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50.山口信吾さんの「普通のサラリーマンが2年でシングルになる方法」を読んで (2004/09/18)

 
 「定年後はイギリスでリンクスゴルフを愉しもう」も面白くて
一気に読みましたが今回のこの本も、同じでした。読んでいて
頷くところも多く、それらを山口さんにお伝えしようと思ったら、
勧進帳のようなメールになってしまいそうです。そんなことで、
ならば自分のホームページで、それを書いてしまおう、と思った
訳です。

 まだ、さらっと読んだだけですが、これからじわじわと、山口さん
が言わんとすることを、身にしみて感じるのではないかと思って
います。

とりあえず第一印象的な部分だけですが、紹介させていただきます。

第1章 シングルに向かって踏み出そう
1 上達すると良いことがある
  挫折する中高年ゴルファーを助けたい

 この本の中で「レジャー白書」からの紹介として出ていたのですが、定年後にゴルフへの意欲を失う傾向が統計からも見て取れるのだそうです。具体的には、男性のゴルフ参加率は10代で1.2%、20代で8.2%、30代で18.4%、40代で23.2%、50代で27.9%とピークなのに、60代以上では14.3%と急落してしまうことです。

 定年後に仕事がなくなると、ゴルフに限らず男性は元気がなくなるようです。人生そのものをここで云々するつもりはありません。私が感じたのは、定年後、時間がたっぷりとれるからゴルフ三昧で暮らしたいと思っていても、そうならないのは、どうやら「ゴルフのスコアは目標にはなっても、ゴルフそのものは生きていくための目的にはならないようだ」ということです。(こちらを参照ください


第2章 仕事の経験を生かす
1 ゴルフ上達環境の日英比較
発祥の地の恵まれた上達環境/日本の貧しい上達環境

 こちらは私が訪問したアメリカはテキサスのゴルフ事情紹介です。「左の写真」がゴルフ場併設の練習場。(ネットなんて無〜い!)
 ここへ友人に連れられてゴルフをしにいった際、地元の人に、「なにかい、日本ではビルの上でゴルフをやるってけど本当かい?」と質問された。
 そりゃそうだろう、こんなだだっ広いところでプレーしている人間にとっては、信じられない話しだろうとも。

 右は友人(写真右)の"自宅前"の空き地。町が景観を考えて、定期的に芝(雑草)刈りをしてくれるお陰で、ゴルフ練習には十分な環境が。


2 仕事の経験を生かす7つの鍵
  第1の鍵「動機をはっきりさせる」

 
ここも同感です。ゴルフを教えるコーチの側から見てもそのようですが、シングルを目指したいのか、はたまた友人と一緒に回れる程度でいいのか、などもその1つです。


第3章 アマチュアには「プル型」レッスンが合う
2 女子プロはアマチュアにぴったり

 コーチという意味とは若干違いますが、30歳台でテニスをやっていた時、男子プロはあまりに一般テニスプレーヤーとはレベルが違いすぎて参考にならないと思っていました。むしろ体力的に近い女史プロのプレーの方が参考になると思いました。ただ、私自身、スクールに1年半通っていましたが、女性のコーチとは出会いがなかったので、どう違うのかを明確に言うことは出来ません。ただ、山口さんの意見はその通りなように思えています。
 
山口さんは女史プロのコーチとの出会いがあり、その中で女性コーチの素晴らしさを認識されたようですが、実際に私がインターネットで探してみた範囲では、これって結構難しそうです。かなり男性社会のようですね。もしかしたら男性ゴルファーは女性に指導をされることを好まない傾向があるのかもしれませんね。

 

第4章 上達のツボ
2 費用対効果を最大に
 「上級者になるためには、豊富なアプローチ練習が必要です」、最近は納得しています。ゴルフレッスンに通っていたことはアプローチのレッスンは退屈に思えたのですが、実際にコースに出てからは、むしろアプローチの練習がしやすい練習場を探す傾向があります。具体的には、100ヤード以内に仮グリーンが設置してあるとか、もしくは1球1球をもったいないと思わないで済むように料金固定(打ち放しによる定額制)があることが必要でしょう。

「パット練習マットは買わなきゃ大損」、もコースに出てみるとその必要性がよく分かってきますね。せっかくティーショットが良くても、詰めが甘くてはスコアは一向に良くならないですから。私は初期の頃、パー3ホールでワンオンしながら5パットしたことがありました。それで買ってきたのがこれ。2,000円そこそこの投資で確実なスコアアップが得られました。<私の使っているのは一夜漬、2000円の投資で大きな成果がありました>


3 もうクラブに迷いはない
  クラブに連れ添う

 ここだけは山口さんのアドバイスになかなか難しいですねぇ。カメラでも釣りでも、楽しみ方の中に「道具のコレクション」が好き、というのがありますね。私もインターネットでいろいろ目にすると、誘惑にかられます。奥さんは一人でいいですが、1つのゴルフクラブに連れ添うには、かなりの努力が要りそうです。

 道具についてはこの本の中で「高反発ドライバーは、スウィングの良いところも悪いところも素直に表面に出してしまうごまかしのきかないクラブ」というくだりがありますが、まったく同感です。キャロウェーのC4というカーボン(コンポジットではなく、オールカーボンです)から、チタンのゼクシオに変えた直後は、異なる扱いが出来るようになるまでとても苦労した覚えがあります。[ 私のゴルフ道具遍歴 ]


 最新パターを正しく選ぶ

 本の中でオデッセイのパターの長さについての技術がありました。「34インチが男子の標準と思っていたが身長171cm(私も山口さんと同じ身長)の人間がパターをアップライトに構えると32インチが丁度いい」と。実は私の場合、たまたま衝動買いしたオデッセイが32インチだったのですが、なんとなく短いのかな?と思っていたのです。これを読んで安心しました。

 

第5章 上達を妨げるカン違いと癖

1 自分の欠点を知れば上級者

上達の意味/自分では分からない

2 基本的なカン違い

道具にばかりお金を使う/やみくもに打つ/形を真似る/難しいクラブで練習する/悪いライは不運/ティインググラウンドで「飛ばしたい!」/なにがなんでもグリーンを狙う

3 スウィングのカン違い

「腕っぷしで飛ばす」→「両脚で飛ばす」/「回す」→「捻る」/「肩を入れる」→「腰を入れる」/「ヘッドを感じる」→「体の芯を感じる」/「ゆっくり振る」→「タイミングよく振る」/「手首を返す」→「タテにコックする」

4 なくて七癖

波があるのは癖のせい/アドレスで「左足体重になり右肩が出る」/アドレスで「右を向く」/テイクバックで「右ひざが流れる」/テイクバックで「クラブが寝る」/切り返しで「キャストする」/ダウンスウィングで「右ひざが前に出る」/ダウンスウィングで「すくう」/インパクトからフォロースルーで「伸び上がる」/フォロースルーで「左肘を引く」/「力任せに振る」/「脇が空く」


 このあたりは、まったくおっしゃる通りだと思っています。折りにふれ、ここで語られていることを思い出しながら練習に励みたいと思います。

 


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