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158.定年後の起業は何を考慮すれば良いのか  ・・・ (2014/04/06)

  このゴルフ関連ホームページを立ち上げた時から定年後を漠然と想定していました。ゴルフを始めたのもその1つ。定年後の健康維持にと53歳でゴルフを始めたわけです。仕事についても漠然と考え始めていましたが、実際に何をするかを決めることが出来たのは、やはり定年後に行動を起こしてみて初めて次が見えてきたわけです。

 2010年の春から準備に入りました。まず手始めにやったことがガーナ旅行。アメリカ留学時代の同級生が母国ガーナに戻っていることを知り、彼に相談。直ぐにOKが来ました。現地に知り合いがいると、10日程度の旅行であっても、かなり広範囲に知ることが出来ました。もしご興味があれば「こちら 」をご覧ください。ここでの見聞が貿易(日本から輸出)をしてみたいと思ったきっかけとなりました。


 さて、帰国してからハローワーク通い、また一足先に定年を迎え仕事探しに苦労している友人と会い、意見も聴かせてもらいました。さらに、仕事の進路を決めるにあったってアドバイスをするキャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)の養成講座にも通ってみました。今考えてみても、ずいぶんと遠回りをしたものです。しかし、CDAにはなれなかったものの、ここでの受講で、自分が何をしたいと思っているのかが明確になりました。

 一番分かりやすいのがこれ、バリューカード。たくさんあるカードの中から絞り込みをしていく。私が優先順位1番に選んだのはこれ、「自立性」でした。



 自分自身が思っていたことが、あらためて浮き彫りになってきた訳ですが、これによれば ”もう会社勤めはイヤダ”、と思っていることでした。これからは、人に指示をされるのではなく、時間も、やることも自分で決め、自分でやっていくこと。勿論、その結果(収入も含めて)はすべて甘受するつもり。

 さて、ここまで来て初めて、自分自身で何かを始めること、つまり「起業」を考えたわけです。ここで大事なポイントは、いくら考えてみてもここへ到達は出来なかった。自ら行動に起こしてみて初めて方向がはっきりしたということです。 ・・・ 悩むより、迷うより、まずは行動を!


考慮ポイント

1.まずは奥さんの理解が大事ですね。 
  その仕事を始めるのにいくら必要で、ここまで行ってダメだったら撤退するという「撤退のシナリオ」も提示した上で始めてください。戦略を論じるのであれば、行け、進め、と威勢の良いことだけを考えるのではなく、撤退のシナリオも用意されるといいですね。
 あと、奥さんからの精神的な意味での支援は、経営上の困難に遭遇したときに、最大の支えになります。その意味でも、自分がなにゆえに仕事をしたいと思っているのか。何をしたいと思っているのかの思いのたけを伝えておくのは必要と思います。

2.自分の経験の棚卸を
  長年勤め人をしていると、特に定年までひとつの会社に勤めた人などは、どうしても同じ分野で、と考えてしまうでしょう。別な視点で、自分がやってきた仕事を要素に分解してみて、その要素技術が使える分野であれば、特に同業種に限定しなくても良いのではないか。また、そうするとことで選択肢が大きく広がるかと思います。 たとえば、私の場合であれば、

・ 英語が話せる(アメリカ留学経験)

・ 経理実務経験(9年間)

・ パソコンは得意(8ビットパソコン時代から馴染んできた)

・ 趣味で写真撮影も

・ インターネットについての知識が豊富(10万アクセスを超えるサイトを2つ構築・運営してきた経験)

・ 営業をしてきたお陰で、初対面の人とも臆せず話が出来る


といった起業に向けての要素技術を培ってきていました。これらをベースにし、足りないものを補足していけば良いわけです。

今までやってきたコンピュータソフト販売という分野とは全く違う、「中古車輸出」という分野で仕事をしてみよう、と考えたわけですが、不足分として

・ 起業に必要な知識、心構え ・・・ 東京しごとセンターの「創業寺子屋塾」 受講

・ 貿易の基礎知識 ・・・ 中小企業振興公社の貿易実務講習会 受講(英語講座には半年間通いました)

・ 中古車の仕入、ネット販売 ・・・ ソフトバンク系列の企業の講習を受けました

 ここまでもってくるのにも必要なことは、迷うより、悩むより、「まずは行動」を実践してきた結果だと思っています。あとは実務で経験を積み上げていくことでしょうか。


 自分で仕事を始める、つまり自営業になるわけですが、これで定年というものがなくなります。自分が、もういいや、と思うところまで仕事を続けることが出来ます。それも、誰かに指示、命令されるわけでなく、自分の意思で仕事をするわけです。

 自営業を始めてみて、サラリーマンだけで終わらなくて良かった、と思いました。たとえ個人経営であろうとも、経営者になると勤め人とは考え方がおおきく異なってきます。一番違うのは、誰かのせいにしなくなることでしょうか。そしてすべて自己責任で行うことで、喜びも(もちろん、苦しみも)独り占め出来るわけです。


 さらりと書きましたが、自分は性格的に一般の方とは少しだけ考え方に違いがあるかもしれません。1つには、定年を終着点とは考えていなかったこと。人生が続く以上、仕事も続ける、と考えていました。また、同じことを、同じパターンでやるというのが好きではありません。機会があれば、以前とは違うことをしたい、と考える性格だということです。まさにそんな性格の延長線上で、定年後も何をやりたいのかを考え、今までやったことのない「中古車輸出」なる仕事を始めたわけです。

 あと、最後に一言。仕事をするということと、幸せ、不幸せということとはリンクしない、ということです。仕事をしても不幸せになるかもしれないし、仕事をしていなくても幸せかもしれません。子育ても終わり、住宅ローンも終わっているのであれば、定年後は好きに生きたらいいですよね。

 


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