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116.富士山で「心臓」の負荷テスト ・・・ (2012/08/26-28)

 昨年11月、生まれて初めて救急車なるものに乗り、病院に辿りついた。検査の結果は「心筋梗塞」。退院以降、現在に至るまで毎朝5錠の投薬は欠かせなくなった。一生飲み続けるのかと思うとうんざりする。

 投薬は治療というよりは予防のため。ここへ至る私の理解では、再発防止を考えるなら”生活習慣全般”を見直すしかない、ということだった。退院直後、まずは食生活の改善から始めた。お米が好きなのだが控えめにした。少なくとも昼は炭水化物の食品は避けてみた。また、週1回、1時間程度のノルディックウォーキング、そして区が運営しているスポーツセンターでのマシントレーニング。これで3ヶ月後には77kgから67kgまで体重を落とすことが出来た。体重が落ちるのと比例して、血圧(以前は下が110程度だったものが、現在は上が110、下は60台に)落ちた、それ以外でも、中性脂肪、コレステロール、尿酸値など、すべてが健康レベルに落ち着いた。



 先月、区が用意してくれた健康診断の問診で、心筋梗塞後の生活改善の説明をした。検査結果を見ながら医師が言ってくれた言葉が「昨年、今のような生活習慣全般の見直しをしていたら心筋梗塞にはならなかったでしょうね」でした。


 心筋梗塞が怖いのが、心筋への血流が止まってしまうことで、心筋の一部が壊死してしまい復活しなくなることだそうだ。幸い、入院中の検査(負荷テスト)結果によれば、深刻な状態になる前に治療(カテーテル治療で、ステントというネットで、心臓へ行く血管を拡張した)を受けることが出来たことだ。



 今回の富士登山は、私にとっての最終テスト、「心臓」の負荷テストだった。これから何年生きることが出来るのかは分からないが、少なくとも62歳の時点での体の状態を把握し、今後の活動の目安にしたかったのだ。






 

 バスの車窓から眺める富士山

初めて通る、新東名高速

富士宮口五合目の駐車場

富士宮口五合目登山道のスタート

 5合目までなら車で来ることが出来るので、こんな軽装の観光客も

 ピークは過ぎていても、まだ沢山の登山者が

   
 この方、なんと72歳で、この日が1010回目の富士登山、スゴイ!

 こんな可愛い高山植物が

 2400mまで来ました

 宝永山馬の背

 もはや高度は雲の高さ

 皇太子が登ったことからこの名前が付いたルート

 眼下に見えるのは山中湖

 ズームで拡大するとこんな感じ

 富士山の陰が雲に写っている

 先ほど登ってきた宝永山を振り返って眺める

 富士山が火山であったことが良く分かる

 富士山自身の陰が雲に投影されて

 雲海は足のしたに

 宝永山をバックに記念撮影

 富士山頂奥宮

 下山の無事をお祈りしました



↑向こうに見えるのは、富士気象観測所跡

日本最高峰、剣が峰、海抜3,776m →

   

 頂上も広いので、こうした案内が必要

 頂上は結構広く、沢山の登山者が行き来しています

 ブロッケン現象、私の影がリング状の虹の中に浮かぶ

 山小屋のスタッフとガイドさん(左端)、添乗員(右端二人)

 お陰様で富士登山3日間は晴天でした。感謝!!

 遠くの山々と見比べてみると、やはり富士山は高い!

 砂走りを砂煙を上げながら下りて行く人

 ん、スタジオジブリ? 気象観測機だそうでした(笑)

  下山は登りとはルートを変えて、お中道を横断

 一般ルートではないので、我々グループだけで黙々と進む

 雲の高さに下りてきている

 6合目あたりから上には木はなく、草花だけ

 こんな過酷な環境にあっても綺麗な花が

 季節に寄っては幻の滝が見られるのだとか

 足元がコンクリートのように硬くすべすべしていて滑る

 砂走りの砂埃を想定してリックにカバーをしている人も

 思えば高いところまで行ったものだ

 ようやく平らなところまで降りてきました

 砂走り口、5合目まで戻ってきました。お疲れ様

 バスを待つ間に食べたきのこうどん。
きのこと、うどんが同量だなんて、なんと贅沢な




 今回の富士登山を通じて強く感じたのは、”登山は人生のようなものだ”ということ。ゴールは共通で、”威厳ある死”。これが人生における山頂で、人間は皆この”同じゴール”を目指して登るわけだ。その過程では、誰と競う必要もなく、自分のペースで一歩、一歩、着実に歩むだけ。途中、急いだりしても息切れするだけ。大事なのは、”自分のペースで”一歩、一歩、着実に歩むことですね。さっ、また中古車輸出の仕事に精を出しましょうか。





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