171. きっと誰かが「もう少しだけ働け」と言っているのかと ・・・
(2014/11/20)
こちら中国で中古車販売をしている人。偶然、夏の終わり頃、ある中古車オークション会場でこちらご夫婦とお会いし、帰国後もメールのやりとりをしてきた。なんでも来年、年明けニュージーランドに移住の予定なのだとか。そんなことで、ニュージランドに移住したのちも、中古車販売を手掛けたいと考えている、手伝って欲しいとのことだった。
さて、今回は2度目の来日。英語の堪能な奥様は仕事(漢方医)の関係で来日出来ず、一人での来日となった。心配したコミュニケーションも、英語の読み書きはまあ問題がなかった。会話の方は(私もかつては英語が話せなかった時代を経験しているので)なんとか察してあげることが出来た。
2つの中古車オークション会場へ案内をし会場ごとの特徴(特に出品票・査定のクセ)を理解して貰うとともに、日本の中古車市場の相場などを理解してもらった。帰国当日の朝、ニュージーランド専門の業者さんともアポが取れ、引き合わせることが出来、彼がニュージーランドへ移住したのちのビジネスの流れ、そのコストなどを説明して貰うことで、かなり納得が得られたようだった。昼前、TCATから成田行きのバスに乗せたが、しばらく手を振ってくれていた。日本滞在が彼にとって充実したものだったということが、このことからも察することが出来た。
海外からの来客に対応することは、その昔の仕事の関係もあり慣れている。ひょんなことで、若いころの仕事が役に立った。さっ、彼らのニュージーランド移住が成功し、ビジネスの立ち上げが順調だといいですね。私にとってのビジネスになるかは、そのまだ先の話し。こんな息の長い仕事が出来るのも、半分年金生活をしているシニアならではのゆとり、と言えるのでしょう。
中国では欧州車を中心に扱っていたようでした。富裕層を相手にしていただけあって、販売する車両の品質にはこだわりがあった。 この仕事を始めた時、私も(車の)査定講習、というのを受けたが、そのあとの対象国が東アフリカで低価格車両ばかりで求められる品質レベルがまったく違ったのだが、ここへ来て始めて当時の査定講習の記憶が役立った。 経営者らしく各ビジネスプロセスごとのコスト内訳を知りたがったので、すべて詳しく説明をしてあげた。ニュージーランド移住後、開店時に必要な車両は、再度来日して自分で選んで貰うことにした。これはその後の私の苦労を体験、理解して貰うため(実際には、外国人の彼がやるよりは、日本人の私がやる方がずっと楽だが)。また、次回の来日時に自分で買い付けをして貰い、私がその手伝いをすることで、彼の(価格、品質)こだわりレベルをしっかり知っておきたいと思っている。 これは私の経験だが(相手にとって異国)アウェーで世話になった記憶は、その後のビジネスに有効に働くと思っている。彼の期待にきちんと答えてあげることで、今後のビジネスへの信頼関係が構築出来るのだと思っている。 |