ホーム目 次 / 前ページ次ページ  

136.起業を成功させるのに必要な3要素(Part II) ・・「未完了」を「完了」させておく  ・・・ (2013/04/14)

<若い世代の起業>
 私のやっている仕事、中古車輸出の分野では、30代、40代の人も多い。年齢からしても、定年がきっかけでこの仕事に参入した訳もなく、全員、サラリーマンを何らかの理由で辞めてきた人たちです。

 サラリーマンが勤まらない人でも起業家としては成功する、というパターンもなくはない。企業の枠に収まりきらないパワーのある人で、起業して成功した人もいそうだ。多分、ベンチャーで成功している人の多くがそれだろう。彼らは加盟店方式などという安直(?)な方式に甘んじることなく、1から立ち上げていることを見ても、その覚悟のほどが見えてくる。

 ただこれは、加盟店方式という、やや安直な方法で起業する中古車輸出には、これはあまり当てはまらないようだ。お会いした方、何人かにこの仕事をやるに至った経緯をお聞きした範囲では、何らかの理由でサラリーマン生活を全うできず、加盟先企業の甘い勧誘に乗って(?)加盟店方式で起業したケースが多いように見受けられる。別にどんな背景でスタートしても良さそうだが、ただ、成功するためには、なぜサラリーマンすら全うできなかったのかは総括はしておいた方が良いだろう。「未完了」を「未完了」のままにしておくことが、前進するエネルギーを削いでいるような気がするからだ。


<シニア世代の起業>
 では、シニア(定年退職者)はどうだろうか。こちらも何人かの方からお話を聞くことが出来ました。若い世代の方と違って、年金を得られているのであれば、遮二無二働かなくても大丈夫なのかもしれない。そのせいかどうかは分からないが、あまりにも、無頓着に、のんびりやりすぎているような気がする。私個人としては、同世代シニアに成功して欲しいと思っているのだが、今のところ私の後に続いてくれそうな人は見当たらない。
 飛行機の離陸に例えれば、あるレベル以上の加速度がつかなければ離陸は出来ない。一気に立ち上げるという気概が不足するのは、年齢のせいかもしれませんね。

 あと、まったく新しい世界への参入は、周りにいる若い人も先輩と思い、教えを乞うのだ、という気持ちが大事なような気がする。そこで思い出したのが、高校、大学と同級生だったM君のアドバイス。彼いわく、「第二の人生で失敗するのは、男の見栄が原因」だそうです。たとえシニアでも、新人として、謙虚になる必要があるのでしょう。



<いずれにも共通すること>
 前回、私が考えてみた「起業を成功させるのに必要な3要素」のうちの一番目、サラリーマン時代に培ったものを土台にする、という意味では、サラリーマン時代に、のほほん、と仕事をしてきた人に、起業後がんばれることは期待しずらい。前述の、総括という意味と重なるのですが、サラリーマンより責任の重い経営者になるからには、その切り替え時に、それなりの覚悟が必要だろう。

 そんなことは何も考えず、サラリーマンの延長線上で経営をするのだから、上手く行きようもないだろう。もっとも、過去は私のような「へなちょこサラリーマン」でも、起業することを通じて、覚悟と責任感が出てきたのだから、本当にやる気になれさえすれば、なんとかなる、、、かもしれない。 もっとも、私が一山越えたのは、「心筋梗塞 」という代償を払ってからだったが。

 



ホーム目 次 / 前ページ / 次ページ  

 

inserted by FC2 system