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49.出来るようになった年代、その時が旬 (2004/09/18)


 ケース1: 私の勤め先の「Yさん」は30歳代前半。お子さんは男の子が一人。まだ小学生ということもあり、親の方が子離れできないのは当然。なにせ息子がサマーキャンプに志賀に行くと聞き、さびしいからせめて近くの旅館に泊まろうかと夫婦で真面目に相談したのだそうです。週末は息子さんと遊びたくてしかたない人だから、ゴルフなんてしそうになかった。それがある時、私にゴルフの相談に来ました。聞けば毎週土曜日朝の子供番組で「DAN DO!!」というのがあって、息子さんが「ゴルフ」がしたいと言い出したのだそうです。彼はもと大学野球の選手(ピッチャー)だけあって体格も良く(185cm、100kg)、一緒に練習場に行ってみると、なんと#7アイアンで200ヤード近く飛びました。今は遊び程度ですが、本気になったらスゴイだろうと思います。その時期は息子さんが親離れする頃からかもしれませんね。

 

 ケース2: 「Iさん」は、40歳代半ば。若い時はテニスをやっていたのだとかで、私が言うのもなんですが、結構筋が良さそうです。私が誘って一時ゴルフの練習に通っていました。それが3ヶ月程で中止。理由はどうやら一番下のお嬢さんが、週末、宿題のことなどでまだお父さんを頼りにしてくれるのだとか。上の子たちは、父親が仕事でしゃにむに働いたいた時代に生まれた子供ということもあって、子育てに参加してこなかった負い目も。こんなだから、上の子供達がお父さんの相手をしてくれなくても、それは自業自得とあきらめているようです。いづれ、一番下のお嬢さんも、特に女の子ということもあり、自分の世界が出来てきたら父親からは離れてくるでしょう。それまでは一番下の子との時間を大事にしたいという。
 まあ、私が50歳を過ぎてゴルフを始めているので、「ゴルフなんていつでも出来るから、今しか出来ないことを大事にした方がいいですよ」とお伝えしました。

 

 ケース3: 仕事でも、ゴルフでも大変お世話になっている「Sさん」。サラリーマンなら定年の年(60歳)だが50代半ばで独立して、いまや社員200人の会社の社長さん。会社勤めをしていた時代、一時期米国駐在していた時期があったとか。単身赴任ゆえに週末することがなくてゴルフを始めたのだそうです。それも家族が一緒に生活出来るようになって、家庭大事と、しばらく(15年)ゴルフはお預けにしたそうです。今や子供達も大きくなり、息子さんともゴルフを一緒に楽しむこともあるのだとか。メンバーになっているゴルフ倶楽部もあり、週1回はゴルフを楽しんでいるご様子。

 

  「この世には、下手な奴でも楽しめるものがふたつある。ゴルフとセックス」(夏坂健著「だからゴルフはやめられない」) だそうだから、いつでも始められるわけです。勿論、スポーツだから、若い時に始めた方が有利に決まっています。52歳でゴルフを始める苦労は私が身にしみて知っています。小学生の時ならなんてことはない自転車乗りを、もし50歳で初めてトライしたとしたらどうなるか考えてみたら分って貰えるかもしれませんね。
  プロスポーツの世界を見ていると、以外と選手寿命が短いのが分かります。ゴルフは唯一の例外といっていいほど、年をとっても出来るスポーツです。ゴルフなら、シニアにはシニア向けの道具が揃っていて、またハンディという便利なシステムがあり、いくつになっても楽しめます。


 人生のめぐり合わせで、ゴルフが出来る時期が人それぞれ違う訳ですが、状況が許されるようになってから思い切り楽しんだらいいのだと思います。ゴルフを始める時期に「遅すぎる」はないのかもしれませんね。

 


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