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82.九州、ゴルフな旅 PartIII フィッティングその後  (2005/07/18) 

 今回、SPASgolfの経営者、生野さんと知り合って感じたのは、「ゴルフ用品の販売哲学」。先にお話したように、2時間に渡って私のためだけに計測をしてくださった。もとより今回の九州旅行で私に合う1本が見つかればそれを買って帰りたいと思っていたし、まして私の為に機材一式を持ってゴルフ練習場まで出向いてくれ計測をしてくださったので、購入したい旨申し出ましたが、生野さんは、「今回の計測で一番合うと思われるものを貸し出しするので、まずはそれをしばらく使ってのちで結構です」、とのご返事。このあたりも生野さんの「哲学」を感じさせてくれた。


ヘッドの大きさはゼクシオとほぼ同じ


ゼクシオより幾分高さの巾が大きいです


 こちら(左)が試打用にお借りした1本。「Bullet395」、SLEルール適合モデルです。最近、通っているゴルフスクールのインストラクターの指導で、グリップの仕方を変えたので、それによる変化があり、クラブそのものの性能が評価しずらいこともありますが、ゼクシオ(MP200)に比べて方向性が出しやすいような気がしています。

  XXIO2002年モデルMP200 R、  ヘッド容積350cc、ロフト角11、クラブ長45inch、バランスD1、重量 291g
 Bullet395 HM-40 Graphite R、 ヘッド容積395cc、ロフト角15、クラブ長44.5inch(?)、 重量200g

 ゼクシオと見比べてみましたがシャフトは共にRですが、ゼクシオのMP200のR方が柔らかく、常々聞いていた、「同じRでも、メーカーによって硬さはまちまち」に符合するものでした。打感は硬い印象ですが、これはトルクの違いによるものなのでしょう。しっかりしていることが方向性の安定性に寄与してくれそうな気がしています。近々、奥行きのあるゴルフ練習場で、ゼクシオとBullet395の2つをじっくり打ち比べてみるつもりです。

 以上の中間報告に対して、SPASgolf の生野さんからご返事を頂戴しました。(以下青文字

 高反発も低反発も飛距離に差を感じなかったとのことですが正にその通りだと思います。高反発だから飛ぶというのは、絶対的ではなく、推測の域をでませんが、ヘッドスピードで言いましたら40m/s以下のスインガータイプの方には(高反発タイプクラブの)恩恵があると思います。

 同じシャフトで、ヘッドを高反発と低反発で試打したことがないため推測の域から出ないのですが、インパクトの強い方とか、ハードヒッターの方には逆に飛距離が落ちていることも見かけます。原因は定かではありませんが、スピン量が多くなりすぎたりする場合があるようです。

 それよりもシャフトの合う合わないの方が飛距離に差が出ているように感じます。明らかにミスショットの場合を除けば、適合シャフトのドライバーは安定した飛距離と方向性のよさがあります。適合しないシャフトのドライバーは馬鹿当りする場合がありこれを自分の飛距離だと間違えていることが多くあります。飛距離は平均値の良し悪しで捕らえなければ、18ホールのゴルフの勝負になりません。

 シャフトが同じRシャフトだとしても硬さに差が出るのはキックポイント、トルク、シャフト素材の例えばボロン素材などを使うことで変ります。フジクラの3軸シャフトのSPEEDERなども他のRシャフトに比較すれば硬くなります。



 アドバイス有難うございました。振り返ってみて、私がゴルフ道具を選ぶ際、身近にゴルフをやる人がいなかった為、頼りはゴルフ雑誌とインターネットでした。一番確かそうな方法は、売れ筋商品ならば万人向きだろうと推測し選ぶことでした。それで上手く打てなければ、その原因はひとえに自分自身なのだと思い、ダンロップ・ゼクシオに決めました。そうした時に生野さんのような方が身近にいてくれたら、別な選択肢もあったのでは、と思ってしまいます。

 ゴルフは、飛距離を競うスポーツではなく、少ない打数でボールを穴に入れるゲームです。しかし、飛距離が出て、しかも思う方向に飛ぶことをより可能にするクラブがあれば、それを選びたいと思います。昨今、「高反発か低反発か」の議論がありますが、これはあくまでヘッド自体に対しての規格、これからはむしろシャフトの重要性が着目される時期が続くであろうことは異論のないことだろうと思います。




追伸:
 2005年7月17日配信【SPAS通信】より

 九州南部に続いて九州北部も梅雨明けしました。本格的な夏の到来です。昨日も商品の配達でゴルフ場に行きましたが、車についている温度計で
35度です。この暑さの中、リシャフトの仕事をしますと、接着剤の乾きが早く、すぐにでも打てるのではないかと、期待をもたせます。

 最近、当店の新規取扱い商品をページにアップしていますが、特注商品のシャフトが偏っていることに気が付きます。早く乾く接着剤のように期待度も高いのですが、先調子のシャフトが多いことも事実です。先調子もあれば、中調子、元調子があっても良いのではないかと思うのですがなかなか難しい問題のようです。

 ゴルフは平均値が上がれば上がるほどスコアがよくなるスポーツのような気がしますが、いかがでしょうか?ドライバーの飛距離が1ラウンド平均で250ヤードとしますと、OBを1回打てば233ヤードになりますし2回OBを打てば218ヤードになります。平均値250ヤードの中で300ヤードの飛距離があったとしても平均値ですから同じ結果になります。

 それでも300ヤードの飛距離が1ラウンドで1回出れば、それがご自分の飛距離だと思うのでしょうか。モチロン、1ラウンドで1回出るかでないかの飛距離を求めるのもゴルフでしょうし、平均値をよくしようとするのもゴルフです。300ヤードの平均飛距離が欲しいと思うのは誰でも同じことですが、
スコアカードに300ヤードとは書きません。どうか、平均飛距離を伸ばして、平均スコアを良くしたい方は、ご自分に適合するシャフトをお選びください。SPASgolf天国はそのお手伝いをします。


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