141.レッスン・アゲイン(その1) ・・・ (2007/09/05)
「事件は現場で起こってるんだ!」は踊る大捜査線、青島刑事のセリフですね。今までは、「オレのボールがスライスするのは、ずっと、ずっと先、狭い練習場なんかでスウィングしたって、スライスするかどうかは分からないよ〜」と思っていました。ところがです。今はハイテクを駆使しているので、狭くたって分かるんです。というか、スライスの原因を究明していくと、ことの始まりは「現場で、いや、トップの位置で」始まっていたのです。練習好きの私は、また新しいゴルフレッスンに申し込みました。それも、広〜いゴルフ練習場ではないのです。
さて、ことの始まりからお話ししましょう。年に数回ですが楽しくゴルフを一緒する仲間がいます。1ヶ月ほど前にも一緒にラウンドしたのですが、なんだか急に上手くなっていました。その訳を聞いてみると、このゴルフレッスンに参加したと白状してくれました。彼の経営する会社(東京・東銀座)から程近くにこのゴルフスクールがあります。ビルの地下2階にあるレッスン場所は、なんとなく写真スタジオ(?)と言っていいような広さ(狭さ?)です。
彼に誘われて、体験レッスンを受けにいくと、それは、それは、科学的に説明してくれました。3台のカメラ、体の真正面から、真横(ボールの飛行方向の反対側)から、そしてなんと頭上からも撮影をしてくれます。早速私のスウィングを撮影し、それをパソコンに取り込んで見せてくれました。スタンスをしたボールの位置から腰の位置へラインを引きます。もう1本は同様にボールから首方向にラインを引きます。これがスイングプレーン(本来シャフトが効率的に移動する幅)な訳です。
左の写真、右脇が空いてしまっているのが分かります。この位置からのダウンスイングすると私の場合は、スウィングプレーンからはみ出し、前方に膨らむように落ちてきてしまっていました。まさに、スライスの原因になわけです。 |
さて、体験レッスンで目からウロコ、さっそく翌日このスクール(ワイランドゴルフスタジオ/YLannd Golf
Studio)を尋ねて申し込みをしました。10回ティケットを買ったので、これから10回に渡って、どんなだったかをご紹介したいと思います。
初回ですが、まずは肩慣らしをしたところで、いざビデオ撮りへ。そこでスウィングをビデオに撮ったあと、昨日同様、パソコン画面上の私の映像に、ゴルフボールと腰を結んだライン、ゴルフボールと首を結んだラインを書き加えていきます。で、インストラクターいわく、このラインの延長線上とクラブシャフトが並行になるようにスウィングしてみてください、と。
さて、グループレッスンなので、(打席は3面あり)別な打席に移動しますが、その場所にも後方(ボールの飛行方向と反対側)からカメラが動作を撮影してくれている。先の打席同様に私の姿をパソコンに表示し、これまた同様にボールから腰の延長上に1本ラインを引いてくれます。
スウィングプレーンだけはパソコン画面に固定化されているものの、私の姿は常に動いている状態が表示されます。実際に何度かスイングしてみましたが、オンプレーンにスウィングするというのは、結構やっかいなもの。日頃は、自分は右利きだから右が強すぎるんだ、と思ってみてはいても、実際に右手1本でクラブを振ってみるようにインストラクターに指示され、やってみましたが、とても大変なことでした。
そこでこの練習はそこそこにして、まずは右手でトップの位置を決めたら、左手も添え、両手で同じトップの位置に持っていくようスウィングを繰り返しました。画面上でここが、と思う位置にクラブヘッドを上げてみる。そして目をつぶって、両手でヘッドを小さく揺すってみる。これで、自分の腕が、クラブヘッドがどの位置関係にあるかを体で感じるようにしてみました。こうして練習をしていると、最後のスイングチェックでは、所定の幅のスウィングプレーンにきちんと軌道が治まるようになってきました。(このやり方、チーフ・インストラクターに誉められちゃいました)
インストラクターが教えてくれたスウィングを実現する際に感じた私なりのコツはこう。左手は押し出す感じ、右手は引き寄せる感じ。というのも、私のスウィングの課題は、右脇が空くことでしたので。右脇を開けずにスウィングしようとすると、実際に上記のようになります。このあたりを知人に話すと彼がレッスン中で教えられたことの1つが、タオルを細く巻いて棒状にし、左右の手を離してグリップする。そして、左手を押し出し、反対に右手は引き寄せるような動作、を教えられたのだとか。これは丁度私が感じたコツと同じでした。今までより小さめなトップとなりますが、コックが生きていてクラブヘッドが仕事をしてくれるからか、ボールは勢い良く飛び出してくれます。
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振り返ってみると、LPGAのレッスンでも同じことを言われた記憶があります。ただ、自分のスウィングのどこが、どう直さなくてはいけないのかビジュアライズ(可視化)されないと、こうした修正は難しいのですね。(実際に、己が姿を見たがゆえに、上の写真のように修整が可能になった訳です)
また、雑誌などにプロのスウィングコマ落とし写真が出ていますが、自分のスウィングを同様に分解してみたことのない私などにとっては、真似ようにも真似られないものでした。しかし、こうして自分のスイングをしっかり見せてもらうことで、やっと理解出来るとことまで来たわけです。こうしたレッスンを完成形に持っていく為には、別途打席練習を自分でやると効果的なのだろうと感じています。
最後にもう1つ。今回、思わぬ発見がありました。こうした場所でスウィングすると、奥行きがないが故に、ボールを目で追おうとはしません。つまりヘッドアップしなくなったのです。私のように、せっかちな性分な人間には、こうした狭い場所で気を散らさずに練習することも有効なのかもしれませんね。さて、さて。2回目以降はどんな感じになるでしょうかね。楽しみ、楽しみ。
今日のレッスン
● 本来あるべきトップの位置を(視覚の補助を使って)体で覚える
※ ティーチング・プロが指導してくれた内容と、私の表現が異なったとしたら、それは私の理解力ならびに文字にする表現力が不足しているのであって、ティーチング・プロの指導力に問題がある訳ではありません。
<練習後記> ここでは頭上から撮影した写真は掲載していません。実は真上から写真を撮られてみると、思いのほか毛が薄くなっていて頭皮が透けて見えていたんです。(^^;)
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今回のページタイトルを「レッスン・アゲイン」としましたが、そういえば竹内まりやの歌に「シングル・アゲイン」というのがありましたねぇ。