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244. 「ゴルフスコアアップの体力作り」  第4回 「股関節周り」と「肋骨周り」 ・・・ (2012/01/29)

 今回は「股関節周り」の柔軟化、そして「肋骨周り」の可動域拡大がテーマです。まずは柔軟体操をします。

今回は背もたれ付きの「椅子」を利用します。体の硬い人は、床に座ってストレッチをするより椅子に座ってやる方が楽なはずです。まずは椅子に腰掛けて両足を前に投げ出してください。まずは片足ずつ軽く床から上げて、足首を回す運動をしましょう。両足首の関節をほぐしたら今度は骨盤の運動をしますので背筋を伸ばして椅子に”浅く”腰掛け直してください。背骨をピストンの軸に上下運動をさせて骨盤だけを前後に運動させます。
 では次です。左膝は直角に曲げ、足裏は床についた状態。反対側、右膝は真っ直ぐ伸ばして踵を床に着けます。この時、右つま先は上がった状態で構いません。そのつま先を上げたり下げたりして足首をほぐします。これが出来たら左右の足を交替し、今度は左足で同じ運動を繰り返してください。

<股関節周り>
ここからが本番、股関節周りの運動をしましょう。前同様、左膝を直角に曲げ足裏は床につけたまま。右膝は伸ばし踵を床につけてください(つま先は床から上げた状態で構いません)。この状態から背筋を伸ばしたまま上半身を前に倒してみてください。太もも裏側の筋が伸びてくる感じがしませんか?今度は左右の足を交替して、同様のストレッチをしてください。

さて、次は少しバリエーションを加えます。先程までは膝を伸ばした足、踵は床につけていてもつま先は床から浮かしていましたね。今後は足裏をべたっと床につけてください。この状態から、背筋を伸ばして体を前に倒してください。いかがですか?つま先を床につけるだけで先程と同じ動作にも関わらず、かなりきつい感じはしませんか?先程は太もも裏の筋肉だけが伸ばされていましたが、今度はふくらはぎも伸ばされている感じなのではありませんか?この動作も、左右交替して同様にストレッチしてください。

では、股関節周り、最後の運動です。左膝は直角に曲げ、左足裏全体を床につけてください。右足は、右足だけあぐらをかく形にしてください。この状態であぐらをかいた状態になっている右膝を左手のひらで押し、肩は右に回わしてみてください。この状態で右腕を上げてみてください。テークバックのトップの形になるでしょ?ですので、背筋はのばした状態で(首を垂らさずに)目はボールを置く位置あたりを見てください。これが出来たら、反対側も同様にストレッチしてください。

<肋骨周り>
ここからは胸(肋骨まわり)の運動になります。まず両膝は曲げ楽な姿勢に戻ってください。ただし背筋だけはピンと伸ばしておいてください。今度は腕をバンザイの姿勢まで上げてください。次に肘を自分の肩の位置まで降ろしてください。ちょうど力こぶを自慢する時のように胸を開いて両腕を直角に曲げた状態です。(もしくは、子供二人をそれぞれの腕にぶら下げている状態といえばイメージして貰えるでしょうか?) この状態で背骨を軸に右に、左に回転させてください。体、特に肩関節が硬い人は肘が左右に一直線に伸びないかもしれませんが、徐々で構いませんので胸を(肘を)しっかりと左右に開いて、この動作を行ってください。

では次です。先程は肘は肩と同じ高さに維持して肩の回転をしたかと思いますが、そのバリエーションで今度は“両肘を耳の高さ”まで上げ同じ動作をしてみてください。はい結構です、両肘を肩の高さに戻してください。次はゴルフのための筋力強化をしているのだと実感する運動をしましょう。今度は同じ回転運動でも、ゴルフのスウィング同様に背骨に傾斜をつけます。まずは先程の胸を開いて(両肘を左右に開いて)力こぶを自慢する状態にしてください。この状態から右膝を左足(靴)方向に移動させてください。同様に反対側もこの運動をしてみてください。この時、肘だけが前に出てしまわないように気をつけてくださいね。あくまで胸を広げた状態のままでこの動作をしないとストレッチになりませんからね。

更にこの動作を発展させましょう。もう一度座り姿を確認しましょう。背筋をピンと伸ばしてお尻は椅子に浅く腰掛けていますか?一旦両手をバンザイしてください。背骨を軸に体を回転させてください。その際、回した方向の腕だけ(右に回転させているならば、右腕は降ろし背もたれを握ってください。しっかりと背中を回転させてください。こうして肋骨を回転させると肩胛骨も一緒に移動しますので、ストレッチ効果が期待出来ます。

 片腕を椅子の背もたれにつかまる状態にすると体は前傾すると思いますが、それで構いません。その状態で目は足の先を見てください。分かりますか?この状態がゴルフのトップの状態になります。この際の注意は、体全体を前傾させるのは構いませんが、首だけが前に傾いてしまわないように気をつけてください。あくまで背骨の延長軸に頭がある状態です。

 いかがですか、ゴルフのための運動をしているのだという実感がわいてきたのではありませんか?



 <練習後期>
 この講習会の講師(トレーナー)とお話をしました。それによれば、ジュニア世代の人に対しては技術を教えてもいいが、シニアには技術よりも前にこうした基礎運動をお教えすることが大事と思っているとのこと。ジュニアは体が柔軟なので技術を教えるとその動作を再現することに無理はないのですが、シニアの場合はゴルフ・インストラクターが教えても”同じ動作が出来ない”ことが多いと。

 確かに今回のこの一連のストレッチでも、この講習に来ている方々の動作を拝見している限り、自分ではトレーナーと同じ動作をしていると思っていても、実際には異なる動作をしていることを発見しました。例えば、今回の練習の1つ、両腕肘を肩の高さに上げ、左右に開き、そのまま右肘を左足先方向(もしくは左肘を右足先方向)へ傾ける運動も、本来は”胸を左右にきちんと開いた状態”でやらなくてはいけないのですが、見ていると体が硬くてお手本通りに回転できず、肘だけ前へ傾斜させている方が多かったですね。

 今回のこの講習はそこを1つ1つ解決していくのが目的です。こうして硬い体を柔らかくすることは、ことゴルフの為に限らず血管など体内の柔軟性を取り戻すことに他なりません。良いスコア作りのための練習が健康作りにも役立つなんて一石二鳥だと思いませんか?3月まで週1回この講習に参加し、トレーニングメニューをご紹介しますので、ぜひ、ご一緒に続けましょうね。



 余談ですが、石川遼プロは毎年オフシーズンはクロスカントリーで体力作りをしているそうです。

 男子ゴルフの石川遼(20)=パナソニック=が5日、新潟県湯沢町のゴールド越後湯沢CC特設コースで、5年連続となったスキー合宿を開始した。

 石川が、オフ恒例のスキートレを、今年は1月の米ツアー2試合を終えて実施した。計12キロを滑り「スケジュールが詰まっている中、やって良かった。太ももやお尻など普段使わない筋肉を使い、相当ボロボロ。上り坂ではなるべく腕を使わず、足で雪面を蹴り、右足、左足への体重移動を練習した」と充実の表情。9日までの合宿の意図を「基本はゴルフのための練習。油断をせず、締まった合宿にしたい」と説明した。
 
 ※リンク元は「こちら」です。



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