければならない何かがある訳ではないので、日が高くなるまで寝床で過ごすことになる。
 別にこれそものは、個人の自由なので何もコメントはない。あるとすれば健康問題。私がそうだったが、当然、動脈硬化(血管は硬くなり、コレステロールも溜まってくる)が始まってくる。身体を動かさなくなっても食生活は変えないだろうから体重が増え、同様に血圧も高目となる。結果は、私が辿った道、心筋梗塞へまっしぐら、となる。(もっとも私の場合は定年後始めた仕事のトラブルが引き金となったと思っているが)

 飛んでくるボール(仕事からの行動要求)がないから、ついゴロゴロとして、ひいては体調を崩してしまいがち。定年後、仕事を始めるメリットの1つがここにあると思う。実際、定年後の雇用延長を希望する人の多くが、「何もしていないとボケるから」とおっしゃる。別に定年後起業でなければならない理由はない。私が起業したのは、定年延長をしてみても、また定年がやってくる、ということ。ならば自分で何かをスタート出来る年代のうちに、定年のない起業を選んだ。これで健康であり、仕事が途切れない限り、仕事は続けられる。つまり、始めるのも自由、止めるのも自由なのがいい。





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