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205 定年後起業の練習材料なんていくらでもある ・・・ (2016/12/25) 

 ニュージーランドのお客さん、市場を読み間違ったのだそうで、まずは既に仕入れている在庫分を売って、その後、あらたに仕入れをする、とのこと。そういえば、高額な欧州車(中古)ばかりを輸入するので大丈夫かな?と思っていました。というのもニュージーランドの中古車輸入の95%が日本車、と聞いていたもので。日本車は燃費も良く、故障が少ないですものね。




 さて、年明けまで時間が空いたので、普段出来ていないことをやることに。人間、永く生きると、また同じところに住み続けていると、捨てるにはもったいないが、さりとて使うでもなし。そんな不用品が溜まってきたのでそれを処分をすることに。(昨今、ゴミとして捨てるにしてもお金がかかりますので!)

 以前、ゴルフクラブは「メルカリ」というスマホに特化したサイトで売ったことがありました。少なくとも中古ゴルフショップへ持ち込むよりはマシな値段がつきました。しかしメルカリは10%の手数料を天引きし、さらに売上金が1万円に達していない段階で送金依頼を出すとこれまた送金手数料を差っぴかれます。
 人間、こうした時には知恵が思いつくものです。床屋さんの奥さんに聞いた「ジモティ」、これまたスマホに特化した不用品処理サイトがあること思い出しました。当初ジモティはすべて「無料で差し上げます」でないとマズイのかな?と思ったら、そうではなく皆さん、小額値段を付けていました。ならば、これで行こうと始めたのが月曜日でした。(結果、5日間ほど不用品を売って、7,000円ほど手にしました。不用品を引き取って貰ったらお金がかるので、つまりマイナスになるはずだったものが、多少なりともプラスになっただけでもOKですよね)

 手順としては、まずはジモティーに私の情報の登録を済ませる(初回だけ)。次に商品の写真を撮り(5枚以内)、次にその商品についての説明を入れる必要があります。な〜んだ、これって6年前に中古車輸出を始めた時と同じパターンじゃないか。あたりまえでしたね、不用品販売も、中古車販売・輸出も、いずれも”インターネット”で販売するのですから。(昔し風に言えば通信販売?) 

 中古車輸出で経験しましたが、写真の撮影って、ちょっとしたノウハウが必要です。その製品の特徴を言葉による説明が不要なくらいに現わしてくれるような写真の撮り方が出来るといいですね。。シニアの人で「写真が趣味」という人も多いので、ここで役立つかもしれませんね。いずれにしてもこれは経験を積めば徐々に分かってきます。次に値決めや掲載の仕方にも工夫が必要です。例えば、一旦付けた値段を徐々に下げてゼロ円にするのと、最初からゼロ円設定でスタートするのとは、コンピュータ上では同じ扱いではないことも。これもしばらくやっていれば分かります。つまり、やっていないと何も分かりません。


 やり始めてみてすぐに”スマホの特殊性”に戸惑いました。最初に掲載した商品(ベビーベット)を値段0円にしたのです。すると、メールが来るは、来るは。スマホの小さな画面で複数のメールに対応する(返信のための文字入力をする)というのは結構大変なもの。複数の問い合わせに対し、どれに返事をして、どれに返事をしていないのか混乱してしまいました。そこで試しにパソコンで対象サイトにアクセスしてみたら問題なくアクセス出来ました。キーボードさえ使えればこっちのものです。

 売り始めて客の特徴が分かりました。まず買い手の皆さんはゼロ円が大好きです(笑)。あたりまえですね。次に、「未使用品」の値下げ品が希望のようです。例えばRジノリのお皿、リチャード・ジノリ のサイトを見ると最低でも5000円くらいするようです。これを1000円で掲載してみると、直ぐに買い手が見つかりました。母や家内はモノを大切にする性格ゆえに、貰いもの、景品などを押し入れにしまいこんでいました。つまり死蔵していた状態でした。出してみると、箱はほこりをかぶっていても、中身は新品そのものでした。まずはそんなものを掲載し、販売してきました。


 通信販売のノウハウは、クレーム対応をいかに上手くやるかが要と聞いたことがありました。お一方、昨日来て、今日も買いに来た、という方がいました。ちょっと我儘な印象で、これから掲載する商品を見て、セットものの一部分だけ買いたい、と。また、買い付け金額のトータルの端数をまけろ、と。私としては、値段をまけるのであれば、Web上の金額を訂正し、他の欲しい人にも平等にチャンスをあげたいと思い、断りました。気分を害したのか、今買ったばかりの商品の、ヨゴレ、小さな部品の欠損などを指摘してきました。こういう場合は説明を試みても無駄ですので、一旦受け取ったお金をお返ししました。すべて返品かと思ったら、この方、高いものは返品して200円の値付けをした陶器製のウィスキーグラス(木箱入り)だけ買っていかれました。わざわざ電車で来たそうなので、ご苦労さまでした。


 さてこんな具合に、アフリカ向け輸出も、不用品の販売も同じ。客が欲しがる商品を、リーゾナブルと思って貰える価格で売る、です。あとは、クレームに対してきちんとしたポリシーを持っておくことでしょうか。国内の不用品販売と中古車輸出で違うのは英語が必要かどうか、ということくらいでしょうか。



 私が常日頃セミナーで申し上げているのは、迷うより、悩むより、まずは行動を!と言っていますが、私同様にいざ事業(中古車輸出を)立ち上げを!と構えるとなかなか敷居が高くなります。インターネットで通販をするなら、前述のように中古車でも、不用品販売でも同じなのです。もっと言えば、何の販売でも「モノ」のインターネット販売であるならば基本は同じはず。まずは身近な「出来そうなこと」を探して、とにかく「行動」に起こすことですね。


 ねっ、定年後何をしようかなんて考える前に、いろいろやってみれば自然と「やりたいこと、やれること」が見つかるはず。以前の日経新聞にあった、シニアに大事なものが二つ、「きょういく」と「きょうよう」。きょういくは、今日行くところがあるのか。そしてもう一つが、今日すべき用事(きょうよう)があるのか、だそうです。



<最後に>
 あなたの周りにも不用品(捨てるには惜しいけど、使いそうにないもの)が沢山あるはず。まずは元手のいらない「ジモティ」で販売して、小額とは言えど収入の得られるお仕事をしてみてはいかが?試しに1点でいいですからゼロ円にすると、沢山の人からメールが来て、更に品物を取りにあなたの家へ(もしくは最寄駅で受け渡し)をする必要がありますから、「今日行く」も「今日用」も満たされることになります。

 自分の不用品処分が終わったら、次にご近所いるシニアの方にお手伝いを申し出てあげると喜ばれるかもしれませんね。私の近所を見ていると、大きなものでは自動車、それもタイヤは空気が抜け、ここ何年も乗っていないものが。見てみるとナンバープレートが付いたまま(つまり使っていなくても毎年自動車税の請求が来る)のものが個人宅の前に置きっぱなしになっています。恐らく家の中も、広い家の中ところ狭しと不用品が積まれているはず。そんな方に無料でお手伝いをしてあげると喜ばれるかもしれませんね。手数料は、お預かりした不用品(数百円〜数千円程度のもの)をジモティで売ることで得られますから。つまりお小遣い程度が稼げて、かつ相手から喜ばれる軽度の作業、ということかと思います。しかも、起業のコツまで分かり、一挙両得かも。




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