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65. 言葉にする意味 (2005/03/04)


 同世代の方ならこんな話題もご存知かと思う。NHKのドラマで鶴田浩二と八千草薫の出演したドラマがあった。記憶があいまいだったのでインターネットで調べたら(こういう時にもインターネットは便利)「シャツの店」というドラマだった。(記憶の中では「男たちの旅路」と混同していた)。さて、この中で記憶に残っていたストーリーが以下。

 東京下町のオーダーシャツ専門店を営む主人の磯島周吉(鶴田浩二)はシャツづくりに誇りを持ち生きてきた。しかし、ある日突然妻の由子(八千草薫)が、万事仕事中心の周吉に反発し家を出ていってしまう。いろいろあった後、由子が一つだけ出した家に戻る条件は、私の目を見て「好きだ」と言ってほしい"だった。

 私より上の世代の人は、あらためて奥さんに向かって「好きだ」と言える人はそうそういないだろう。まあそういう場合には、最近流行ったゴスペラーズの歌の文句の一節、「愛してるって最近 言わなくなったのは〜、本当にあなたを 愛し始めたから、、、 」でも歌ってお茶を濁すことにしたらいいのかも。


 

 「冬のソナタ」はまった世代の女性のほとんどは、同じく我々の世代が中心のようだ。彼女たちが「冬のソナタ」はまった理由の1つは「言葉」なのだそうだ。世界はあたたかくて美しいのに孤独に生きるつもりですか。(ミニョン) など、など。なにせ「冬のソナタ 永遠に忘れない名セリフ集」という本まで販売されているくらいですから。裏返すと、どれほどそうした言葉を我々世代の男性が奥様に対して口にしてこなかったかという事実の裏返しでもあるのだろう。


 もはや50代は、子供も大きくなって一緒に遊んでなどくれなくなっているだろう。だからと言って家庭を置き去りにしていいわけではない。なぜなら、奥さんがいるのだから。50を過ぎてのゴルフは、奥様と上手くやることがキーワードになっているかもしれない。今回のテーマ、「好き」を言葉にしてみることから始めては?

 


 

 言葉の話題ついでにインターネットでの発言について。組織というバックグランドを失うと、とたんに元気がなくなるのが男性のようですが、インターネットなら、組織など関係なく、一個人として日本中を相手に発言が出来ます。(世界を対象にというと、これは英語で書かなくてはいけないので、とりあえずは日本ということで) むしろどんな大企業であろうとも、社内で発言したのであれば、所詮はローカルな話し。ところが、このホームページのように一個人が運営しているホームページでも、一旦書き込みをすると、その発言は日本中の人が見てくれることになる。

 例として適当かどうか分かりませんが、以前日本製のビデオを買った男性が、総合電気メーカーのT社を相手にクレームをつけたことがありました。インターネット以前なら、こうしたお話は、「一個人」対「大企業」ということで喧嘩にもならなかったのですが、この男性、この情報をインターネット上に掲載したからさあ大変。日本中がT社の対応のまずさを批判し、ついには大企業のトップが公の場で謝罪する、という顛末となりました。

 これはインターネットの特徴で、一旦どこかに発言されていると「検索」が出来るという便利さ(怖さ?)があります。私のフィジー旅行のホームページにメッセージを寄せてくださった女性から、掲載後2年過ぎて私宛に連絡がありました。ページに出ている名前をペンネームに変更して欲しい、という。聞けば、同姓同名の女流作家がいて、その人と間違えたメールがちょくちょく来るのだとか。

 こんな具合に、どこのホームページに情報が掲載されているのかは関係なく、昨今の高機能な検索エンジン( Yahoo とか Google とかいったもの)が探して来てくれます。ためしに自分の名前をフルネームで入れ、検索してみるといいでしょう。よほど特殊な名前でもない限り、同姓同名の方が、世の中には沢山いるのだなぁと感心するはずです。

 あなたの存在の足跡を「50歳からの手習いゴルフ」に残してみてはいかがですか?

 


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