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172.フォローは、おへそがターゲットを向くまで体を回して!  ・・・ (2008/08/24)


  最近の課題は、時々、ボールがターゲットより左へ飛ぶこと。自分では理由は良く分からないもの。こういう時は、インストラクターに見て貰うに限る。とまあ、今回も、月に1度はスウィングの定期点検。


 面白いものですねぇ、1つ直すと、他の部分に影響してくるんですね。「前回」のレッスンでインサイドからトップへ、再度、インサイドへダウンスウィングするようにしたのはいいのですが、どうも左へ飛ぶようになりました。

 右がレッスン前で、左がレッスン後。

 問題点は一目瞭然でした。体が回っていなかったのです。手だけで打っているから方向性が安定しない。ボールは毎回違った軌道で飛んでいく、という訳でした。
 




 治療には道具が必要。左の写真、長いもので、写真ではヘッド部分が欠けてしまったが、ようはアイアンのグリップに、もう1本シャフトを継ぎ足し長くしたもの。
   
 これを振り回そうと思うと、体(肩)を回転しない限り、長いシャフトが横腹に当たってしまいます。

 むろん、フルスイングなら横腹に当たって当然なのですが、体がきちんと回転していない人は、アプローチですらこのアイアンをスウィング出来ないでしょう。


 一般には、こんな道具があるはずはないので、長めのアイアンをう〜んと短く握ってスウィングしても、ほぼ同様な効果は得られます。
   
 さて、効果はどんなものでしょうか。写真右がレッスン前、写真左がレッスン後です。

 腰の回転具合を比較すると分かりますが、レッスン後の左の写真が、あきらかに体が回っていることが分かりますね。


 このレッスンのポイントは、アプローチのように、テークバックもフォローも、腰から腰の位置あたりの範囲でスウィングすること。(軌道が安定するまでは、無理をしないように。でないと、頭が上下して不安定になります)

 宮里藍ちゃんの父上のレッスンも30ヤードを基本としているそうですが、30ヤードが基本なので、くれぐれも大振りしないように。
   
 体がきちんと回らず、手だけでスウィングしていると、 右肘がアゴよりも上、口の前まで上がってきてしまっています。結果、写真右のように、フィニッシュでクラブヘッドが下方を向く感じになります。



 反対に、体がきちんと回るようになると、右腕ひじはアゴのあたりより上へは行かず、フィニッシュはクラブシャフトが首に巻き付く感じで、水平に近いフィニッシュになります。(写真左)
    こちらが一連のレッスンを受けた後のスウィング。
 レッスンのポイントは、「前回」習ったこと、まずはグリップを前に突き出すのではなく(これだとダウンスイングがカット軌道になってしまう)、肩で後方に運ぶ感じでグリップは体の回転に伴って後方へ異動する。ここが間違うと、すべてが狂ってきます。

 で、慣れるまでは腰のあたりで止める小さなテークバックをしましょう。しっかり腰が回っていることを確認しグリップからダウンスウィングに入ります。
 手首のリリースは腰の位置に降りてくるまで辛抱してください。このタイミングを理解するには、目をつぶってやるといいでしょう。 で、コックを一気に解放してボールをヒット。パワーが一気にボールに伝わる瞬間です。

 その後のフォローは今回のレッスンのように、肩を回し”おへそがターゲットに向くように” すれば、あとのフィニッシュも、まずまずの位置になるはず。これで前回のレッスンと今回のレッスンがセットで、ひとまず完結しました。



 ※ ティーチング・プロが指導してくれた内容と、私の表現が異なったとしたら、それは私の理解力ならびに文字にする表現力が不足しているのであって、ティーチング・プロの指導力に問題がある訳ではありません。




<練習後記>

 1.このレッスンのポイントは、出来るだけスウィングのコツが分かるまでは、フルスウィングはせず、小さくコンパクトなスウィングに。

 2.ダウンスウィングでのコックを解放せずにグリップからダウンスウィングしている感覚は、むしろ目をつぶってやった方が良いかもしれません。目をつぶって(ヘッドからダウンするのではなく)グリップからダウンスウィングし、もうここでいいだろう、と思うポイントで、一気にコックを解放して、ボールにヒット。このスウィングが成功してくると、ボールに当たった時に手にくるショックがとても小さいことに気がつくはずです。

 3.この時のポイントは、効き目、私の場合は左目で目標を定め(見つめすぎない方が良いかも、、、、)それでスウィングをすると上手く行きます。
ヒットの瞬間は、顔はむしろ若干ではありますが、(左目で地面のボールを見ているので)右を向いている感じ。これで左目がボールと一定の距離を保つことが出来ればクリーンヒット出来ます。慣れてくると、目をつぶったままでもクリーンヒット出来るようになります。

 4.フォローは、右肩で押し出す感じ、とでも言えばいいでしょうか。体は自然と回転し、おへそがターゲットに向くはずです。

 5.インドアレッスン場ゆえ確認は出来ませんでしたが、芯にあたったボールは、勢いよく前方に飛び出しているはずです。さて、フィニッシュに至る過程は、肩・腰をしっかり回して。これがきちんと出来ると、フィニッシュでは、クラブシャフトは地面を指すのではなく、やや首に巻き付いてくるようなフィニッシュになるはずです。


 ※ 繰り返しになりますが、体にこの感覚を覚え込ませるには、むしろ目をつぶった方が体の各部位の位置関係をしっかりと理解出来るようです。また、スウィングが安定してくると、目をつぶっていても、きちんとボールはクラブヘッドの芯に当たり、すっ飛んでいってくれますので。






<関連情報>  ・・・ 169.クラブは体の正面で上下運動を ・・・ (2008/08/03)

 現在発売中のゴルフ雑誌、ワッグル10月号の中に、米国トップレッスンプロとして有名な、マイク・スミス氏による誌上レッスン「ここがヘンだよ日本人」という特集がありました。その中から今回の私の課題に関連する部分を引用してみたいと思います。(左右の写真をクリックすると、それぞれ関連するホームページにジャンプします)

 正しいヘッドの軌道はインサイド・イン。背中を回転させるのではなく、トップから背中を飛行球方向に引きつけて下ろしてくる意識をもつと、自然なタメが出来るようになる。このタメができるとヘッドがインサイドから入る打ち方ができるようになる。
 




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