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247. 「ゴルフスコアアップの体力作り」  第5回 飛距離アップの為の筋肉強化 ・・・ (2012/02/19)

 石川遼プロの番組「石川遼スペシャル RESPECT」で、アマチュアゴルファーへのアドバイスとして、フォロー時に右のポケットをボール飛行方向に回転させる、といったアドバイスをしていました。これは、右お尻の下あたり、後部の筋肉に力が入を入れ腰を回転させてやることで力強いボールを打ち出すことが出来る、といったことかと思います。(野球出身のゴルファーが言っていた、腰で飛ばすは、この筋肉を使って飛ばす、ということのようです)

 さて、本日はその筋肉(尻の下あたり、後部)を強化、「飛ばしに必要な太もも後部の筋肉強化」をしましょう。


ストレッチを兼ねてまずは四つんばいになって始めましょう。

片方の足を床から少し浮かして真っ直ぐに伸ばしていってください。この時バランスを取るために体をなるべく捻らないでやってみてください。

では今度はもう一方の足も同様に伸ばしてみてください。

いかがですか、お尻の少し下、太ももの後ろ側にあたる部分に力が入るのではありませんか?実は本日のテーマ、飛ばしに必要な筋肉がここなのです。
 
   
 では次はバリエーションを加えましょう。背中を丸めて、同じ動作をやってみましょう。ただし、今度は足を少し高く上げてみましょう。

 いかがですか、先ほどよりもきつくなったのではないですか?こんな具合に、少しづつ負荷を高めて筋肉強化を行ってみてください。

  もしこうした動作が体にきつすぎるようであれば、立ってやってみても構いません。テーブルか何かに掴まった状態で、片膝を曲げながら後ろへ蹴り上げる形です。負荷は少ないものの同じ部位の強化が行えますので。
   


 太もも後の筋肉を強化したので、次は太もも”前”を強化しましょう。では、仰向けに寝てください。膝は軽く曲げてください。次に、片足を上げてください。徐々に上げていくと、太もも前側の筋肉に力が入っているのが分かると思います。同時に、足全体の裏側の筋も伸びてくるのが分かると思います。左右の足を交代して強化してやってください。

 次は、膝を前に投げ出し、上半身は起こして床に座ってください。膝は軽く曲げ、手は首の後ろで組みます。はい、上半身をゆっくりと後ろに倒してください。あるところまで行くと、力尽きてドッと床に倒れこんでしまうかと思います。ここでふんばりをつけ、最後床につくまでゆっくり倒すための筋肉強化をお教えします。
 元の位置(床に座って、膝は軽く曲げた状態)に戻します。手のひらを下を向けて真っ直ぐ前(床と平行)に出した状態で上半身をゆっくりと後ろに倒していきます。少し辛くなってきたなと思うところで手首関節部分あたりが膝につくように膝の曲げ角度を調整します。さて、ここからです。今、手首が膝についた状態ですが、手の指先が膝につくように後傾していきます。そこで止め、また手首が膝に着く位置まで上半身を戻します。こんな具合に、後傾運動を手のひらの範囲(手首から指先まで)に限定して後傾運動を繰り返します。これで無理なく筋肉が強化されます。

 一連の運動が終わったら、最後に軽くスクワットをやって終了としましょう。



<練習後記>

 講師はトレーナー仲間で話すのだそうですが、ゴルフプレー直前のストレッチは、必ずしも効果が上がるとは限らないそうです。というのも、ストレッチによって筋肉の稼動域が広がったとしましょう。この広がった”のりしろ部分”は、それまで使っていなかった領域(筋肉)。ですので、この部分は急には力が入らないのだそうです。そんなことで、ストレッチによって、いつもより大きく振れると喜んでみても、その筋肉は、たった今使うには、あまり役にたたないかもしれないのだそうです。

 なんとなく分かる気がします。ゴルフ前日に指圧に行き、揉み解して貰う。いつもより関節の稼動域が広がった感じがします。さて、翌日ゴルフに行くと、なんとなくいつもと違った感じがし(意識せずしていつもより体の部位が大きく動いてしまう)、柔軟になった体でのプレーが、必ずしもスコアに結びつかない、いや、むしろスコアが悪くなったりします。多分、これがトレーナーが言っていわれていることなのかと思います。

 柔軟、イコール飛距離ではなく、柔軟、強化、そして飛距離、となるのかと思います。飛距離の為の筋肉、1日にして成らず、ということでしょうか。




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