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184. 人生に折り返し地点なんてあるの? ・・・ (2015/06/21) 


     
 River of No Return はマリリン・モンローが主演した映画『帰らざる河』の英語タイトル。では、point of no return は?こちらは飛行機がもはや出発点に戻る燃料がなくなる地点を意味し、比喩的に、もはや後に引けない状況をいう。

 さて、人生に point of no return はあるのだろうか。第二の人生などという言葉からすると折り返し地点を折り返したような印象を受けるが、実際には人生は片道切符、 そう、ニール・セダカの歌、One way ticket to the blues のように。


 飛行機のように「燃料計」がついていれば、そろそろ折り返さないと戻れなくなるぞと気が付くが人生には「燃料計」がないもので、いつ燃料(寿命)がつきるのかが分からない。もっと言えば、そもそも目的地がはっきりしない。漠然と「天国」を目指して旅立つ。はっきりとしない目的地に向かって、いつ尽きるかもしれない燃料(寿命)をもって人生をまっとうするしかないのだ。ならば来る日までの過程を受動的に生きるのか、能動的に生きるのか。案外、この違いが「生き甲斐」などという言葉によって表現されるのかもしれない。
 
     
  話し変わって。5月に行われた「WOMAN EXPO」での石田衣良氏のお話しにこんなくだりがあったのだそうです。「女性はプライベートが充実していないと、仕事だけ充実していても幸せそうに見えない。男性は逆で、プライベートがだめでも仕事がうまくいっていれば毎日が幸せそうに見える。仕事とプライベートの両方をうまく満たしていく方法を考えてほしい」

 以前読んだ日経新聞のコラムにあった、シニアに大切なのは「きょういく」と「きょうよう」を思い出した。この言葉、「今日、行くところ」と「今日、用事がある」を短縮した言葉だそうです。この2つを実現することを、シニアにとっての「仕事」と位置付けて、継続的にこの2つを満たすモノが見つかるといいですね。

 

 








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