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179. 定年後自分でビジネスを始めたもう1つの理由 ・・・ (2015/02/22) 

 定年後、個人事業主としてビジネスを始めて足かけ5年、途中心筋梗塞で入院したりがあったもので、実質4年だがH26年度決算で事業が黒字化した。思い出したのはその昔、Windows98が全盛の時代、マイクロソフトの社長をしていた成毛真氏がこんなことを言っていたこと。利益を出すファクターは2つしかない、売上を伸ばす、コストを減らす、この2つだという。今回H26年度決算、大手の中古車輸出拡大の余波で、東アフリカ向けは大幅に輸出が減少したその中での黒字化。理由は前述のように、売り上げが減った以上に経費が少なかったからだった。

 しゃにむに仕入れて、輸出していたH24,H25よりも、あせってみても仕方がないとばかりにドンと構えていたH26年度が利益が出るなんて、なんとなく皮肉だった。しかし、ならば、今後のビジネス展開も、もう少し頭を使ってみようかと思う。

 こちら標準タイプ、小さなディスプレイの背部に液晶テレビ画面が付加されている特別仕様だった。

 歳を取るって悪いことばかりではない。65歳になり、地元のスポーツセンターが無料で利用できるようになった。今回、施設を新築ビルに移転した際に、一般用とシニア用と2つスポーツジムが出来た。65歳以上はその両方が”無料で”利用出来る。先週は一般用ジムに行ったので、今週はシニア向けの方に行ってみた。自転車漕ぎをやろうとして驚いた。なんと目の前に”液晶テレビ”が付加されているのだ。リモコンとヘッドホンが用意してあり、好きなチャンネルを見ながらヘッドホンで音声を聞くことが出来る。実際に使ってみると(加山雄三のお散歩だっが)テレビの方に気が行ってしまうのでペダルを漕ぐ速度が落ちてくる。恐らくは、シニアに運動器具を利用して貰うべく用意したサービスなのだろう。でも、ちょっぴり大きなお世話という気がしなくもない。

 自宅の方でも工夫をした。結婚して神奈川に住んでいる息子が訪ねてきてくれた。丁度良いので息子の手を借りて、あまり使われていなかったマッサージチェアを1階から2階に移動した。テレビの前にドンと置き、リモコン1つでリクライニング可能なマッサージチェアに母を座らせた。母は昼間はデーサービスのお世話になって不在なので、そんな時は私が使った。パソコンを多様するもので肩が凝るが、そんな時には重宝している。



 私の母は94歳。千葉に住む姉に言わせると、「お母さんは、何でも自分でやるから手間がいらないわね」と。いったいいつのことを言っているのだろう?年寄りは1年で大きく変化してくる。昨年の今頃は、近くのスーパーへ財布片手に歩いて行き、自分の好みのパンなどを買ってきていた。ある時は、帰りに花を買ったようで(スーパーで買ったものはどこかへ忘れたまま)花だけ持って帰宅した。1年たった今は、一人で外出することは無くなった。交通事故の心配をしなくてすむことは良いことと思うべきなのだろうか。
 子育てと老人介護には共通点があるが、違うのは先への希望。子供は今は未熟でもどんどん成長して期待させてくれる。かたや老人介護は、今より良くなることがない。それを気落ちもせずにやれているのは、ひとえに家内の協力があればこそだ。(感謝!!)


 母は年齢とともに食が細くなってきた。もともと好き嫌いの無い人で、なんでも美味しく食べてくれていた。それが、好きなものは食べるが、好きでないものは最後まで残し、そして言う、「もうお腹が一杯」。嚥下(飲み込み)が上手くいかなくなってくるのがシニアの特徴の1つ。さらに入れ歯というのが食べづらさをますのだろう。
 イチゴ味、バニラ味、チョコレート味と3種あった。私が試してみた感じではバニラ味が一番違和感がなかった。

 冬場、いつも靴下をはいているもので私は気が付かなかったが、家内は寝る時、朝起きる時の母の着替えを手伝ってあげてくれるもので気がついたのだった。足が浮腫んでいたのだ。ホームドクターとして利用している診療所の女医さんに相談した。それによれば、あまり歩かなくなるとこうした症状が出ることがある。もう1つ考えられる原因はたんぱく不足、だという。とりあえず、オシッコの出を良くする薬を貰って帰った。

 1日、2日、薬を服用しても大きな改善がなかったので、今度は血液検査をしてみることに。結果、これで原因がはっきりした。アルブミンの数値が低い、つまり低たんぱく症だとのこと。これには私も驚いた。食が細くなりご飯は食べてくれるものの、おかずにはあまり手が伸びてこない。こんな具合に普通に生活をしていて、たんぱく不足に陥っていたのだった。今回、お医者さんが処方してくれたのは栄養補助食品とでもいうのだろうか。エンシュア・リキッド という飲み物だった。なんでも、これ1本(コーヒーカップ1杯分程度)を飲むことで、1日に必要な栄養が賄えるのだという。普段、カルシウム摂取にと家内が人肌に温めた牛乳を毎朝飲ませていた。そこで牛乳の代わりにこれを飲ませてあげた。状況は日増しに良くなった。

 飲み始めて数日で浮腫みがなくなった。でもまだ足の血流が悪いようで爪のあたりの色が悪い。とりあえずマッサージをしてあげると血流が良くなってきていることが分かる。さらにこの栄養飲料を飲み続けていると、足の血行不足も改善され、普通の肌色に戻ってきた。これでまずは一安心。
 医師によればこのエンシュア・リッキッド、病後の回復を早める際の栄養剤としても利用されるのだとか。保険適応されるお陰で1缶が50円もしない。(唯一の欠点は、重いのでまとめ買いをしずらい)。老化とともに体力が落ちるのはやむをえないが、なんとか寝たきり老人にならないよう、今後とも朝食に1缶づつ飲ませたいと思っている。

 こちらはどうしようもないのだろうが、認知症の方は進んできていて、なんだか2歳児と話しているような感じになってきた。私のこともどこまで分かっているのか不明だが、まあ頼ってくれる感があるので、まあ良しとしよう。


 
 私が定年後にも仕事をしているもう1つの理由が母の介護。定年になっても、それ以前のように年に1〜2度は海外へ出てみたいという思いはあったが、それは母を(先に逝った)父のもとへ送ってからにしようと決めた。ならば、ずっと日本にいて、もしくはあまり出歩かずに出来ることをということで中古車輸出の仕事をすることを選んだわけだ。基本、ネット販売なので、自宅のパソコンの前に座っていさえすれば販売は出来るのだから。

 私は母30歳の時の子供なので、私(65歳)が70歳になる際は、母は100歳になる。どこまで一緒出来るか分からないが、とにかくそれまでは海外旅行はお預けにして楽しく仕事を続けていきたいと思う。



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