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156.フォローをしっかり振り切る その2 ・・・ (2008/03/01)

     


 前回も紹介したように、最近、方向性に意識が強く行きすぎて、クラブシャフトが首に巻き付くようなフィニッシュが出来なくなった。しかし、新聞のこのカラムを見る限りは、こうしたことは私だけの問題ではないようだ。

 日経新聞を購読している人はご存じだろうが、楽しく拝見しているコラムの1つがコレ。小林浩美プロによる「マイゴルフ」。これ(第10回)によれば、

 フォロースルーはターゲット方向に出すもの、と勘違いし、まっすぐ飛球方向に手を出す人がいる。それではクラブフェースが開き、左脇も開いてクラブはスイング軌道から外れ、ヘッドスピードが出なくなる。

 まさに私がそれです。この解説によれば、テークバックで右ひじを畳みながらトップへ。フォロースルーでは左ひじ を折り上げてクラブを左肩方向に振り抜け、とある。私のようなパターンは、フォロースルーで左ひじを伸ばしたままにすることが原因、と記されていた。まさにおっしゃる通りだと思う。


 さて、このカラム、写真のようなスペースゆえに、「ならば、どうしたら直るの?」というあたりは書いてない。しかし、情報って必要だと思っていると目に止まるものだとつくづく思う。右の写真はNHK趣味悠々のテキスト。たまたまなのだが、2月21日の夜、テレビのチャンネルを変えていたら、この番組に出くわした。ゴルフをテーマとしていたので、そのまま見ていたら、まさに私が知りたいことが解説されていた。

  「テニスでトップスピンを打つ要領」だという。30歳代でテニスに熱中していた私ですのでこの解説は分り易かった〜。

 ゴルフだって、野球だって、回転運動でボールを打つはず。それが、方向を出そうとするあまり、それを忘れていた。思い出させてくれたのが、この例え。確かにテニスでトップスピンを打つ時は、低くテークバックしたラケットで、テニスボールを擦り上げるように振り上げていき、フィニッシュは、左肩方向に振り抜いていく。いままでそれに気づかなかったのは、テニスではテークバックは下方に引く、のに対して、ゴルフではテークバックは上方に引く。これを同じ理屈で考えられるなんて、思ってもみなかった。ようは、フィニッシュの形が同じ、ということを伝えたかった訳だ。

 あらためて石渡俊彦プロの説明の巧みさに感心した。このスウィング感覚を身につけさせる練習メニューとしては、右手1本でティアップしたボールを打つ練習をすると良いのだという。使用クラブはショートアイアン。片手でスイングする訳なので、いやがおいうにも体で回さざるをえない。体の右サイドを思い切って左へ回していくのだが、ボールはきちんと打ちたい方向に打ち出されていく。あたりまえなのですよね。でも、ここしばらくは、普通のことが普通に出来なくなってきていた。ようやく本来のスイングに戻れたと、嬉しかった。

 私にとっては副産物だが、このスイング練習、トップとスライスの防止にもなるという。スライスの原因はいろいろあるだろうから、私の場合は、グリップの仕方、ワッグルをルーティンへの取り入れ、との組合わせで、ようやくスライスが収まってきた。ヤレ、ヤレ、というところです。




●  NHK趣味悠々 「石渡俊彦のスコアアップクリニック icon」  <− クリックするとネット書店にジャンプします。
 出版社名 日本放送出版協会
 発行年月 2007年12月 価格  1,050円 (税込)

 番組視聴と併用するのがベストですが、単純にゴルフの解説本として読んでも、とても参考になる内容でした。3月末で終了の番組のテキストです、興味のある方は早めに入手しておくといいですね。




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