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192. 創業寺子屋塾 by 東京しごとセンター ・・・ (2015/10/28) 

 今年も東京しごとセンターさんから講演依頼がありました。かつて私自身も受講したことのある
「創業寺子屋塾」4日間コースの3日目に創業体験をお話ししました。





 2010年定年。雇用延長も可能ではありましたが、同じ仕事でタイトルと給料をさげてまで固執したいと思う仕事ではありませんで、むしろ給料が下がるくらいなら、むしろ自分が面白いと思えるものを探してみたいと思ったわけです。

 定年後、生まれて初めて「失業保険」なるものも貰いました。幾度か外資系企業を転職していたものの、いつも次が決まっていたものでハローワークのお世話にはならずに来ていました。

 失業保険を貰いながら職探しもしてはみたものの60歳の自分を採用したいと思ってくれる企業は、少なくともハローワークでは見つかりませんでした。

 ならばやることは自分で決めるしかありません。考えても分からない場合、行動から入るのが私のやり方。まずはアメリカ留学時代の仲良しがいるガーナ(西アフリカ)へ行きました。

<起業 Part I>
 ここから流れが始まって中古車輸出の仕事へと辿りつきました。いろいろなトラブルもありましたが、3年目で黒字化することも出来ました。しかし開始4年を過ぎたあたりからどんどん輸出台数は落ち込んできました。大手の進出で個人輸出ではコストで太刀打ち出来なくなったのです。

 追い打ちをかけるように、我々加盟店同様にじり貧になってきたポータルサイト運営企業から足を引っ張られる状態(仔細はこちらに)。ほとんどの個人事業主の撤退(サラリーマンに戻るか、国内市場へ販売先変更、など)が進みました。


<起業 Part II> 捨てる神あれば、拾う神? 

 シニアの起業で大切なのは、経験・人脈・小資本だそうです。私はシニアになる以前から人脈で仕事を広げてきました。今回は、30年来の友人(と言っても10歳年下)年に数回、私の自宅で酒を飲むのを楽しんでいました。
 今回、愚痴ということでもなかったのですが、大手の進出で、個人経営の中古車輸出ビジネスは立ち行かなくなりそうだ、と話しました。すると彼は、「モノを扱っていたら大資本にかなわない。だから自分は(コンピュータ)ソフトをやっている」と。更に、手が空いたのなら私の仕事を手伝ってよ、というのです。 彼とは情報交換をすることはあっても「一緒にやりませんか?」と声をかけられるとは思ってもみませんでした。そこで、彼が作った優秀なソフトを海外に売り込む(OEM)べく営業活動を始めた訳です。 ・・・ 「こちら


 その他この講演での話のネタのいくつかはこのホームページに紹介しています。例えば、

・シニアの居場所の社会学 (Part I)

・シニアの居場所の社会学 (Part II)

・シニアの居場所の社会学 (Part III) 

シニアの居場所の社会学 (Part W)


 経営者と従業員の違いはリーダーとフォロワー、こんな言い方で説明すると分かって貰えるでしょうか。人、金、モノを扱うのがマネジメントといいますがリーダーとはこれらをリード、つまり決定する人。フォロワーとは、リーダーが決めたそれらを実行する人。起業をすると気が付くのは指示する人は誰もいなくなります。個人事業主はすべて自分で決め、自分で実行し、そして自分で結果責任を負うことになります。勤め人時代とは発想がまったく違うので、大変ではありますが、やってみて、とても良かったと思っています。人生にこうした機会があれば、やってみると今まで知らなかった新たな世界を知ることが出来ます。


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