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328. 「岡本綾子のゴルフ上達指南」 日経ビジネス人文庫 700円   ・・・ (2014/10/05)
 

 誰かが書いた本を読んでみて、とても面白いと思うと、同じ著者の本ばかりをたて続けて読んだりする。以前は、中部銀次郎氏の著書だった。5〜6冊読んだだろうか。さて、今回は、岡本綾子氏。とても私の感性として受け入れやすいものだったから。

 ここ最近3〜4冊読んだ中で、この本に書かれていることがシニアへのアドバイス的な要素が含まれていたので、本の紹介ページだけでなく、ここに詳しくご紹介する次第です。



 



●バックスイングしやすく、常に同じトップになるクラブを選ぶ

 アマチュアに限らず、間違いを犯しやすく、勘違いしやすいのがクラブヘッドの形。形が気に入っていて、たまに当たればほんとうによく飛ぶというクラブがあるでしょ。こういうクラブは、バックスイングがまちまちになって上がりにくい。だからボールコントロールしにくい。ミスすると「エーッ、こんなに」っていうくらい飛ばなかったりとムラがある。それは、バックスウィングのときにトップの位置まで上げにくいから。

 スイングっていうのはひと振りの中の力加減だから、遠心力を上手く使うのもそう。いいスイングっていうのは飛ばすこと、コントロールすること。でも、何でもかんでも振り回すって言うのも確かに大事なの。一番最初は、もう、コントロールとか手加減ショットはしないこと。思い切って振ること。スイングなんかどうでもいいから、人より遠くに飛ばす飛ばし方、「こうやったら飛ぶのよ」という飛ばし方を我流でいいから体で覚える必要もある」


 (私の印象) 今私が思案しているテーマがこれ。ここ数年ドライバーを買い替えることはなかった。それがあるゴルフショップのオープン記念で有名メーカーの旧モデル(新品)が5000円だったもので、つい買ってしまった。これが従来使っていたドライバーより軽く感じ、そのお陰からか飛距離が伸びた。ところが最近このドライバーショットのミスが増え、そのためティーショットが委縮してしまっている。そんな私だから、この話はとても感じるところがあった。



●飛ばそうと思ったら、毎日の少しの努力が肝心

 どのスポーツでも、トレーニングはプロもアマもない。目標をどの辺に置くかということが大事。まずは「よし、1年後にはコンスタントに10ヤード伸ばすぞ」という目標を掲げること。それで、1年やてみる。

 今の飛距離を何とか落とさない方法を選びつつ、下半身強化をもう1度見直す必要がある。

(これに関連して)
 まずは目標は明確にすること。そしをコースに出た時の頭の使い方(コースマネジメント)は、(着地点をイメージした)シャドースウィングを実践すること。それもスイング途中で止めず、勢いをつけて振りぬくことが大事だという。なるほど〜。


●ゴルフは歩くことが基本。歩くことでショットもよくなる

 50歳以上のシニアゴルファー、シングルになることが可能?またシングルになるには何に気をつけて鍛えていったらいいのか。答えは「とにかく歩くこと」 だそうです。それも腕を大きく振って歩くことを全身運動にすること、だそうです。

 更に、50歳をすぎてもいくらでも上手くなる、と言い切る。ただ、(上手くなろうとするうえで)1つだけ問題なのは、歳をとったときに向上心。(向上心そのものが)なくなるんじゃなくて、向上心の持続性がなくなるの。若いころってさ、もの凄く執念深いじゃない。思いつめることができる。ところが歳を取ると、思いつめるってこと(の期間)がだんだん短くなる。あまりなくなる。若いとき、あんなに悩んでいたことが、そうでもなくなる。向上心のスパンが短くなる。これが気をつけなくちゃいけないこと。
 
(私の感想)
 これ、すごっく分かるなぁ〜。ゴルフも53歳で初めて、2〜3年は、寸暇を惜しんで練習場に行っていましたから。最近はほとんど練習にはいかない。もっとも気が向くとショートコースへ行き、周り放題をしていますが。

 それと、またコーナーを変えて語りたいのですが、仕事の始めて1〜2年目が一番熱心だった気がします。(反省!!)




●飛んで曲がっても学ぶことは多い

 まあ極論ではあるけど、飛ばないで真っ直ぐよりは、曲がっても飛ぶほうが絶対いいの。真っ直ぐな人には飛ぶ人のようにいろんな機会がない。林の中から打てるか。打てないかな、って考えるだけで、進歩するわけよ。

(私の感想)
 スコアだけ追求するならば、距離を求めるよりも、(飛ばなくても)直進性を求めた方が良いように思える。ただそれだと小さくまとまるのかもしれない。何歳かになったら飛ばしをあきらめて、安全・確実・有利を求める時期が来るのかもしれない。ただ、今の自分(64歳)には、もう少し飛ばしに執念を持ってもいいのかな?と思う。その為の何かを続けてやっていくならば可能と思う。

 これを岡本綾子風に言うならば、「上達したいんだったら情熱と挑戦が必要よ」となる。おっしゃる通りです。




●練習とは意を決して行うこと

 1.上手くなりたいと、本気で思って練習に望め
    ただなんとなく、上手くなりたいでは、話にならない

 2.具体的な目標をたてる
    例えば、今年の暮れまでに100を着る、90を切る、80を切る、など。目標がなければ、やる気も覚悟も出来ないでしょう

 3.毎日、100回の素振り
    素振りは、練習場に行って球を打つより大事なこと。基本を疎かにした素振りじゃダメ。腰を入れた背中を伸ばした基本に忠実なアドレスで、グリップも左手でしっかりと握って、右手も親指と人差し指をしめたものにしなければダメ。パットも毎日、敷居で素振りをせよ



●ハンデキャップの数だけヘッドアップする

 2007年のミズノクラッシックで、ショートパットミスに悩む上田桃子が岡本綾子に相談した。岡本綾子のアドバイスは、「目の玉が動き過ぎる。ボールのディンプルが見えてる?」と返した。
 また、パットに悩んでいた飯島茜に「一流選手は誰もヘッドアップしていないやろ。打ったボールを目で追わず、パターヘッドを出していけばいいのよ」と諭したそうだ。また、「打ったらカップと逆の、飛球線後方に顔を受ける方法を見つけ」その成果が、飯島茜2週連続優勝達成に繋がった。


 (私の感想)
 これ(打ったらカップと逆の、飛球線後方に顔を受ける)は分かるなぁ〜。ヘッドアップしそうな気がした時は、ヘッドを出す方向とは逆方向に顔を向けるくらにしている。するとパターヘッドの重力と頭の重さが反作用で中和され、真っ直ぐ進むように感じることがある。これは素人考えだと思っていたが、正しかった訳だ。




●クラブは立てて下ろして、立てて抜く

 別な言葉で言えば、「できるだけ長い時間グリップエンドをボールの位置に向けながら振り下ろしてくる」ってこと。多くのアマチュアゴルファーは、ダウンスイングの早い段階で手首のコックがほどけてしまい、グリップの位置が腰のあたりに来る頃には、シャフトが地面と水平か、それ以上にクラブヘッドが地面に近いかの形になっている。いわゆるスイングの”タメ”が作れない、ということ。


(私の感想)
 これなどは、まさに私のことを言われている感じ。この本を読みなおし、練習に取り入れ、改善しなくては。





 


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