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110.団塊、嫌われぬ老後を ・・・ (2012/05/20) 


 こちら、5月14日(月)の日経新聞に掲載されたコラムのタイトルです。更に、「いい思いをしてきた戦後のベビーブーム世代が、実に多くの問題を若い世代に押し付けている」と、書き出しからして、なんとなく団塊の世代にケンカを売ってるの?と思うようなものでした。(笑)

 年金、医療と介護で生涯に国から受け取る給付と保険料の支払い額を比べてみると、ほぼ50歳より上は受け取り額が支払額より多く、その下は支払額が受取額を上回るのだそうです。それでなくとも、若い世代の人口比率が減ってきて負担感が増えているところに、更にこの比率を見たら若い人から不満が出てくるのは必至なのでしょう。

 ならばこれ、なんとかならないの?と思うと名案はなさそう。出てくるのは次のような案でした。

○例えば公的年金の給付額を、少子化や寿命の延びに見合って年0.9%程度ずつ削る仕組みをデフレ下でも発動する。

○基礎年金の支給開始年齢を66歳とし(現行は65歳開始)、団塊世代の最後である49年4月2日以降生まれの男性から実施する。

○医療分野では70〜74歳の自己負担1割について、団塊の世代がこの年齢に達するまでに「一定以上の所得がある人は3割を負担する」仕組みに変える。

 だそうです。つまりは、ない袖は振れないと、すべて削る案な訳です。でも、私は、いつかそんなことになると感じてはいたんです。そもそも年金制度は、言葉が適切かどうかは分かりませんが、「ねずみ講」と同じで、人口が増えることが前提なので、現在のように減少してきたら破綻するのは自明の理。

 では、削られた場合の防衛方法はないのかということで紹介されていたのが、消費社会研究家で「団塊世代を総括する」の著者の三浦氏は、この世代に起業を勧めているのだそうです。成功すれば税収や雇用が増える。一定の所得がある人には国が年金を減らせる、からです。


 さて、私は61歳で起業したわけですが、あいにく現状はまだ赤字ですし、将来に渡っても人を雇う予定はありません。ただ、事業が起動に乗って利益が出てくれば、少なくとも減らされた年金を補填する役にたつわけです。そして何よりも、プライドを持って残りの人生を生きていける、こちらが大切なのだと自分に言い聞かせています。




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