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左腕の活性化が上達のカギ (2004/04/17)

(力道山でも、左手空手チョップでは武器にはならない?)

 

 利き手(多くは右手)と反対の手とでは、出来る作業にレベル差があるのはあたりまえ。現にいつもやっている動作、例えば包丁で素材を切る、という動作を利き腕と反対の腕でやったら、手を切ること請け合いです。

 このように右利きの人は、当然のことながら左手の動作はにぶくてあたりまえなのですが、ゴルフを始めるときに、結構ここが課題となります。

<前にもテニスを例に説明しましたが>
 テニスを始めた人が苦労するのがバックハンドですが(右利きの人が、ラケットを左側に開して、ちょうどラケットの裏側を使って打つ動作)、これが出来なくて、いつもボールが右側にくるようにテニスコートを走り回っている初心者を見かけます。

<テニスをしない年配の方には、>
 テニスをしない方にはこう説明すればわかっていただけるでしょうか。力道山の”空手チョップ”的打ち方がテニスのバックハンドです。(世代がバレバレ)

 右利きの人がテニスのバックハンドで打つのが大変なくらいですが、更にそれをゴルフの場合は左手でバックハンド打ちをするような困難があります。(試しに左手で空手チョップをやってみてください。これじゃ力道山でも相手を倒せないですよね)

 これはもう練習ナシに打てる訳がないですよね。

 素人だからこうなんだ、と思っていたら写真の雑誌(週刊ゴルフダイジェスト)のように、プロでも同様に思っていると分かりました。片山プロは、日常の生活の中に左手のトレーニングを組み入れているそうです。たとえば、ペットボトルの栓を開けるときなど、意識して左手を使うようにしているとか。こうやっていると、何気なく左手がいろいろな作業をこなせるようになるのだとか。

 つまりゴルフの初期上達過程で左手の機能回復が必要になってきます。なんだか言葉がリハビリ的になってきましたが、(50歳の人ならば)50年間開発してこなかった左手を、残りの人生で再開発していくって面白くないですか?

 

追伸:(2004/05/05)

ゴルフマガジン社刊 「50歳からのゴルフ革命」より
 
 飛ばしのボディー革命 Part2 左腕のトレーニング(左腕を強化すると右腕が発揮するパワーも強くなる)

・両腕の運動は弱い側の腕のレベルに合ってしまう
 これによれば、「右腕がいかに強くても、左腕が弱いとクラブがバランスよく振れません。バランスよく振るには、弱い側の左腕の力に合わせるしかなく、右腕は何割かの力で我慢しなければならないのです」だそうです。

・逆側に振って左腕を鍛える。右腕で出きるならば左腕でも球は打てる
 (右も左も)同じような筋肉がついているのに、使わない側はうまく力が発揮できないだけなのです。素振りをするときは右から左だけでなく、左から右へも同じ数だけやってください。
 (いきなり練習場ではやらないように。始めは、せいぜいパターの練習を左打ちする程度の意味です)

・週に一度は左手で食事。左脳と右脳が連携してスイングのミスが修正できる。
 運動するだけでなく、日常生活で左腕を使い、体の左サイドを元気にできる脳の状況も作っていこう。体と脳の左右のバランスが整えられれば体も動かしやすくなり、元気になれる。スイング中に左腕が自然に反応してコントロール力もよくなる。

 (上の)ゴルフダイジェスト誌にある、片山プロの話を読んでみると、日ごろからこれを実践していることが分かる。使われていない自分の筋肉、神経を使うことによって、全体のバランスを良くしていこうというお話は、まさにゴルフを通じた健康維持のためのリハビリ、といった感じがしますね。ゴルフをやって、その為にやる努力が、元気で長生きの「素」にもなるわけですね。 

 


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