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128.鈍感力・・ (2012/12/23)

中古車輸出の値落ちが激しい昨今、バイヤーがこんなことを言ってきました。「お前たち(日本人)にとって100〜200ドルなんて問題じゃないだろ。売る気があるなら(最安値1400ドルを提示していた1999年のデミオを)1200ドル(日本円にして10万円弱)にしろ」、と。勿論、アフリカまでの船賃込みで、です。

もう1件は「今日、お金を振込もうと銀行まで行ったけど、振込費用が高いので、振り込まずに戻ってきた。不足100ドルを用意するのに1週間かかる。でも、おまえが100ドル負けてくれるなら、明日、振込み直すけど、どうだ」、と。こちらも、散々値引き交渉をしてきたあとの話しです。

長年、営業の仕事をしてきて、日本のお客さんにもいろいろな方がいましたが、こうしたパターンはなかったですね。こんな具合で、アフリカの購入希望者と話していると、その要求に、なんだかわがままな子供を相手に商売をしている気分です。


同業者で中古車輸出を5年やっている方にそんな話をしたら、彼はあまり気にしたことがないと。聞けば月に20台以上も輸出しているもので(私の場合は月5台程度)、細かなことを気にしている暇がなさそう。また、ご本人いわく、あまり英語は得意でないので、何かあっても、Don't worry, No problem と返しているのだとか。つまり私の場合、輸出台数が少ないが故に、細かなところまで気になるのかも。

そこで思い出したのが渡辺淳一氏の著書、「鈍感力」 。近くの図書館に行って借りてきました。
 それによれば、(心筋梗塞で入院経験のある私の視点です)

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われわれの血管は自律神経によってコントロールされています。

そのなかには「交感神経系」と「副交感神経系」の2つがあり、この両者は互いに相反するように働きます。たとえば、「交感神経」は緊張や苛々、不安などが高じるとともに血管を狭め、血圧を上げます。一方、「副交感神経」はこれと逆に、血管を広げ、リラックスをさせ、血圧を下げるように働きます。

したがって、血管がいつも開いていて血がさらされと流れるためには、「副交感神経」が支配している状態にしておくこと。逆にいうと、「交感神経」が働かない状態にしておくことが必要です。 

自律神経がそのときどきの状態に応じて巧みに働き、躰を平常に保つよう、努めていることがよく分かります。それだけに自律神経にあまり負担をかけないよう、日頃から気をつけることが大切です。そしてここで重要な意味をもってくるのが「鈍感力」です。いい意味での鈍感力が、自律神経に必要以上の負担を強いず、躰を健康に保つ原動力になっているのです。

数ある「鈍感力」のなかでも、その中心となるのが、よく眠れることです。これを「睡眠力」と名づけると、睡眠力はすべての健康と活動の源です。睡眠力なくして、人間が健康であり、人を愛し、仕事に専念することはできません。よく眠れること、これもまた、まぎれもなく才能なのです。

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とまあ、こんな具合なのですが、肝心の、ではどうしたら「鈍感力」は身につくの?という疑問への答えは、あるようで、ない本でした。

※ 同級生で中小企業経営者のアドバイス −−  がんばるなよ。がんばらなくていいから淡々とやれよ。

いろいろ考えた末にたどり着いた結論がこちら。世の中の多くの人のイライラの中で、真面目な人が陥り安いのが、「私がこんなにやっているのにオマエは何だ、、」というのがあります。私の場合もこれに近いように思います。シニアの仕事は、これで家族を養って、というほど深刻なものでないはずなので、であればもっとゆとりが持てれば、カッカしなくて済むのではと思った次第。

具体的な、「自分への処方箋」は、週に1回、せめて2週に1回程度はゴルフをすることですね。ゴルフの合間に仕事をする、というくらいに仕事との距離感が持てれば楽になれるでしょうし、反対にそうでないと長続きさせるのは難しいかもしれませんね。


2010年9月〜2011年8月までが、中古車輸出ビジネス1年目。放射能汚染した車と追突事故にあった車がきっかけで、事後処理の為に一旦休止、続く「心筋梗塞」での入院もあって、結局、9月〜12月の4ヶ月は対外的な仕事はお休みしました。

再開したのが2012年の1月(〜12月末まで)。お陰で仕事の流れは掴めました。年明けから3年目に入ります。


年末は27日にホームコースの「栗橋国際CC」で忘年ゴルフを、また年明けは4日にご近所さんがメンバーになっている「ブリック&ウッド 」でゴルフ始めです。


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