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76.2002年夏(私のゴルフの苦労と楽しさはここから始まった) ・・・(2005/06/18) 

 
場所は神宮のゴルフ練習場ですが、写真の人間は私ではありません。念のため。
 2002年9月、私がゴルフスクールに通い始めたのがこの時期だった。週1回神宮のゴルフ練習場の通い始めた。きっかけは健康診断の結果から。医者から「今は病気ではないが、毎年の検査結果がすべて右肩上がり。このまま上昇すれば、間違いなく成人病です。スポーツをするなどして、この上昇を抑えてください」と。

 先輩と酒を飲んだときこの話をしたら、「そうだよ、ある年齢になったら"義務"だと思って体を動かさないとダメ」といわれた。たまたまこの先輩がゴルフ好きだったこと、また加盟している健保組合が体育奨励の一環としてゴルフレッスンにも、割引料金で受講できるよう配慮してくれていた。

 こんなことだったので、特にコースに出る必要もなかった。毎週1回、神宮のゴルフ練習場へ行き、70分汗を流した。最初は7番アイアンから。始めた振った7番アイアンから送り出されるボールは60ヤードのマークのあたりにポコンと落ちた。飛ばない割りにエネルギーを使っているのか、夏の終わりということとあいまって、汗だくになったし筋肉痛にも悩まされた。お陰で(副次的効果で)しばし肩こりを忘れることが出来た。

 レッスンに通っているのは、どういう訳か若い女性か年配の男性だった。たまたま私の前の打席で練習をしていた女性をなにげなく見ていると、体のしなりが全然違うのだ。大きく、そして軽くクラブ(アイアン)を振ると、100ヤード以上飛ぶのだ。そこから私の努力が始まった。

 どう考えたって、自分の娘とたいして歳の違わない女の子より私の方が腕力は上なはず。目一杯クラブを振るため、疲れること、疲れること。手は痛くなるし、翌朝は筋肉痛、という状態が続いた。当時は70分のレッスン時間終わりまで体力が持たなくて、ウルトラマンよろしく赤ランプ点滅状態、早めに切り上げたりもした。先生から「もう帰っちゃうんですか?」なんて言われてしまった(笑い)。

 ゴルフスクール通いだけで十分楽しく、翌年の5月初めてコースに出るまで、ひたすら楽しく練習場だけをした。つまりコースデビューはゴルフ練習を始めて7ヶ月目ということになる。昨今の傾向は、多分、1,2回練習場へ行けばもう十分という風潮からすれば、めずらしことなのかもしれない。お陰で初めてコースに出た時は、ティーショットをミスしなかったのは初心者である私だけだった(笑い)




 最近また神宮ゴルフ練習場で開催されているゴルフレッスンに通い始めたが、ここ1年くらいは自主練習とばかりに、江戸川区船堀にある「2時間打ち放題で2000円」という練習場へ通っていた。2時間フルに練習をすると、多い時は500〜600球くらいボールを打ち込んでいた。これだけ練習しても、疲れはしても、翌日筋肉痛になるということは無くなった。しかし、インターロッキングで握る指(人差し指)の第一関節がすっかり変形してしまった。最近、宮里優プロの本を読んだら、オーバラッピングの方が初心者には良い、とのこと。もっと早く知っていれば、指への負担も少なかっただろうに。かつてはピヤノマンと言われたくらい、指が長くてスラリとした手だったのだ。ま、これはゴルファーの勲章ということにしておこう。

 自分の周りにゴルフをやる者がいなかったので、頼りは本だけだった。始めた買ったゴルフ関連の本が、写真の週刊朝日百科「GOLF Lesson」だった。創刊が2003年の2月となっていた。創刊号にはDVDが付いていて480円だった。あらためて見直してみると、この雑誌の解説者がすごい。中心は坂田信弘プロの「最新100レッスン」だが、この他に宮里優プロの「熱血レッスン」で30ヤードのショットでスイングの基礎作り、だった。当時指導者としては坂田プロくらいしか名前を知らず、宮里優プロも、娘の宮里藍も、知ったのはそのずっと後だった。

 この他にも、増田哲仁プロの「誰も言わなかったスイング解説」、石渡俊彦プロの「体で感じるゴルフ」、更に「女史プロに聞くゴルフのコツ」として東尾理子プロのインタビュー記事が出ていたのだから驚き。しかし当時の私には読んではみたが良く分かっていなかった。ゴルフ「名言集」受賞者藤原一太さんが言われていた「レッスン書を読んでもゴルフは上達しないが、ゴルフが上達すればレッスン書の言っていることが分かるようになる」の通りだった。 

 


参考書籍は「こちら」をご覧ください。


 もしあなたが、自身の周りに一緒にゴルフを始めてくれる人がいないなら、上記のような本が助けになってくれるかもしれない。またゴルフ好きがいたとしても、その人がシングルでもない限り、あまり参考にしない方がいいかもしれない。親切心から教えてくれるのだろうが、教えるというのは、知っているというのとは別な技術がいるからだ。

 江連プロの「モダンゴルフ」はゴルフの楽しさを教えてくれるだろう。あなたが初心者ならゴルフ雑誌のプロのショット分解写真などを見ても、とてもじゃないが再現など出来ないだろう。何が自分と違うのかしら分からないからだ。その点、漫画は、特徴をデフォルメしているので、分かり安い。

 山口晋吾氏はアマチュアのゴルファーである。タイトルの通り、「普通のサラリーマン、、」がゴルフを始め、短期間で上達していくためのポイントを解説してくれる。私もそうだが、いろいろと金と時間を使っているが、後から「ああ、こんな練習方法を取っておけばよかった」と気がつくものである。山口氏の解説は、まさにそんな無駄をしないで、出来る限り効率良く上達するための方法が解説されている。(サマリー的内容が、"こちら"に出ています)

 「スタイリッシュゴルフ」は、単に「ルール」だけではなく「マナー」「習慣」といったことが解説されている。なぜこういう時には、こんな風にしなければいけないのかは、ベテランゴルファーと一緒に何回か周れば検討がつくが、まずは自分でも知識として頭に入れておくといいだろう。



  「ゴルフ道具」 週刊ゴルフダイジェスト 3月15日号、江連忠プロの「モダンゴルフ」にもあったが、いきなり14本のクラブを持つよりは、ハーフセットからスタートする方がいいかもしれない。同じ番手でも、振り幅で距離を打ち分けるなどが出来るようになることは、以後のゴルフに大きなメリットをもたらすだろう。

 練習場へは、この中から2,3本を持参すればいいでしょう。くれぐれもコースデビューは急がないように。時々見かけるが、まともにボールも打てない状態でコースへ出て、後ろからくるグループに気を使うし、ボールは思うように飛ばないはで、とても楽しめる状態にならないだろう。少なくともハーフセット(左の写真の場合8本)はどれでもそこそこ打てる、という状態になってからでいいだろう。

 「ゴルフコース」 お金持ちならいざしらず、最初は1万円前後の河川敷コースから始めてもいいだろう(低料金コースの紹介ページはこちら)。コースへ行くにはやはり知り合いがいないと心もとないかもしれない。初心者が一人で、組み合わせのメンバーと一緒にラウンドするのは、テンポが会わずに苦労するだろうから、ここばかりは同僚でも友人でも探して、ヘタなゴルフに付き合って貰うことにしよう。

 その上である程度、同グループメンバーと周れるようになったら、どこかの会員になるのもいい。最近は、「栗橋国際カントリー倶楽部 」のようにトライアルメンバーという制度を持っているところもあり、数万円払うだけでメンバーのようにラウンドできる倶楽部もある。あとはいろいろな方と一緒にラウンドして場数を踏むことが大事と思う。

 

 私は団塊の世代としては末席(昭和25年2月生まれ)の方だが、これからどんどんこれらの世代が定年退職をするわけだが、第二の職業を持ったり、趣味を持ったりしないと、元気を維持できないかもしれない。その中でゴルフは「歩く」という一番基本的な運動をしいるスポーツで、私もゴルフを始めてから健康診断時の結果はすべて平均範囲以内に収まっている。

 同世代の人たちが、ゴルフというスポーツを始め、楽しいシニアライフをおくってくれることを期待しています。

 


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