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17.フィジーでゴルフ partV・神様の罰とご褒美?  (2006/01/22) 

 今年は20年ぶりの大雪。雪下ろし中に怪我をされた方、亡くなられた方まで出た。そんな時期に南の国に行ったからかバチが当たったようだ。到着二日目の朝、ゴルフをやった後、あまりの暑さにホテルの部屋に戻ってシャワーをあび、冷たいビールを飲み、冷房の効いた部屋の中、薄着で昼寝をした。その夜からお腹の具合が悪くなり、明け方にかけて何度かトイレ行きとなった。


 翌朝、ホテル内のクリニックに行った。チャーミングなインド系フィジアンの女医さんに看てもらった。細菌性の下痢かもしれないと薬を貰った。その日はオプショナルで、トロッコ列車で白砂の綺麗なビーチへ行ったのだが、セットになっているバーベキューは食べるどころではなかった。また皆がビーチで遊んでいるのを横目に私は木陰で寝ていた。薬のお陰で下痢は止まったが、時々ぶりかえす腹痛にはまいった。

 女医さん、私が英語で症状をうったえたので、「あなた、結構英語上手じゃない」と言ってくれた。たまたま下痢(diarrhea)という単語を知っていたのが助かった。翌日、女医さんが部屋に電話をくれ「下痢は止まったの?穀物系の食事が体力回復に良いから、食べなさい」とのこと。


 このホテル、常連というほどでもないが、今回で4度目。ホテルの日本人女性スタッフも心配して部屋に電話してくれた。「よろしかったらおかゆでも作らせましょうか?」と。私は海外に出て「日本食」がことらさ恋しいと思うタイプではないが、お腹の具合の悪い時は、こんなにもお米がなじみやすいとは思わなかった。オレは日本人なんだとあらためて思った瞬間である。

 人間、めしを食えないとなんとも腹に力が入らない。せっかくフィジーまで来たが、ただただ木陰で本を読んで過ごした。まあ、ゆっくりしに来たので、これはこれで良いと思って大人しくしていた。ところでがである、反省したかに見えたのか、神様がエクストラ・デーをプレゼントしてくれた。なんと帰国の便が遅れたのだ。それもほぼ1日遅れとなった。遅延の理由が機体整備ということで、延泊費用、食事代など航空会社が面倒を見てくれた。一旦損したかなと思っていたら、リカバーされ、最終日、お腹の元気も戻ってきたところで9Hを2回周ってきた。


 で、その際、再びちょっとしたトラブルが。老眼鏡をコースのどこかに落としてしまったのだ。気がついた時にはすでに日は落ちていた。あわててもしょうがないが、明朝は日が昇る前に飛行場へ行かなくてはならない。なんとしても今夜中に見つけなくてはとは思ったが、7時でも10時でも外の暗さにかわりはない。まずは晩御飯を食べ、その足でフロントへ行き、懐中電灯を借りることにした。まず懐中電灯という英語が分からなかった。ランプ(lamp)と言ってみたが、フロントの人に、「あぁ、トーチ(torch)ね」と言われた。で、「部屋にあるでしょ」とのこと。で、部屋に戻ったが部屋には備え付けられていなかった。我々夫婦が宿泊した部屋は廊下をずっと歩いた端にあり、フロントへは7,8分かかる。フロントに電話し、ゴルフコースに落とした老眼鏡を捜すので懐中電灯が欲しいというと、今度は部屋に届けれくれた。ヤレヤレ、である。

 懐中電灯1つを手に入れるのにこれだけ苦労したのだが、老眼鏡は見当をつけていた9番ホール、ティーグラウンドで直ぐに見つかった。懐中電灯を借りるのにあれだけ苦労したのに、ショートコースとは言えあの広いゴルフコースの中で、いとも簡単に見つけることが出来た。

 こんな具合に今度の旅行は、ちょっとしたトラブルに見舞われてはその後好転、ということを繰り返した。残りの人生もこんなふうに行くと良いのだが、、、、。 


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