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123.在ウガンダ、日本大使館の次は、国土交通省 ・・・ (2012/11/08)

 
 前回、お話したようにウガンダ人を日本に呼ぶにあたっては、彼に来日ビザを取得させるために、在ウガンダ日本大使館といろいろなやりとりがありました。今回の相手は自動車メーカーであり、国道交通省でした。

 彼と知り合ったきっかけが中古日本車。彼は中古車のディーラーをやっている訳ではなく、自分が使う車を買うほかは利殖としての購入でした。今回の来日で彼が買った車が6台。うち1台に問題が発生しました。


 彼と中古車オークション会場に出向き、彼の希望する車を落札し、彼から預かったお金を振り込んだのち、車検証他の書類が送られてきました(彼は既に帰国していました)。その書類を見てびっくり。なんとリコール対象(燃料系に問題が発生する可能性があり、最悪の場合には火災になる可能性があるのだそうです)になっている車だったのです。しかも書類によれば、出品したのが自動車会社自身。オイ、オイ、リコール対象車なら修理してから出品しろよ、というのがそれを見た時の率直な感想でした。早速、※※タ※※ーラ横浜に連絡を取って対応をお願いしました。1週間たっても返事がこないので、こちらから再度連絡をしましたが、そこで聞いた話にびっくり。

 オークション側から「出品者と落札者間で直接やりとりをしないでくれ」と。多分、落札した人が、自分が落札した車の問題点をあとから発見し、クレームを言ってくること、それも、中間にいるオークションにではなく、出品者そのものにことが及ぶのを防ぐためのようです。しかし、今回のこの件は、単に「凹んでいたから直せ」とかいう類のものではなく、国で決めたルール、リコールに対応して欲しいということ。

 間にたったオークション会場側は、※※タ※※ーラ横浜が大口のお客さんだからということのようで、頭ごなしに私に「出品者と直接やりとりするなんてルール違反」と、文句を言ってきました。私は、もともとが自動車関連業者ではないので、こうした時にどう対応したら良いのか分からず、困惑しました。そこで、国土交通省のリコール課という部署があるのを調べ、霞ヶ関に相談に行ってみました。

 国土交通省、リコール課の若手職員の人が対応してくれましたが、冷静に私の話を聞き、問題を切り分けしてくれました。それによれば、「個人的な感情としては、リコール対象車を競りに出品することそのものが問題、引取って直せ、は理解できるところ。ただ、現状でその1点にこだわってしまうと、なかなか先に進めないかもしれない。ここはあなたご自身が、※※タに車を持ち込んで、修理を依頼してみてください。その上で、もし相手が修理をすることを拒むようなことがあれが、国土交通省・リコール課として対応しますので」と。

 このアドバイスに沿って、再度、※※タ※※ーラ横浜に連絡をしたところ、対応が変化しました。私が車を持ち込むことで、相手の態度が変化したというよりは、私が国土交通省・リコール担当と話をしたことが、変化を生んだようでした。更に、オークション会場側も、この話しを※※タ※※ーラ横浜から聞いたようで、態度が変化してきました。私宛に侘びの電話をしてきて、以降のオークション会場側の対応について説明してくれました。


 1968年大学入学後、私が運転免許を取ったのをきっかけに、父が車を二代目カローラ(1970年発売)に買い換えてくれました。以降、私と自動車会社との関係が続きましたが、それはずっと「お客さん」としてでした。車検の時期になれば車を取りに来てくれ、代車を置いていきました。整備が終わればまた届けに来てくれました。私の感覚はそれがそのまま続いていました。ふと今回の対応に気がついてみれば、今回のこの件では、私はもはや「お客さん」ではなく、「一、業者」に変化していることでした。


 今回のこの変化同様のものが、定年後におきていること(社会の中における自分の立ち位置の変化)、案外気づきにくいのかもしれません。例えば、定年退職しかつての肩書きは過去のものになっているのにも拘わらず、定年後の関係に、それを持ち込んでぎくしゃくしたり、といったことなども一例かもしれません。あたらしい自分の立ち位置から、1つ、1つ見極め、解決し、前進していくしかありませんね。

 それにしても、私、なんだか「戦うシニア」になってしまった気分です(笑)




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