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72.宮里優さんの「静筋(じょうきん)ゴルフ」を読んで (2005/05/1)
   この本は、私のゴルフに大きな変化をもたらしました。

  同じ宮里優さんの本でも、以前読んだものは感動は伝わってきても、ゴルフ指導という意味では、いまひとつ表現が(素人の私には)分からなかった。ところが今度のこの本はとても分かりやすく、また面白かった。そんな中から私が「なるほど〜」と思った部分を紹介したい。これを読んでみて、私同様に「面白い!」と思った方は是非この本を読んでみて欲しいですね。

 本の中の項目に「なぜ30Yショットが大切なのか」があった。以前このホームページに寄稿してくれた山口さんのアドバイスにも「30Yを徹底的に練習しなさい」とあった。同様に、宮里さんも30Yが大事だという。で、30Yの打ち方の説明の中に、とても分かり安い表現があった。(以下色文字が引用部分)

 「(野球で)ゲッツーを取るときの内野手の動きを思い浮かべてください。打球をショートがキャッチする。それを素早くセカンドに渡すんですが、このときショートは右手でやさしく二塁手のグラブに置きにいきますよね。振りかぶって強く投げたりはしません。あの手のひらを上に向けたままトスする動作が、ソフトな30Yのアプローチを打つときのイメージなんです」


 体の鍛え方についても紹介したい。よく「最終日、上がり3ホールでスコアが乱れて、、、」などというが、私の場合は後半の9ホール、必ず乱れてくる。どうも下半身に疲れがきて、体の軸がブレるようだ。それでミスショットが出てくる。週1回ゴルフ練習場へ行っているので、肩、腕などは自然に筋肉がついているが、下半身はゴルフ練習場では鍛えられない。せっかく500〜600球ボールを打って大丈夫と思ってコースへ行くと、思うようになっていないのは、練習場でのトレーニングでは下半身を鍛える動作は含まれないから。コースに行くと、この鍛えられていない下半身に疲れがきて、ばらつくのだ。

 これについても面白い記述があった。体を鍛えるぞと大げさに考えなくとも、日頃からちょっとした心がけで筋力をつけることはできます。歳を取ってくると、下半身はどうしても弱ってきますから、特に年配の方は普段より少し余計に歩くとか、スクワットをやってみるとか。このスクワットを1日10回でも続けていれば、ずいぶん変わってきますよ」、だそうです。

 実は私も後半スコアが落ちる原因は下半身にあるのでは?という疑問を持っていたので、まずは1日10回のスクワットを試してみた。結果は後述します。

 ※スクワットのやり方については、ボクシングの開設「ホームページ」に記載があったので参考にしています。

 

 前回の100切りコンペの際に、サポートメンバーとしての参加者であり、また優勝者だった人と一緒にラウンドした。その際のワンポイントアドバイスが「体の方向と、ターゲット方向が食い違っている」でした。この「静筋ゴルフ」にもそのくだりがあった。

 アマチュアが犯しやすい間違いのひとつとして、肩のラインを飛球線に向けるという悪いクセがありますね。肩をターゲットラインに並行ではなく、直接目標に向けてしまう(右寄りに向いてしまう)。(本来)ターゲットラインと肩のラインはどこまで行っても交わらずに並行が正解。

 それ以来、ティーグランドに立つ際にはまずはボールの後ろに立って、打つべき方向を確認し、スクエアに構えるように気をつけている。お陰で、まあまあ希望する方向に飛んでくれている。もっともこれには後述するグリップとの兼ね合いもあるのだが。こんなことも、ベテランならばあたりまえのことだろうが、私にとっては1つ、1つが勉強なのだ。

 

 私の場合、ドライバーが今いち飛ばなかったが、このグリップについてのアドバイスは大変参考になった。

 グリップひとつで球筋も変わります。・・・ (握り方は)基本的にはオーバーラッピングがいいと考えています。・・・アマチュアは特に右手をパーム気味に握っていらっしゃる方が多いように思います。指の付け根部分にグリップを当てている方をよくみかけますが、これではパームにしすぎです。そうではなく、第二関節に引っかける感じで握りたいですね。パームでべったり握ってしまうと、右手が勝ったスウィングになりやすく、ソフトなタッチが出しづらくなります。(但し、パターは別)

 私もパームでべったり握ってしまっており、当然、右手が勝ってしまったスウィングになっていました。おまけに飛距離がいまいち。そこでこの本のアドバイスのように第二関節に引っかける感じで握るようにしました。

 つまり次の3つの点を変えた訳です。

1.グリップ
  オーバーラッピングに変え、かつ右手は第二関節に引っかける感じで握るように

2.足腰の安定性アップ
  毎日無理の無い程度で良いからスクワットで、足腰をしっかりさせる

3.体の方向とターゲット方向を並行になるように注意

 結果ははっきりと出ました。ドライバーの飛距離が一気に20ヤードほど伸びました(元が飛ばなかったといえばそれまでですが)。ボールを打った瞬間の感じも、「ダルマ落とし」をやっている感じで、ティーの上のボールをスコーンと打ち抜く感じになりました。そしてこうした打感の時は、ボールはターゲット方向に真っ直ぐに飛んで行ってくれました。多分、グリップを変えることにより、ゆるやかに握るようになったこと、それと下半身からひねり出すパワーがボールに素直に伝わったからでしょう。これでいてほとんどOBが出なくなったので、更にゴルフが楽しくなりました。

 ※宮里優さんの「静筋ゴルフ」には、ここに紹介した以外にも参考になることが
沢山書かれています。皆さんもぜひこの本を読んでみてください。






 ただ(ウッドの打ち方とアイアンの打ち方が違うため)、もしかしたらウッドが上手く打てるようになることがアイアンには逆な効果になってしまっているのかもしれませんが、あいかわらずアイアンがかつてよりもヘタなままです。寄せが決まらずスコアはあいかわらず低迷したままです。あちらを直せば、こちらが上手くいかず。まるでシーソーみたいな結果ですが、こうしたことを繰り返すことが進歩なのでしょう。ここは初心に帰って、30Yの練習を続けてみたいと思います。

 タイミング良く月刊ゴルフダイジェスト(2005年6月号)に"ドライバー好調、アイアン絶不調"という特集が出ました。(私とはレベルが違うでしょうが)どうやらこうした悩みを持つのは多いのですね。(管理人)


 


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