156.心筋梗塞になるべくしてなった?
・・・ (2014/02/23)
家系に(胆嚢・胆石疾患の人はいても)
心臓病疾患を持った人はいません。しかし2011年のある日突然「心筋梗塞」で入院することになりました。(その時の様子は「こちら」に)
退院後、いろいろ本を読んでみたところ、男性の場合は、シニアになって男性ホルモンの減少が始めるのと並行して「ストレス」に対する抵抗力が減退することが分かりました。また、心筋梗塞”再発予防”には、「生活習慣」を変えることが一番だということも。特に、「体重の管理=>血圧の管理」が重要なのだということが分かりました。それらを改善、実践し、現在は医者からも、「そうした生活をしていたら、当病院に入院することもなかったのでしょうね」と言わるほど品行方正(?)です。また、退院翌年には自分の体力測定にと(負荷テスト?)富士登山にも挑戦し、無事登頂し帰還してきました。
さて、今回読んだ本にはメンタル面からの分析が書かれていました。「ストレス」について書かれた本なのですが、「ストレス」と「ストレスによる病気」にはある傾向が見られるのだとか。それを読み進めていくと、私は心筋梗塞になりやすい行動パターンを取っていたことが分かりました。以前は主に肉体面からの改善を知った訳ですが、今回のこの本で、ストレスを受けやすい行動パターン、そうでない行動パターンの違いが分かるようになりました。
行動のパターンをA型とC型に分類しています。なんだか血液型のようですがあくまで行動パターンを区分した際の呼び方にすぎません。結論から先に説明すると、
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A型行動パターンの人 ・・ かかりやすい疾患は、心筋梗塞、狭心症、別な言い方をすると「心筋梗塞、狭心症にかかりやすい人の多くは、A型の行動パターンをとっているから
」と考えれば良いのだそうです。
では、もう1つの行動パターンはどうなのでしょうか。
◎
C型行動パターンの人 ・・ この行動パターンを取る人は「ガンになる危険性が高い」また「ガンになった場合の余命が短い」のだそうです。
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この本を読み進んでいて分かったのは、私の行動パターンを分類すると明らかにA型行動パターン
だった訳です。原因と結果の原則からすれば、私自身はこの行動パターンゆえに「心筋梗塞」になったと言えるわけです。
◎仕事がないことにストレスを感じるというのがA型タイプ
なのだそうです。さらに、物事が自分のペースで進まないとストレスを感じる(イライラする?)タイプなのだとか。
→ まさに私のことですね。定年後も、何もしないなどということは考えられず、定年前から模索し、また定年後もアフリカへ旅行するなどの行動を取り、紆余曲折ののち始めたのが「中古車の輸出」でした。長年、(コンピュータ・ソフトウェアの)セールスをしていましたので、対面でのセールス(販売)には、それなりの自信を持っていました。しかし、インターネットでの非対面販売というのは始めてで、しかも相手はアフリカの人たち。日本における対面販売とは違い、アフリカへの非対面販売は、誠意や誠実という私のセールスの売りが通じませんでした。彼らにとっては、まず「低価格」が一番大事でゴリゴリと値引きを求められます。さらに移り気な彼らは、たとえ注文をしてきたとしても、簡単に反故にします(というか、何も言ってこなくなる)まさに前述の「物事が自分のペースで進まないとストレスを感じる」日々でした。
それだけならば心筋梗塞にまで至らなかったのでしょうが、とどめは放射能汚染による輸出直前の「出荷差し止め」、それに伴う後処理(バイヤーへの返金、および汚染車両の事後処理)が大変でした。更に同じタイミングで、横浜・大黒埠頭にあった車両が、船への積み込み待ち時に作業員の運転ミスで蛇行してきた車に追突されたことでした。問題はそのあとの損害保険会社の対応のお粗末さでした。1ケ月も音沙汰なし、さらには彼にとっては些細な事故だったのでしょう、扱いのぞんざいなこと。電話ごしに怒鳴り合いでした。1月たったある日起きたことは「こちら」
に書いた通りです。
◎さて、この行動パターンの人への(私への)アドバイスは次のようでした。
・積極行動タイプの人には、競争的な要素の少ないストレス解消法が効果的
たとえば、太極拳やヨガなど、リラクゼーションを目的とした運動をすると良いのとか。
私がストレス解消と感じているのは「ゴルフ」、前述の定義からすると、多少競争的な要素も無くはないのですが、コンペをしている訳ではなく、へたなりに楽しいと感じているのですから問題はなかろうと思っています。
・休日は思い切って「ダラダラ時間」を作ること
心がけてはいるので、週末は30分ほど離れたショッピンセンターに家内と一緒し、半日を過ごすのですが、根がせっかちな性格なのでしょう、夕方になると(アフリカの夜があけて問い合わせメールが来出す頃になると)家へ帰ってパソコンの前に座って仕事がしたくなるのです。つい家内に「早くしろよ」と文句を言ってしまっています。
この著者のアドバイスに沿っている部分があるとすれば、「疲れているなと感じた時、昼寝をすること」
くらいでしょうか。
・何も考えずに5000歩のウォーキング
これは病後に実践していることです。私の場合、メンタル面からではなく、体重の管理(減量)を目的としたものでした。当時、いろいろ調べてみると体重増加が生活習慣病の根源と思えたのです。運動不足により体重が増えることは、血圧上昇、中性脂肪の増加、動脈硬化、等々ろくなことはありません。そこで始めたのがノルディック・ウォーキング(スキーのポール状のものを持って歩く)でした。毎回、1時間程度”早足で”歩く(9000歩前後になります)のですが、食事量の調整ともあいまって10kgほどの減量に成功しました。お陰で血圧も正常値に戻りました。(以前は血圧下が110前後でしたが、ウォーキングを始めて上が110前後に落ち着きました)
著者(医師)によれば、体を動かすことで血行が良くなり、新陳代謝もアップし、その結果、心のモヤモヤも自然に流されてしまい、すっきりとする、ということでした。確かに、良い汗、軽い汗をかいているな、という感じです。
まあ私の場合は、モヤモヤが無くなりはしないのですが、出現した困難に対して少し冷静になれるのが良いところでしょうか。(カッカしたままでメールの返信をすると、まとまるものも、まとまらなくなりますから。笑)
これ以外には、
・気軽にエステやマッサージを利用しよう
私の場合、五十肩の後遺症からか、根を詰めてパソコンに向かっていると(私自身はパソコン操作は苦にならないのですが)肩こりがひどくなります。月に2回程度、行きつけの先生に指圧をしてもらっていますが、心身ともに癒される感じがあります。
あとは、お風呂がらみの以下のようなアドバイスでした。
・シャワー(を浴びて)パッと頭を切り替える
・植物の香りでバスタイムを充実させる
・ゆっくりと半身浴でリラックス
今回は、私の行動パターン、A型行動パターンだけをご紹介しましたが、悩みを胸に秘めたまま抱え込んでしまう行動パターン、C型行動パターン
の人の方、是非気をつけてください。というのも、かつて一緒に働いていた(私より10才若い人が)ガンで亡くなったことをつい最近聞いたもので。まさに彼は、(私のような攻撃的に発散するタイプではなく)不運ななかで一生懸命耐え、なんとか這い上がろうとしていた人だったもので。
最後に私が読んだ本を紹介します。
「ストレスづきあいの上手な人、下手な人-【電子書籍】」
保坂 隆 (東海大学教授)監修
角川書店(文庫本) 2010年10月刊 724円(税別)
※私は図書館でこの本を借りて読んだのですが、現在は古本か電子書籍でしか手に入らないようです