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96.三日三月三年(みっかみつきさんねん)  (2006/01/22) 

 
 何事も三日我慢すれば三月もち、三月辛抱すれば三年耐えられるという、修業に際しての精神論として語られるとのこと。どうやら人間の行動は3という単位がキーワードなのかもしれない。

 現在私が勤める会社が米国本社の出資で設立されたのが2001年1月。定年を迎えるのが2010年早々だから正味9年ということになる。年間を四半期が単位として活動しているのだから合計36期となる。ん?36ホールか〜、と連想するあたりがゴルフ好きたるゆえん。さしずめ2006年正月明けは2日目、第3ホールのティーショットというところだろう。

 日本における宇宙ロケットのパイオニアと言われる糸川英夫博士の本を読んだことがあるが、世の中の出来事、例えば経済事象などを解説するにもプラズマが障害物にあたった際の現象に例えるなど、すべて彼の専門分野での原理原則に照らし合わせて説明していた。ひとつの世界を極めるとそこで得た原理原則が転用できるようで、なるほどと思わせるものだった。
 ならば同様に経営をゴルフに例えて解説している人がいるのではないかと思ったら、ありましたこの本が。基本は、ゴルフ語でビジネスを語っている著書であって、ゴルフそのものの解説書ではない。しかし以下のような言葉はゴルフにとっても含蓄ある言葉だろう。

 「ティーアップするときはビジョンを持つべし」 「リーダーなら常にボールから目を離すな!」 「ヘタなプレーヤーほど自分のミスを受け入れない」 「成果にはナイスショットと声をかけるべし」 「一人ではプレーできないことを知るべし」 「たとえ今日がダメでも明日のプレーを期待すべし」 「決断に迷ったときのショットは、必ずと言っていいほどミスにつながる」


以下はこの本の目次から。

1番ホール まずなによりもゲームを好きになるべし
        夢中になれ。仕事/プレーは楽しくなければならない

2番ホール 単純さゆえの難しさを知るべし
        シンプルに。タスクを無駄に難しくするな

3番ホール あなたの"価値感"で勝負すべし
        正直、誠実こそ仕事/プレーの核

4番ホール ルールを守ってプレーすべし

5番ホール ティーアップするときにはビジョンを持つべし

6番ホール 最高のスイングを身につけるべし

7番ホール 成功を手にする"わずかな差"を知るべし

8番ホール ボールとプレーに集中すべし

9番ホール すべての結果に責任を持つべし

10番ホール 確かな自信を持つべし

11番ホール 成功に導くパフォーマンスを示すべし

12番ホール 勇気を持ってショットすべし

13番ホール 成功には「ナイスショット!」と声をかけるべし

14番ホール フィードバックで次のやる気を高めるべし

15番ホール 変化を受け入れる適応能力を高めるべし

16番ホール キャディー、コーチ、チーム  一人ではプレーできないことを知るべし

17番ホール リラックスしてプレーに希望を持ち続けるべし

18番ホール すべてはあなた次第

 

 いかがでしょうか、50歳過ぎの方なら、この目次を読んだだけでも感じるものがあるのではありませんか?


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