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472.河川敷ゴルフコースにみる台風の爪痕 ・・・ (2019/11/20)    

  今年の台風、身近なところでその威力をあらためて知ることとなりました。

  テレビニュースで、川が氾濫して家が流されるシーンを見ました。今回、所変わってこちらはゴルフ場ですが、その惨状を実際に見て、川の流れの威力、強さを感じました。あらためて家が流されたご家族のご苦労に思いを馳せました。一日も早い復興がされることをお祈り申し上げます。

 こちらが私が利用している河川敷のゴルフコースです。写真左下が白くなっている部分、お分かりでしょうか?普段でも利根川の流れが砂を運んで来ています。

 今回の台風による増水した流れもここからコースに入りこんできました。ですので13番ホールは大量の「砂」で埋め尽くされました。一月ほどでゴルフ場は再開したのですが、ここ13番ホールだけは回復に時間がかかり、Par5をPar3に縮小しての再開となりました。

 13番ホールから流れ込んだ利根川の水はコースのセンターを川下に向けて流れ抜けていきました。途中にあった木々はことごとく押し倒されていました。根元を見てみると、もともとが砂地ですので、あんがい根が浅いもので、ひとたまりもなかったようです。




 11月20日は天気も良く遠くに富士山が見えていました。

 小学校時代の同級生と50数年ぶりに再開し、お互いにゴルフをすることが分かり、この日のラウンドとなりました。

 クラブハウスから土手を超えて細長いコースの真ん中に行くところです。

 コースの端にある木は残っているものの、コースを区分けるための木々はことごとく倒されていました。

 根っこから倒れた木々には、上流から流れてきた草がからみついていました。

 水の流れに押され根元から倒れた木々

 根がしっかりしていた木は地上部分が折れて無くなっていました。

 流れの弱かったところでは、なんとか生き残った木もありました。

  なんだかやたら見通しが良くなってしまいました

 こちら13番ホール。係の人に聞いた話では、水が引いたあと、まずは各ホールのグリーンから掃除していったそうです。泥が残ったままにしておくとグリーンの芝が太陽の光を受けられず枯れてしまうからだそうです。グリーンの清掃が終わって次はフェアウェイと掃除を進めていきます。上野写真もまさにフェアウェイの泥(砂)を消防のホースで洗い流しているところです。左に砂山が出来ていますが、コース横に掻き寄せてある砂は1.5mほどの壁になるほどの量でした。
 かろうじて残った木々にも、根元、そして枝の上には流れ着いた草がからみついていました。

 こちらの大木、根元から押し倒されていました。

 葉っぱのある部分が折れて無くなった木々

 コースをセパレートする小川の水が流れなかったようで、それを流れのある溝に流し込んで水量を減らそうとしているようです。
 コースそのものが川の流れ方向に細長いもので、流れもその通りに流れたようです。コースをセパレートする木々の根元には流れてきた枝や草が大量にからみついていました。  18番ホールのティーグラウンドですが、その向こうに見えているのがコースを短くして再開した13番ホール。川側に砂の土手が出来ているのが見えますでしょうか。

 根っこごと倒れています。

下が砂地だったようで、根が浅かったようです。

 細い木は地上部分が押し倒され、枯れていました。

 運良くと言ってよいのかどうか分かりませんが、コースをセパレートする木は流れ方向、つまりコースをじゃましない方向に倒れているので、これがお陰で復興が多少なりとも早かったようです。
 池の水が満杯なのが印象的です。コース奥のフェンス。こちらは現在、土手をスーパー堤防化すべく工事を始めたところです。フェンスの向こう側で重機が行きかっています。また、カート道路は暫定的に鉄板が引いてありました。  台風後にこのコースに来て感じたのは、被害の割にグリーンが綺麗な状態であったこと。ここはゴルフ場の関係者の努力によるものと感心しています。

 根元にからみついた流木、こうしたものを片付けるには、まだまだ時間がかかりそうです。   こうしたものが片付いて、元の状態に近くなるには、来春まで待つことになりそうです。


 台風による増水でコース全体が冠水したそうでした。過去にも10数年前に同様な経験をしていますが、今回はその時の規模を超える被害でした。当初のコース再開予定が1週間、また1週間と後ろに伸び、結果、ゴルフ場が再開したのは一月して後でした。

 ゴルフ場再開後、1週間してゴルフ場に来ましたが、被害の酷さとともに、それをここまで整備してくれたゴルフ場関係者のご苦労に感謝しました。よくぞここまで回復させてくれたものだ、と。それでも13番ホールはPar5をPar3としての再開ですので、通常料金から500円値引きしてくれました。ゴフル場関係者のご苦労を考えると反対に寄付したい気分でした。

 今回の台風の影響でしばらくはクローズせざるを得なかったゴルフ場も多々あったようです(茨城の常総カントリー倶楽部など)。それらはまだ良い方で「新東京都民ゴルフ場」などは再開にはコストがかかりすぎると再開を諦め、閉鎖することにしたそうです。

※ 以下は常総カントリー倶楽部 のホームページにあった説明文
 お知らせ. 営業再開のご案内. 台風19号及び10/25の大雨でコース内冠水し、復旧作業の為11/29(金)までクローズしておりました。 11/30(土)より営業を再開いたします。 再開にあたりまして状況をお知らせいたします。

※ インターネット上にあった、台風による被害の状況を知らせたもの ・・・  みんなのゴルフダイジェスト

 まあ我々は生活に直接影響のない趣味の世界での話し、実際に被災された方のご苦労が偲ばれます。一日も早い復興をお祈りしています。


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