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129.おおいなる価値観の違い ・・・ (2013/01/06)

 そもそも生まれも育ちも違う人間、価値観が違うのは当たり前なのだが、こうも違うと、どう対応してよいのか分からずストレスばかりが貯まることになる。いえね、アフリカのバイヤーさんとの取引のことです。「中古車の代金を払おうと銀行まで行ったけど、振込手数料が高いので止めて帰ってきた」などと聞くと、コイツ、何を小学生みたいなことを言っているのだ、と腹がたつ。腹立ちが収まると、次に思うのは、こうした人たちを相手にするには、どう対応すべきなのかと悩むことになる。

 お世話になっている「東京しごとセンター」の相談員の方いわく、バイヤーさんのニーズを汲み取ることが、今後の発展にとって大事とのこと。確かにその通りだと思うし、サラリーマン時代にはそうしてきたつもりだ。しかし相手が見えないインターネット販売となるとそうもいかない。しかも相手は遠いアフリカの人たち。さてさてどうしたら良いのだろうか。そんな対応の一貫として、昨秋、ウガンダの取引相手を日本に招待したわけなのですが。


 そんなあたりを中国に支社を持ち、文化の違いを乗り越えてビジネスをされている社長の「K」さんにも聞いてみました。それによれば、

 例えば、○○さんとアフリカのバイヤーが逆の立場だったら、多分、不良の中古車を送ってくるくらい平気でするかもしれませんね(けして私に不良車を送れ、といっている訳でありません、念のため)。100ドル、200ドルの攻防は、かれらにとって死活問題なのでしょう。でも、こちらも死活問題で、同じ条件だ!くらいのやりとりをしてやれば、同じ軸足でビジネスができると思います。

 とのことでした。

 そうですね、こちらが50ドルや100ドルなんて気にしない、といった素振りをするのも問題かもしれませんね。そういえば、インボイスに「送金手数料はそちらでご負担ください」とありますが、平気で送金手数料を受取人負担で送ってくる人もいます。たかが、15ドル、25ドルという単位でも、「不足分があるので、BL(船荷証券)をお送りするまでに送金してください(でないとBLは送れません)」と伝えています。

 ほとんどの日本人がこの程度の金額は、英語でやりとりをするのが面倒なのか請求していないようです。ですので、私が送金手数料を請求すると、彼らの反応は決まっています。まずは、とぼける。「日本側の銀行で手数料を取ったのでは?」と。次には怒ってきます。なかには国際電話してくる人もいるのですが、「たった25ドルを送金するのに、いったい手数料がいくらかかると思っているんだ」、と。で、最後には折れて、送金してきてくれます。その場合は、送金方法に「ウェスタン・ユニオン」による送金であったり、もしくはウガンダならば昨年日本に呼んだ彼がいるので、同じ街にいる彼あてにBLを送り、そこで受け取りに来て貰い、彼に15〜25ドルを払ってBLを受け取って貰うなどもしている。


 なんだかそんなことを続けているうちに、何となくリズムが作れるようになりました。ちなみに、この1月で、中古車輸出の仕事も3年目に入ります。




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