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201.シニア向けクラブって何?  ・・・ (2009/12/20)

    ある時、先輩とゴルフ合宿をしました。先輩がいろいろ試した中で、一番飛ぶクラブを、スペックの異なる2本(TPとレギュラータイプ)、持参してくれました。これがバーナーとの出会いでした。
   
  テーラーメイド史上最大の慣性モーメントを備えるブレッドシェーブ・ヘッド、45.5インチの長尺シャフト、そしてグリップまで含めた軽量化! スーパーファスト・テクノロジーでスイングスピードを加速し、さらに10ヤード遠くへ!(ショップ 説明より)
  .    試打したのは、千葉・勝浦の平岡牧場・サンバレーゴルフ練習場。奥行きはゆうに300ヤードを超えます。

 ちなみに奥に見える1対の木のあたりで200ヤードくらいです。


 それまではダンロップXXIO一辺倒だったのですが、使ってみてこの良く飛ぶ、しかもXXIOよりずっと安いこのクラブをすっかり気に入ってしまいました。最初は(先輩が貸してくれたものと同じ)フレックス S を購入しました。特にそれで不満もなかったのですが、強く叩く打ち方になっていたので、年齢・体力的に、より無理をしなくてすめば、とフレックス R を購入しました。慣れてくると、シャフトのしなやかさを活かすことが出来るようになったのか、Sよりも飛距離が伸びました。前述のゴルフ練習場で270ヤードを偶然出すことが出来たのも、フレックス R のお陰でした。(もっとも、それ以降、270ヤードを達成することはありませんでしたが。まさに奇跡の1発だったのかもしれませんね)

 さて、当然のことのなのでしょうが、使うクラブ、というかシャフトの硬さ(柔らかさ)で、スウィングのテンポが変わります。柔らかめのシャフトを使うと、タイミングを合わせるために、ゆったり目のスウィングになります。

 ある時期から、’07年バーナーにフレックス M シャフトというスペックを見るようになりました。(これらはショップさんのホームページから抜粋したものです)

     

 あるショップさんは、M(R2)と表示、またあるショップさんは、M はシニア用だと表示しています。’09年モデルが出てしばらく時間もたっていることから、在庫一掃に入ったのか、値段も 13,800 まで下がったこともあり、このフレックスMというものを購入してみました。以下はその説明です。
 

 M シャフトの柔らかさの感じですが、2本を並べて(上がR、下がM)上から軽く押さえつけてしなり具合を見てみると、写真左のようになりました。あきらかに M シャフトが柔らかいことが分かります。
 もっとも、実際に振ってみると、さほどまでには柔らかさを強く感じることはありませんでしたが。

 時は初冬、ゴルフスクールの先生に言わせると、夏場は体も柔らかいが、冬場になると、どうしても人間の体は硬くなる。そんな時期は、やや柔らかめのシャフトが向く、と言っていたのを思い出し、この M シャフトを「冬用」と位置づけて使ってみることにしました。


 練習場に持っていき、慣れることから始めましたが、オヤっと思うことが。フェースが立っている?以前のクラブであればクラブを構えた時に、もう少しフェースが見えたのに、です。同じロフト、10.5度を購入したはずなのにと、フレックス R と2本並べて比較してみました。(写真、左下)

 これを見ると明らかにフェースが立っていることが分かります。再度、クラブヘッドに刻印してあるロフトを確認してみましたが、やはり10.5度とありました。であれば、もしかして、これって製造ミス?と思って新橋ジーパーズへ行った際に、同様なフレックス M を見てみましたが、やはり M  だけがフェースが立っていました。

 なぜこういう作りになっているのか、理由は分かりません。どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。  --> 文末参照(2009/12/28)


   


 さて、フレックス S から R への移行はとまどわなかったのですが、R から への移行には、慣れるのに時間がかかりました。少しずつシャフトのしなりに慣れるにしたがって 距離が伸びてきました。もしかしたら、同じ10.5度といいながら、実際のロフトがもっと少なそうな(立っている)ことが飛距離に貢献しているのかもしれませんね。




  「バーナーは、(私のようなシニアには)難しすぎない?」とシングルさんに指摘されて以来気になって、ならばと最初からシニア向けとと銘打った、XXIOプライムの中古を買ってみました。シャフトの長さ(バーナーと同じ長さ、46インチ)もあって飛距離もまずまずでした。ただ、打感が硬い感じがするのが気になりました。

  私としては、バーナーの芯を食った時のパシーンと軽く抜ける感じが好きだったもので。今回、’07バーナーのフレックス M を試してみたのも、もしバーナーで「シニア向け」というものがあるのなら、との思いがあったからでした。折しも、値段も底値のようだったもので。


 クラブメーカーさんで、もし「シニア向けなんだから飛距離が落ちるのは仕方がないんだ」なんて思っているメーカーさんがいるとしたら、それは大間違いですよね。体力が落ちても、なんとかクラブでカバー出来ないものかと考えるのがシニアなのですから。それも、出来るだけ安い値段でね。



<参考>

657. TaylorMade 07 バーナー ドライバー                                 12,900円 (2009/12/27) New ! 





  管理人さん、バーナードライバのロフトについて不思議そうでしたので書かせていただきます。

  ドライバーのロフトというのは計測方法で2種類出てきます。いわゆるロフトというものとリアルロフトというものです。計測方法は他にもあるのでメーカーによりロフトの表示にばらつきがあるのはしょうがないことです。

  では、今回のように同じメーカーで表示が同じなのに明らかに見え方が違う。これはシャフトの入り方によるものです。このシャフトの入り方はライ角(フェースに対してパラレル方向の角度)とプル角(フェース対してスクエア方向の角度)厳密にはこの2種類ではなくて無限に近い入り方があります。大きくはこの2種類になります。

  ライ角で言うとフラットのほうがフェースがよく見えてロフトが大きく感じ、アップライトのほうがフェースが見えにくくロフトが小さく感じます。プル角で言うと構えた形でホーゼルより左からはいっているとハンドファースト気味になりロフトたってみえます。右からはいるとフェースは見えにくいのですが、ロフトが寝ているように感じます。あまり大きな声では言えませんが、美国のメーカーはかなりいい加減なのでこのシャフトの入り方にはかなりのばらつきがあります。(笑)

 そして、今回のR2シャフトですが(このR2というフレックスはフジクラでもう20年以上も前からあります)ただ柔らかいのではなくてキックポイントが先に寄っています。つまり切り返しのタイミングが早くても(スピードが速いのではなくて、トップが浅めでタメが無いと言ったほうがわかりやすいですね)ヘッドが走りやすく球がつかまるということです。

 (さて)ロフトの見え方に戻ります。(笑) 現物を見ていないのでなんともいえませんが、ロフトが立ってみえるクラブはアップライトでシャフトが左からはいっているということになると思います。クラブだけから球筋考えるとフックでスライスが出にくいクラブということになります。逆にいうと引っかかる可能性が高いクラブということになります。

  そこで、「冬場はヘッドスピードが落ちるので柔らかいシャフトを」というのは合っているのですが、それは同じスペックでシャフトが柔らかいということで、ライ角やプル角が変わっては意味がないのですよ。それよりもR2シャフトのバーナーのほうがいいということであれば、それはシャフトというよりも組み方のスペックが合っているというように考えたほうがいいのです。

  クラブの測定はフェースをロックしてその周りのシャフトやホーゼル、グリップ等のつき方でとてつもなく変わってしまうということを知っておくといいと思います。そうだ。試しに構えてからフェースを開くように時計回りにまわして構えてみてください。当然ですが、ロフト増えますよね。ハンドファーストと逆にすればロフトは増えるわけですよ。ただ、重心深度の方向があるのでそのまま開いて打つと球は見事に右に出ますが。(笑)

  実際にクラブ並べて説明すると簡単にわかるのですが、(これ以上は)言葉で説明は難しいので、このあたりで。(2009/12/28)  Terryさん



<管理人>

  世の中、詳しい人がいるものだと、ただ、ただ、感心しています。私の疑問に答えていただき、助かりました。有り難うございました。





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